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Vol.14② 法学徒の判断 〜2016年秋冬、本郷〜

Vol.14① 法学徒の判断 〜2016年秋冬、本郷〜

「絶対当たるヤマのかけ方」教えます


この学期にはもうひとつ、選択科目の「比較法原論」を履修しました。

ドイツ法の先生が担当されていたので、ドイツ法に関する文献を中心にして、比較法の基礎理論や英米法との比較を学びました。
比較法は、1年生のときから興味をもっていた分野だったんです。
インタビューVol.2② 参照

それも面白そうですね!
ドイツ法の文献は、ドイツ語なんですか?


いえいえ、日本語訳です。

でも、法学部に来てから、ドイツ語とフランス語のどっちかでもやっておけばよかったと何度も思いました。
日本法はドイツ法とフランス法からも来ているので、少なくとも英語とあとひとつ、ドイ語かフラ語かができると勉強する幅が広がってたんですよね。

スペイン語は、1、2年生であれだけ勉強したのに、法学部に来たらまったく接点がなくなってしまいました。
楽しかったし好きですけどね。

ぜひ、スペイン語も、ドイツ語も、フランス語もされると良いと思います(笑)。

ですよね!(笑)
何カ国語もできる方が東大には普通にたくさんいらっしゃるので、私もせめてあとひとつふたつは学びたいです!

ところで、民法第3部と比較法原論と、他には何か履修されましたか?

この学期は2科目だけの履修にとどめました。
実は、家族のケアとかもありまして、この時期は大学にほとんど行けなかったり、勉強にあまり時間を使えなかったので。

そうなのですね……。
お仕事と学業と、それ以外のプライベートも大切にされていらっしゃるのですね。


仕事に行って合間に大学に行って、声のトレーニングも続けて大学の勉強もして、というけっこう目まぐるしい数年間でしたけど、やっぱり人としては生活者でもありますからね。

自分のことだけ見てればいいわけはなくて、自分のまわりの人を含めて、想定していないことは起こりうるんですよね。

誰でもそうですけど、現実を生きる人間としては、そのときそのときでしなければいけないこと、すべきなことはいろいろ出てきますよね。

そうですよね。
大人にはいろいろありますよね。


そんな時期でしたけど、仕事は変わらずさせていただきましたので、お仕事先の方々にはとても感謝しています。

それで、この学期はお話できるような大学の思い出があまりないんですけど、試験はなんとかなって、2科目とも単位をいただけました。

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▲法学部・4年生冬学期までの成果


ラスボス民法も無事クリアされたのですね!

ええ!

民法第3部は本当にぎりぎりまで勉強が追いつかなくて、単位取れないかもと思ってたんですが、たまたま、試験の2日前に勉強した内容が試験問題の一部に出たんです。

えっ、すごい!

本当にラッキーでした。
それがなければどうなっていたか。

債権総論と担保物権法をよく理解するところまで行けてなかったんですけど、そのラッキーな問題のおかげでいい成績がいただけました。

すごいですね!

ラッキーとおっしゃいますが、試験に出る問題をちゃんと勉強されていたというのは、やはり、たまたまということではなくて、しっかり勉強された証なんだと思います。


いや、でも本当に目を疑ったくらいに一昨日やったことが出たので、自分ではラッキーとしか(笑)。

そして、試験中に先生ありがとうありがとう!って感謝の気持ちがあふれました(笑)。

試験で「ヤマをかける」みたいなことをされたりしますか?

ヤマは……かけないですね。

そっち方面の勘はまったく利かないですし、性格的に、勉強に抜けがあると落ち着かないので。
だから、基本的には範囲を満遍なく勉強するタイプです。

でも、「絶対当たるヤマのかけ方」は知ってるつもりです(笑)。

「絶対当たるヤマのかけ方」??
そ、それをぜひ教えてください!


簡単なんです。
ひとつ科目があったとして、その試験範囲にヤマを30個とか40個とかかけるんです。
そしてその30個とか40個のヤマを勉強するんです。

そしたらどれかはまず間違いなく当たります(笑)。
うまくいけば、試験に出る問題が全部、かけたヤマから出ます。

……なんだ、そりゃ当たり前だろって思われますね、きっと。

いえ、当たり前ではないですよ!
それだけのヤマをかけるということは、すごく勉強するということですよね!


もはや、それヤマなのかっていう(笑)。

理論的には、そういうヤマのかけ方をしたら外さないと思ってますけど、実際は、自分ではヤマをかけようとしてかけることはないんですけどね。


⁂ ⁂ ⁂

イギリス旅行のお話


無事に4年生を終えられて、でも在学期間を延長されたということで、次もまた4年生をされるわけですね?

次の一年は、いったん休学したんです。
この頃、舞台で行う朗読ライブを企画しはじめていて、他の仕事関係も混んでいたので。

その他プライベートの事情もあったりしたので、大学も勉強も、すぱっと休むことにしました。

で、冬学期の試験が1月末頃に終わった後、イギリスに行ってきました。

イギリスに!
またまたアクティブですね!


この年、法学部の友人が留学してたんです。
遊びにおいでよ、なんて言われてたので、その方に会いに、というのと、あとはひとりでいろいろ観てみたいと思いまして。

イギリスははじめていらっしゃったのですか?

いえ、前に行ったことはあったんですけど、そのときは他の国にも行ったのでちょっと駆け足な日程で、主な観光名所をちょっとずつ回ったくらいでした。

今回はイギリスだけに時間が取れたので、かなり行きたいところに行けました。

<続く>


お読みいただいてありがとうございます。
★次回はインタビューを離れて、佐々木望のイギリス旅行記となります!(唐突)
Vol.15① 法学徒の休学 ⑴ 〜2017年春、ロンドン〜

佐々木望の東大Days:https://todaidays-nozomusasaki.com
↑ 本noteの元記事

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