歩行の見方②【LR〜MStまで】
誰でもできる『歩行の評価方法』シリーズ
本日はLR(荷重応答期)からMSt(立脚中期)までの歩行評価を説明致します。
立位姿勢を評価
▸ 身体が正中状にあるか
▸ 麻痺側に体重を乗せた時の反応を観察
↪︎ 麻痺側の足関節-膝関節-股関節-肩甲骨の位置が一直線にあるか
※体幹の側屈、骨盤が一直線のラインを越えるなどの反応がないか
ここで姿勢のズレが認めるのであれば、一直線上に姿勢を保持するような訓練を選択しましょう。
評価する姿勢
▸ 非麻痺側の方で支えるもの(机や壁など)を設置する。
▸ ステップ肢位を取る。
※ 麻痺側を一歩出すことが難しければ非麻痺側を一歩下げる方法でも良いです。また、歩幅は普段の歩く歩幅で設定しましょう。
MStの評価
▸ 非麻痺側に体重を乗せてから麻痺側に体重を乗せていく
↪︎ 前方に体重を乗せていき、そこから『耳垂-肩峰-大転子-膝関節-外果』のラインで止めて、その姿勢で評価を進める。
▸ 矢状面上での評価
↪︎ 『耳垂-肩峰-大転子-膝関節-外果』が直線状に位置しているか
※おなかが前に出ていないか
※おなかが後ろに行き、ロッキングを起こしていないか
※上肢の重みで上半身が回旋していないか
▸ 前額面上での評価
↪︎ 肩や骨盤の位置が側方に崩れていないか
膝関節のロッキングを評価
麻痺側で支える際に見られやすい症状の中で膝関節のロッキングがあります。その評価方法を説明致します。
【膝関節ロッキングの評価】
・肢位
非麻痺側に体重を戻し、大腿の前面と後面筋の筋緊張の度合いを評価。
・方法
評価者が大腿後面から軽く前方に押す。
この時、その動きに合わせて膝が曲がってくれれば問題なし。
押しても、伸びたまま、あるいは膝関節が過度に曲がる様なら問題あり。
・治療
上部を安定させたながら膝関節の協調的なtaskを選択する。
まとめ
☑︎ 立位の姿勢評価
☑︎ MStの姿勢評価
☑︎ LRからMStに掛けてのバランス反応を評価
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