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歩行の見方①【IC~LRまで】

本日は誰にでもできる『歩行の評価方法』、その中でも、IC(踵接地期)からLR(荷重応答期)までの歩行評価を説明致します。

評価する姿勢

 非麻痺側の方で支えるもの(机や壁など)を設置する。

 ステップ肢位を取る。
※ 麻痺側を一歩出すことが難しければ非麻痺側を一歩下げる方法でも良いです。また、歩幅は普段の歩く歩幅で設定しましょう。

 非麻痺側に体重を乗せる。

評価するポイント

ここでは、バランスを取れているか(不安定さ)、それに伴うアライメントの状態を評価します。

☑︎ 矢状面での評価

 耳垂-肩峰など、腋窩ラインの重心線を評価

 体幹の直立性(屈曲伸展)を見る。

※大転子-膝関節前面-外果前方はステップ肢位の為評価できない。
☑︎ 前額面での評価

 下顎-胸骨柄-剣状突起-臍のラインの重心線を評価

 体幹の左右への傾き(側屈)を見る。
☑︎ 歩行評価

 矢状面上での体幹の側屈が生じていないか。

 非麻痺側の膝関節や股関節が伸展位を作れているか。

 非麻痺側に体重を乗せた際、体幹-骨盤の側屈/回旋が生じていないか。また、体幹や骨盤が麻痺側に残っていないか(屈曲方向への崩れ)。

 足部の状態に偏りが無いか(よく見られるのは足裏の内側が浮く現象:後脛骨筋の問題など)。

※ステップ肢位の麻痺側の膝関節は多少屈曲位でも構わない。
重心移動は前後の指示(左右に掛けてしまうと歩行周期の評価が正確にできない為)。

まとめ

☑︎ 骨盤、体幹の回旋や屈曲が無いか。
☑︎ 体幹、非麻痺側の下肢の伸展は十分か。
☑︎ 足底や足部の状態を確認。

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