見出し画像

【映画】バッドランズ、皆さま特殊詐欺にご注意を💦

最近、母が、一年前には私が、実は特殊詐欺に引っ掛かりました💦
損害額こそ数万円(私は対応が早かったので数千円で済んだ)ですが、私は個人情報をすっかり抜かれましたので、電話番号から、LINE、メールアドレスなど全てを一新する羽目となりました💧

他人事だと思って、笑っていられませんよ💦奴らは、本当に上手く作って来ます。ホームページなどは、本物のホームページと全く変わらないし、電話を掛けても、かつてのような不良丸出しのトークなどせず、本物のテレホンアポインターのように上品に受け答えするのです!

私なんぞは、恥ずかしながら、自分から折り返し電話を掛けて、詐欺にあうというとんでもないマヌケぶりです💦

では、奴ら特殊詐欺グループの内部はどのようになっているのでしょうか?そんな未知の部分を物語にした映画が、今回の「バッドランズ」です!

原作は直木賞作家の黒川博行先生の
「勁草」 徳間文庫

勁草とは、中国古典の「疾風知勁草」の勁草です。酷い風(困難)を知って(逢って)、本当に強い草か(本当の強さ)が分かる!の意味です。余り特殊詐欺の犯人に当てはまらない様に思いますが💦

でも、劇中なぜか、主人公(悪人)たちに勁草の表現がしっくり来ます。これはネタバレになるので、深くは言えませんが、悪人にも悪人の事情があるということがわかります。ある意味、エンパワメント(虐げられた圧力を自らの力に変える)的な解釈でしょうか?(もちろん特殊詐欺の被害者は、納得いかないですが…)。

まあ、そんな理不尽を抱えつつも、ハッキリ言います。

「この映画は、面白い」!

中心的な舞台は、大阪の西成区で、まあ酷い…失礼、下層といって差し支えない(劇中でもそう表現されている)地域を舞台にしています。

ストーリーが進むと、なぜに犯罪者や逃亡者などがここに身を隠すのか?が、何となくわかって来ます。そう、ここでは、食えるから!そんな仕事(詐欺など)もあるからでしょう。

だが、警察も無策ではない、地元西成を知り尽くした刑事を筆頭に、特殊詐欺グループを追い詰めていきます。

そんな時にまさかの悪人同士の仲間割れ。でも、主人公に祟るように起こる多くの不運も、時間の経過と伴に、次々と幸運に変化する様は、観ている者に爽快感を与えます。(でも、やっていることは、殺しや盗みなのだが💧)

また、下層や底辺と世間から侮られがちな、そんな男(勁草)たちの純粋なまでの主人公(守るべき女性)への男気が、観る者を熱くさせる。

(金を持っていることと、男らしくあることとは、全く別物であるとあなたが理解できないなら、あなたはこの映画を観るべきである。特にこの作品では、対象的な二人の男を殺す側、殺される側に分けて見事に表現されている)。

そしていよいよ警察は、主人公を捕まえるべく、西成中に手配を掛け追い詰めます。しかし、西成だからこそできた「まさか?」の脱出劇。刑事も西成を知り尽くしていたからこその油断!

思わず「やられた!」と、唸る最後の展開に、大満足の作品です。

皆さんこれ、見逃したらあきませんよ!私みたいに、勉強不足で、特殊詐欺に引っ掛かるかもしれないですからね?ご注意、ご注意💦

終わり🔚

この記事が参加している募集

休日のすごし方

映画感想文