歩行の見方③【MSt~TStまで】
誰でもできる『歩行の評価方法』シリーズ
本日はMSt(立脚中期)からTSt(立脚終期)までの歩行評価を説明致します。
立位姿勢を評価
▸ 身体が正中状にあるか
▸ 麻痺側に体重を乗せた時の反応を観察
↪︎ 麻痺側の足関節-膝関節-股関節-肩甲骨の位置が一直線にあるか
※体幹の側屈、骨盤が一直線のラインを越えるなどの反応がないか
評価する姿勢
▸ 非麻痺側の方で支えるもの(机や壁など)を設置する。
▸ ステップ肢位
※ 麻痺側を一歩出すことが難しければ非麻痺側を一歩下げる方法でも良いです。また、歩幅は普段の歩く歩幅で設定しましょう。
TStの評価
▸ 非麻痺側に体重を乗せてから麻痺側に体重を乗せ、非麻痺側を一歩前に出す。
▸ 前額面を評価
↪︎ 肩関節-股関節-膝関節-足関節のラインに崩れが無いか。
▸ 矢状面を評価
↪︎『耳垂-肩峰-大転子-膝関節-外果』が直線状に位置しているか
▸ 麻痺側下肢が伸展しているか/体幹が垂直位を取れているか
※膝関節が屈曲していないか
※お尻が後ろにいきロッキングしていないか
※頭が前のめりになっていなか
※お尻が後ろに引いていなか
※県骨や体幹の回旋が起きていないか
▸ 麻痺側下肢の踵を浮かしてその姿勢を保つことが出来るか
↪︎体幹の直立位が可能か、麻痺側下肢の伸展が取れているか
↪︎この姿勢をキープできるか
MStで見られるエラー
☑︎ 麻痺側下肢の伸展が不十分
☑︎ 非麻痺側の股関節が屈曲している
☑︎ 非麻痺側の膝関節や屈曲している
☑︎ 麻痺側だけでなく、非麻痺側の体幹の直立位が保てない
非麻痺側を浮かした瞬間に姿勢が崩れる場合
麻痺側を台やボールなどの練習から始めると難易度調節が可能。
まとめ
☑︎ MSt~TStの際に肩が前に出ないか/回旋しないか/骨盤が前に出ないか後ろに引けないか/股関節や膝関節が伸展位を作れているか
☑︎ TStで体幹が直立位か/麻痺側or非麻痺側の股関節と膝関節の伸展位を作れているか
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?