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「かみかさ」第15話

いのりが店に戻ると店は閉められて店内には誰もいなかった。
ガラス越しに、傘立てに、さされた傘を確認できた。
ガラスにも雨露が付き傘が遠退いていくように霞んでいた。

家に帰る途中に、また振り出した。
「今日は本当についてない。」
切ったばかりの髪はぐっしょり。
帰宅するとすぐお風呂に入った。

燈郎は、いのりが雨に濡れてるのではないか心配した。
「綺麗な黒髪に・・雨が・・・」


雨がいたずらをした
傘なんか忘れてけと

雨がまたいたずらをした
髪なんか濡らしてやると

雨がいたずらをした
お互いに心を置き忘れろと

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ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?