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回顧・雑記集

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2021年7月の記事一覧

夏休み

夏休み

梅雨が明ける頃になると、ミンミンゼミが鳴き始め、空が一気に青くなる。
この時期になるとやってくるのが、夏休みである。

子供の頃はよかった、という話をしようというのではない。
親になって苦労をしている、という話でもない。

私が小学一年生の頃だ。
母が婦人病を患い、手術のために近くの病院に入院したことがあった。
時期は夏であった。

私は母がなぜいないのか、なぜ祖母が手伝いに来ているのか、ちっとも

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夢路より

夢路より

漠然と、子どもの頃に口にした夢が、私にもあった。

ただそれは、こういうと喜ばれるだろうとか、こういうのが普通なのかもしれないという意識によって、当時導かれた答えに過ぎなかった。

絵を描くのが好きな幼い頃の私は、画家になりたいと言ったし、漫画家になりたいとも言った。

だが、何度も口にしていれば、それが自分の夢であり望みなのだと、意識の中に固定化し、根ざしていった。

幼い子どもが、ずっと絵を描

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ーお兄さんと私ー

ーお兄さんと私ー

私と夫は、幼馴染というには年が離れているけれど、人に説明するのには便利なので、幼馴染と言っている。

正確には、私の生家のお向かいさん、そこの三人兄弟のうちの、2番目のお兄さんである。7、8歳、離れている。

1番歳の近い、末のお兄さんよりも、私はこの真ん中のお兄さんのことを、小さい頃からなんとなく好ましく思っていた。

それは恋愛感情とかいうのではなく、安心感というものに近かった気がする。

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魂について

魂について

私には、二回だけ不思議な体験がある。
細かい体験はもう幾つかあるけれど、これは確実と言えるのは、二回だ。

一回目は、お腹の子どもを亡くして、その供養をしたときのこと。
私と夫で、小さな法要をお願いしたのだが、涙を流して必死でお念仏を唱えていたところ、キラキラとした光が囁くかのような声で、「ありがとう」と聞こえたのだ。

まるで、鈴の音のような声だった。「お母さん、ありがとう」「お母さん、大好き」

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