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戯言

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日々の日記のようなものです。お付き合い頂けると幸いです。
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2020年6月の記事一覧

作る人

作る人

「作る人」になりたい。
小学生の時から図工が好きだった。簡単なスケッチを書いて木を削ったり絵を描いたり粘土で形をつくったり。作ることには人一倍やる気があった。居残りをして納得が行くまで作業をした。

小学校の記憶は鮮明に覚えてる。土を捏ねて壺を作り焼いた。クーピーやクレヨンで絵もたくさん描いた。写生大会も3回あった。中学生はぼやーっと覚えてる。鉛筆でデッサンした。印鑑つくった。絵も描いた。彫刻もし

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僕

僕は何ができるだろう。

空き家を買った。大正時代に建てられた建物。広い敷地には2階建ての母屋・二階建ての倉庫・小屋の3つの建物がある。そして畑もついている。
 
10年近く空き家だったこともあり、天井の板が剥がれていたり、物が散らかっていて和室の畳は所々抜けている。人が盗んで行ったらしい。畳を盗んで何に使うんだろうか。売り捌くのかな。自分で使うのかな。売れるのかな。

僕は何がしたいのだろう。

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23

23

高校を出て建築系の専門学校に行き、設計事務所に就職したが半年で辞めてフリーターになった。
就職してからの半年間は短いようで長かった。
朝9時から夕方17時まで。卒業してすぐの僕には仕事が終わるはずもなく、何が終わりなのかもわからず日を跨いで事務所にいることも少なくなかった。建築は大好きだった。興味を持ったのは高校の3年生の時。本屋で島田陽さんの建築本を手にとってからたくさんの建物を見て回った。でも

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畑

今日は畑に行った。自宅で育苗していたピーマンとナス、ししとうを植えに行く。自宅から畑までは車で1時間ほど。家を出る時雨は降っていなかった。畑につき、早速作業を始めた。
数週間前、畝を4本作った。今は草が生い茂っている。鍬を手に取り畝の表面を削り取る。雑草がかわいそうに見えてくる。雑草とは生きている。生き物だ。こちらの都合で殺している。申し訳ないと思いつつ、植える野菜のためにひたすら雑草を殺す。

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猫としゃべる

猫としゃべる

田尻久子さんの著書「猫はしっぽでしゃべる」を読んだ時、とても納得したのを思い出した。
そしてまた僕も猫としゃべることができる。家に帰り、ただいまと言う。猫はおかえりと言う。今日何してたと聞く。寝てたと猫が答える。部屋で作業をしていると体を寄せてきて撫でろと言う。わかったと体を撫でる。猫は人に媚を売らない。そして気分屋だ。だから僕は猫が好きだ。猫も僕のことを好きにちがいない。そうであって欲しい。

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