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人生は前にしか進まない  

一週間が終わろうとしている。最近平日は金曜の授業以外は予定は入っていない。課題をやろうと思いながらも進まずあわてて金曜の授業の課題だけは仕上げた。今週はなぜか落ち込みぎみで嫌いではないはずの洗濯までも、だらだらと干すまでに時間がかかった。外も暗かったり雨がちらついたりともう着ないと誓ったはずの冬のコートを引っ張り出す。まるでわたしの心のうちを表しているような空模様は週末に向け温かく陽ざしも伸びていった。

勉強への向き合い方に折り合いをつけられないことが落ち込みの理由なのだが、色々な人に話していくうちに心は軽くはなった。水曜にはキャリアコーチとも面談をした。スタディーカウンセラーに紹介してもらったように人類学の進路に詳しいわけではなかったが、キャリアへの向き合い方を改めて示してもらえて安心した。大学院を辞めてもキャリア形成へネガティブな影響はないこと、むしろコンプリートしてなくても過程で学んだ成果を話せるとのこと。とくにわたしは職歴があるので全く問題はなさそうだ。最後に
「次たずさわる仕事が人生最後の仕事ではないんだ。ジョブマーケットはもっとフレキシブル。」との言葉に勇気をもらえた。仕事が全然嫌いではなかったと振り返りながら気づいたりもした。

それ以外の時間は本を読んでいた。こんなに本を読むことができるのは幸せなのだ、きっと。そこには広い世界が広がっていて時空や善悪の定義を超えていて、なぜか勇気づけてくれる。また金曜のディスカッション、土曜の補習校、日曜の読書会での人との会話にも救われた。憧れるようなキャリアを持っている友人も挫折や今の仕事への疑問を持っていること。疑問をもちながらも続けなければ成果は出ないとわかっていてももやもやが消えなかったり。また妊娠中に体調が悪くなり入った学校を辞めなくてはいけなくなった友人も。みんな普段話してないだけで挫折を経験している。人生には優先順位をきめて折り合いをつけなくてはいけない瞬間がある。その経験が少ないから戸惑っているのだ。わたしは挫折をあまり経験してない。気がする。それは挑戦をして来ていないと同義語だ。

まだまだ折り合いはつけられてないけどこの混沌とした人生を生きるのは嫌いじゃない。来週課題が進むかは未知数だけど、また人と会って話したいし新しい何かを学びたい。頑なになっていた心にも少しづつ少しづつ春が訪れているようだ。

人生は前にしか進まない

大好きなアキ・カウリスマキ監督によるフィンランド映画「過去のない男」から。





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