右脳と左脳の違い【脳の側性化】
お疲れ様です。セラピストの脳リハです。
右麻痺と左麻痺の治療をする際、
何か意識していることはありますか?
ボバースや認知神経、川平法、PNFなど、
様々な手技がありますが、
脳卒中の構造的な部分は全て一緒です。
なので、どの手技を使おうが、脳科学の勉強は脳卒中を治療する上で必須の項目となります。
その時、考える一つの材料は、
右脳と左脳の機能的な違いです。
右麻痺と左麻痺は症状は全く違います。
それぞれ機能が異なるので当たり前です。
それにあったリハビリをしなければ、
改善はしません。
根本的な改善を目指すには必然的にこの勉強が必要になります。
本日は、脳の側性化について説明します。
はじめに
大脳には左半球と右半球が存在します。
左右の脳は「脳梁」と呼ばれる場所で繋がっています。
他の動物と比べて人は、
言語機能の左半球への「側性化」が著しく、
これご進化の過程で自己意識を生み出し、
『心』へと発達したとされています。
脳の側性化
人の運動や感覚は左右の大脳半球が分担し、
左右等しく機能していますが、
高次脳機能は別々の機能を呈しています。
高次脳機能の中でも、
「言語」が側性化の代表例です。
研究では…
右利きの失語症の方の99%は左半球の損傷であり、左利きの失語症の方は60%で左半球の損傷で生じます。
つまり、利き手によっては側性化が変化する可能性はありますが、
多くは利き手関係なく、
「言語の情報処理は左脳優位」とされています。
それに対して、右脳は「空間の情報処理」を担っています。
まとめ
このように、ある程度の特徴を踏まえて介入すれば、
どこでエラーが起こっているのかが明確になり、
☑︎ 麻痺側から介入すべきか?
☑︎ 非麻痺側から介入すべきか?
☑︎ 両側から介入すべきか?
☑︎ どの感覚モダリティを選択すべきか?
☑︎ どの言語を使えばいいか?
まで、こと細かく、患者にあったアプローチを選択できます。
本日は、ここまで。また続きを書きます。
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