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「皆さんの言葉によって私の青春は色鮮やかに蘇生しました。」

こんにちは。西川タイジです。

先日インスタグラムにて、『でも、ふりかえれば甘ったるく』の感想を上げて頂いた方から素敵なファンレター(メールで頂きました)が届きました。

めちゃめちゃ素敵だったので、ご本人の許可を頂き、ほぼ原文のままこちらに公開させて頂きます。

このレターが一つのエッセイのようで、本当に素敵で素晴らしいなーと思い、是非皆さまにも読んで頂ければと思いました。

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西川タイジ 様

こんにちは。はなむらここと申します。

先日は、インスタグラムで私の記事を見つけてくださり本当にありがとうございました。

インスタ超初心者な私が“はっしゅたぐってこんな感じか??”と『でも、ふりかえれば甘ったるく』を入力させてもらいました。まさかその発行人の方からコメントがもらえるなんて、本当に、2歳の娘の前で万歳三唱してしまいました。

ご縁というのはなんて不思議なものでしょう。

ファンレターのお作法はよくわからないのですが、思い切って喜びに任せ筆を走らせてみることに致しました。

・『でも、ふりかえれば甘ったるく』

この本を知ったのは、Facebookで『She is』というページをフォローしていたことがきっかけです。

私は2歳の娘の母をしていますが、「読むものくらい自分の好きなものを読みたい」というタイプで、正直、育児書より断然、小説やエッセイを読みたいと感じて生きています。

そんな私にとって『でも、ふりかえれば甘ったるく』は速攻カートインの一品でした。

タイトルと表紙のデザインにいきなり心を持っていかれたのと、そして何より“短編”であることがツボでした。(娘の昼寝中など、短時間で読みきれるものがとても嬉しいのです。)

私はアート系大学の卒業生です。

大学時代は楽しかったけれど、それ以上に馬鹿なことや苦い思いもいっぱいしたので、正直、卒業から10年以上も経つのに、“直視できない青春”として私の中で封印されている感じでした。

強く惹かれるままに読み進めて行くと、そこに綴られる女性たちの物語にものすごい既視感を覚え、気づけば封印していた学生時代を振り返っている自分がいました。私の中で、学生時代の思い出といえば自分が馬鹿だった記憶の方のコントラストが圧倒的に強く、甘く楽しく華やかで自由・・・そんな良い方の記憶が思いきりかすんでいました。その、良い方の記憶が次々と彩りを取り戻して、学生時代の、ともすれば20代の私をやっと許してあげられたという気がしています。一種の心理療法を受けたかのような心持ちです。

美術品なのかただそこに在るだけの石なのか謎のものに心地よさを感じて寄り添う感覚、とりとめもなく好きなものをノートに書き溜めて眺める恍惚、桜にまつわる記憶、同級生の筆跡を見分けられる自信、街の看板を見るたびに五等分してみる感性(私の場合は看板のフォントをスケッチして歩いてました)・・・そのどれもが「あの頃の私だ」とおこがましくも感じてしまいました。

そして、極めつけは生湯葉シホさんの、見知らぬ男の子と大学の机で歌を交換するお話。

私が通ったキャンパスです。そう、あそこには、そういうロマンのようなものが溢れていました。

感性の交差点。私もそこで、泣いて笑ってアートして・・・

蓋をしていた青春の、輝きの部分が一気に蘇ってきました。

就活時期に大人から受けたフィードバックに色々と打撃を受けた私は、当時、自分の感性をどこかくだらないと思ってしまったようです。

でも、そうじゃなかった。

だって、この一冊はこんなにも輝いていて、人の心を打っていて、涙まで誘うんだから!

私事を並べてすみません。

でもそうせずには語れぬ感想です。m(_ _)m

素敵な文章を届けてくださった皆様とそれをプロデュースして下さった西川様に、感謝と敬意をお伝えしたいのとともに、皆様の人生に幸あれ!と心からエールを送ります。

皆さんの言葉によって私の青春は色鮮やかに蘇生しました。

今後のご活躍を期待しています!

はなむらここより

※はなむらさんは、アトリエはなこという手作り絵本の制作活動をしているとの事!是非チェックしてみて下さい!

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素敵な感想を頂けて、更に精進していこうと思いました。ありがとうございます。

風邪をひいてしまったので、とりあえず治そうと思います。

「でも、ふりかえれば甘ったるく」の詳細はこちらから!

西川 タイジ


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お読み頂きありがとうございます。コーヒー代と本代に使います。