Die a little
昔好きだった人に会った。青春は本当に終わったんだと実感を突きつけられた。ずっと好きの残留を残したまま淡い期待を膨らませた数年間、それは恋ではなくて、あの頃の2人があまりにも愚直で阿保で、今では薄れてしまった激情があったから、忘れられなかったから、縋り付いていたし、どこかでまたあんな日々が帰ってきたらと夢見ていた。けれど、もう彼は全くと言っていいほどの別人で、話もつまらなくて、だから嫌いとかではなくて、ただ、あの頃の彼とは見た目も話し方も性格も変わっていて、私も知らぬ間に変わっ