居なくなった友人


できれば、いつだって消えてしまいたい。親が悲しむ姿を想像してしまったり、100%確実に死ねる方法がまだ分からないから、なんとなく生き延びている(未遂で半身不随とかが1番怖い)。

3年ほど前、友人が自ら命を絶った。うつ症状全盛期だった私は、最低に、羨ましいと思った。成功したんだ、本当に人って死ねるんだ、と思った。寛解した今、羨ましいという気持ちは消えたけれど、不思議な感覚は消えない。しばらく会っていないだけにも思えるし、お墓の場所を聞いても、別に行かなくていいかなと思ってしまう。それでも、たまに、もうちょっと話したかったと、愚痴でも言い合いたかったと、あの狭いワンルームでみんなでボードゲームしながらパソコンであいみょんだの菅田将暉のカバー曲だのを垂れ流したかったと思う。

それでも、私が消えてしまいたいという思いは続く。長生きとか絶対したくない。できれば安楽死とかしたい。
あの子は今頃、何をしているだろうか。

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