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家に帰るために見るべき応用動作の見方〜評価編〜

本日も臨床BATONにお越し頂きありがとうございます。
臨床BATON226日目を担当します脳外臨床研究会 触診講師・触診アシスタントの橋本一平がお送り致します。

僕自身は臨床経験12年目の理学療法士です。今まで急性期、回復期、訪問、老健、デイケア、デイサービス、そして、現在は生活期の病院で日々臨床に向き合っております。その中で、患者様が自宅に復帰する為に何が必要かを考えた時に基本的な動作に加えて、応用動作や応用歩行の必要性を感じております。

そんな私が今回お送りするブログは『家に帰るために見るべき応用動作の見方〜評価編〜』です。

前回のブログでは家に帰りたいを叶える為に必要動作を考える〜またぎ動作をみる上で必要なポイント〜基礎編〜を書かせてもらっていましたので、ご興味があれば一度覗いて下さい。

*気になったブログには「スキ」や「コメント」もお待ちしています。


私自身、訪問リハビリで勤務していた時に、患者様や家人様に言われたことがあります。

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私自身、病院での歩行練習を思い返してみると、担当患者様が自宅復帰する為の歩行練習をしているつもりでした、、、しかし、その歩行練習に問題がありました。

実施していた歩行練習というのは、広いリハビリ室内で直線的な歩行練習ばかりを行っていました。
では、ADLの中での歩行や動作というのは、

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この7つのADL歩行や動作を駆使して、自宅内での動作が行われています。
特に、方向転換、後方歩行、サイドステップ についてはADLの中でも多く使用する動作になります。これは実際に自宅内を移動する際に意識してみてください。

無意識で行っているので、ほとんどの方があまり意識していないことが多い動作であり、意識するとADLの中での多さにびっくりすると思います。


その中で今回は
『家に帰るために見るべき応用動作の見方〜評価編〜』についてブログを記載させて頂きます。


はじめに


家に帰るためには多くの応用動作・応用歩行が関わってきます。応用動作・歩行は患者様が自宅に帰って、初めて必要になる動作もあり、実際に病院で生活する上では必要にならない動作が多くあります。当然ではありますが、自宅と病院では環境や生活様式が違うことがほとんどです。主婦であれば、病院では家事動作はありませんよね?練習として実施する場合はありますが、ほとんどはないです。
しかし、患者様は退院すると急に家事をしないといけなくなり、病院よりもするべき動作がかなり増えていきます。


そして、その応用動作・歩行が行うことができないことで自宅に帰った時に動作ができなくなってしまいます。それを解決していくためには、応用動作・歩行を分析して、評価していかなければ、どのようなアプローチをしていけば良いのか?また、どんな自主トレを指導すれば良いのかがわからなくなり、せっかく自宅に帰ったのに患者様が動作をできずに自分の生活が送れない状態になります。
そうならないためにも応用動作歩行の見ていくべきポイントをおさえていく必要がありますので、それをお伝えできればと思います。

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