【流経大サッカー部スカウトマン】今、スカウトで必要なツールはこれだ!
今回はnowtisローンチ時から活用して頂いている流通経済大学サッカー部の強化責任者・コーチの大平さんにインタビューをさせて頂きました!
大平さんは、水戸ホーリーホックの前身である実業団でプレーし、30歳で引退。その後は現:水戸啓明高校の指導者を経て流通経済大学サッカー部でご尽力されています。
現在はスカウトも兼任し、次々と才能ある選手の発掘をされています。
nowtisの活用法や、どのような視点で選手の発掘を行っているのか、大変興味深いお話をお聞きすることができました!
隠れた逸材の発掘
—— 2021年はプロ内定が12名、そのうち7名はJ1に進み、大きな話題となりました。大平さんがスカウトをする際、選手のどういった点を見ているのでしょうか?
その選手の素材、可能性を見るようにしています。
例えば、優秀なコックがあまり質の良くない食材を調理しても限界があります。でも品質の良いものであったり有機野菜であったり、質の良い食材を使うことで、やはり味が変わりますよね。
そういった可能性を感じる選手、素材の良い選手を発掘しようと意識しています。
—— 既にnowtisをきっかけに選手の発掘をされています。導入の決め手は何でしたか?
「良い選手」の定義は人それぞれ違います。だからこそ具体的な数値が役立つと考えていますが、そこで当てはまったのがnowtisでした。
もともとフィジカル測定自体は、チーム独自で行っていましたが、限定した選手のみの測定だったり、怪我の回復を目的とした測定だったり、データを上手く活用できていませんでした。
そういった課題があって、F&Vさんからnowtisの提案をもらった時は、良いところに目を付けたなと率直に感じましたね。
—— 私たちF&Vとしてもnowtisを通じて、チームや選手の可能性を広げたいという思いがあります。
nowtisのデータから選手のスカウトをする、これは間違いない取り組みだと思います。数値を参考にすると、「やっぱりこの選手を見に行こう」となりますからね。そして数値を見ることで、チームの課題も確実に見えてきます。
確信を持ってスカウトができる
—— nowtisを導入して頂いて3年になります。どのように活用しているか、導入のメリットはどういった部分か教えて下さい。
主にスカウト、怪我をしない身体づくりに活用しています。
スカウトの面で言えば、効率的に・確信を持ってスカウトができるようになりました。
これまでは感覚的なものに頼って、練習や試合を通じて選手の発掘をしていましたが、数値を参考にすることである程度事前にチームにアプローチし、選手の意向(進路や競技に対する思いなど)を確認できます。
中にはその意向が、私たちのチームと全く合わないこともありますから、限られた時間の中で質の良いスカウトをするには、こういった手間が省けると良いですよね。さらには双方のミスマッチが無くなりますから、お互いの可能性が広がります。
—— 選手のフィジカル向上、身体づくりという面でnowtisはどういったメリットがありますか?
これまで自チームでやっていた測定は、怪我人やカテゴリなど限定的な範囲に絞っていました。
でも全員が同じ種目で測定をすることが重要だと感じていて、フィジカル強化と怪我をしない身体づくりを目的としたトレーニングメニューに繋がっていっています。
流通経済大学サッカー部では、選手として長生きできる身体づくりを意識しています。怪我をしてしまうとどんなに能力の高い選手もチャンスが減ってしまいますから。
なのでこの数値が基準となって、チームにとってベストなトレニンーグメニューを組めるようになりました。
—— スカウト・トレーニングの両面で活用して頂いて嬉しいです。スカウトではnowtisを通じて、無名高校から有望な選手を発掘する事例が出てきていますね。
そうなんです、もちろん実績のある選手もスカウトしたいですがライバルの強豪校も常に目を光らせています。バッティングを回避するためにも、nowtis上で数値を参考にし可能性を感じる選手であれば、どんどん声をかけられます。
—— 実際にnowtisからスカウトをしたケースを詳しく教えて下さい。
まずは東海地方で県大会ベスト16~32くらいの高校に所属している選手です。これまでこの高校からスカウトしたことは無いのですが、数値を見てみるとスプリント、アジリティの能力がとても高く、ポテンシャルを感じました。
他にも九州の高校から1名スカウトし、来年の4月から入部予定です。彼はyo-yoテストの学年別順位で1位で、その他の種目も平均以上の数値を出していました。またチーム内でもキャプテンを務めていて、責任感もあると感じてスカウトしました。
大学時代こそフィジカル向上のチャンス
—— nowtisではフィジカル能力を数値化していますが、このフィジカルの重要性に関してはどのように考えていらっしゃいますか?
これまでJリーグに進んだ選手を多く見てきましたが、総じてフィジカルの能力が高かったです。それは数値にも表れていましたし、サッカーの技術がいくら高くても、フィジカルが無くては限界があります。
例えば、海外はリーグも代表戦も毎週のようにありますが、海外の選手は怪我をしません。それはフィジカルがしっかりしているから。対する日本人選手は、まだまだ華奢で怪我でつぶれてしまう選手が多い。もっともっとフィジカル強化にアプローチすべきです。
—— チームでもフィジカル強化はかなり力を入れていますか?
もちろんです。
10代前半はサッカーのスキル向上を目指す時期ですが、18歳あたりから身長の伸びも止まり始め、テクニック向上には限界がきます。そこで一番変えられるのは何かというとフィジカルなんです。
その点に気づいて自分でも取り組める選手は、プロでも活躍しています。
—— チーム全体のトレーニング以外にも個人の取り組みは必須ですね。
必要不可欠ですね。
そういう意味ではnowtisで具体的にフィジカル数値が出せることで、選手自身も自分の今の状況や課題が明確になります。
課題が分かればどう改善していくかも明確になりますから、自分が何をすべきか、このトレーニングはなぜするのか、納得感が生まれるんです。
—— 最後に、プロを目指して頑張っている中学生や高校生に向けてメッセージをお願いします。
流通経済大学サッカー部は過去の実績だけを見て判断していません。個人の能力や数値が高ければ私たちは可能性を見出しています。
私自身無名の高校出身でしたが、当時は強豪校の練習メニューを参考に真似して練習したり、そのチームの一番良いフィジカル数値を目標にしてトレーニングをしていました。
フィジカル測定の良さは、選手個人が頑張っていけば数値が可視化でき、可能性が広がることです。チームで頑張るのはもちろんですが、個人の頑張りがフィジカル測定を通じて、誰かしらにアピールができます。
是非頑張って下さい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?