アネッサB

ひょんなとこから衝撃の無職になり 個人事業をやろうかどうしようかって思いながら必死こい…

アネッサB

ひょんなとこから衝撃の無職になり 個人事業をやろうかどうしようかって思いながら必死こいて求職活動中。マジ詰んでる。

最近の記事

インドの占星術を受けた話

「ねえねえ、この間話したインドの人の占い。 会社の同僚がその人に見てもらったんだって。そしたら何も言ってないのに職業あてられてびっくりしたって。 2~3年後には海外移住しますって言われたらしい。実はその人、海外移住を考えて今の会社にはいったの」 「おーすごいね!?」 「その人もびっくりしてたよ~。なんか興味出てきた・・・」 友人が言うには その占いはインドで活動している日本人ろう者の女性の斡旋で 有名なインドの占星術の先生に依頼し今回特別にやってくれているらしく、料金は

有料
300
    • 人材損失②

      「──いやあ。長野に帰省して、手話を使うなんて思わなかった」 「え、そんなにですか?」 「そう。ろう学校の幼稚部の同期で知ってる子はみんな東京とか名古屋に行ってしまうからね」 「会う友達もいない感じなんですね。私も、ろうの友人で同期ってみんな関東に出ていっちゃって、会うのは彼らが帰省してるときしか」 「でも離れて住んでみると、長野のよさってすごくよくわかる。 俺も移住したいなって思ってて、でも仕事がネックなんだよね」 「東京とかの方が会社がすごく多いですもんね。それ

      • 人材損失。①

        ふと思い出す。 私の地元はある作物の全国有数の産地となっているため、培養から出荷に至る工程に関する工場など施設がところどころにある。 会社としては障害者の法定雇用率を上げなければいけないため、障害者雇用求人も出していた。 それに応募した聴覚障害者が「機械を使うのであぶない」と面接をするより前に断られてしまったという話。 工業は機械化を続ける。 人間がしなくても済む工程が増えていく。 すると障害者の雇用も「あぶない」という理由で応募すらできない状況が出てくるのだろうか。 そ

        • 地獄を見てるのかと思った(11)

          法務省の人権相談のメールアドレスに 今までの職場環境・就職活動で起きたことを書いて送った返事が来た。 「高梨さま メールを拝見いたしました。 障がい者雇用が進んできたとはいえ、職場にはいろいろな問題があることがよくわかりました。 聴覚障がい者は一見して健常者と見分けがつかないため、障害への配慮がされないことが少なくありません。 高梨さまは《耳マーク》をご存じでしょうか。 聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマークですが 法務局

        インドの占星術を受けた話

          手帳の使い方

          三連休真ん中。 子どもたちが映画を見たいということで、ふたりが映画を見ている間 片道30分の距離を歩いて駅前の東急ハンズに手帳を見にいった。 職場では別の手帳を使っており、かなり使い勝手がよく毎日毎日書いている。いちにちのTODOが可視化され、次の課題に対してどう動いていくのかが分かりやすくまとまるため、こういうものならプライベートにも手帳使ってもいいな。と思ったのだった。 店頭に並んでいる手帳は大体12月とか1月はじまりで 10月はじまりの手帳ではこれというものがなか

          手帳の使い方

          「聞こえないのを理由にするな」

          「聞こえないことを理由にするな」 「聞こえないせいにしない」 聞こえない人だったら、必ず一度は言われたことがあるだろうし、 一度は自分自身にもそう言い聞かせて奮い立たせた経験があるのではないかと思う。 ある日、こんなツイートをみつけた。 学校や職場、そして生きている場面全般において 自分で「嫌だな」と思ったり「しんどいな」「つらいな」と思ったとき 「嫌な事をなんでも聞こえないせいにしない」っていうのは 聞こえないということは直しようもなく解決策もないことなのだから、

          「聞こえないのを理由にするな」

          地獄を見てるのかと思った(10)

          「すみません。仕分けアルバイトの面接に来たのですが───」 自分では大きな声を張っているつもりだ。  他人にどう聞こえているのか全く分からない。 「すみません──」   《アルバイト面接はこちら》という張り紙がある バックヤードらしき部屋で机を囲んで談笑している数人に向かって あたしは声をかけていた。 なかなか気づいてもらえないようだ。 もしかしたら周りがうるさくて、声がかき消されてるのかもしれない。 と思いきや、その中の一人がこちらを見た! ・・・・が、背を向け

          地獄を見てるのかと思った(10)

          ベネッセコーポレーション「サンキュ!」の【あしたを変えるひと】に取り上げていただきました。

          遅くなってしまったが 8月25日発売、ベネッセコーポレーションの「サンキュ!」10月号内 【あしたを変えるひと】というコーナーに掲載してただいた。 コロナ禍と同時に始めた「手話カフェ」という活動。 障害者シングルマザー(つまり私)突然の無職事件の際、オーナーには学生を巻き込んだ事業を展開することでカバーしてもらいなんとか続行、風前の灯のような状態で続けていたところ、 なんとNHKのおはよう日本の関東甲信越版にて放送していただいたことがきっかけで、ベネッセコーポレーションの

          ベネッセコーポレーション「サンキュ!」の【あしたを変えるひと】に取り上げていただきました。

          会うたびに「人工内耳はどうですか?」「病院行かないんですか」と訊くことの何がいけないのか

          別の病気で年一回病院にかかっているんだけど その時に必ず「人工内耳はどうですか?家族のために手術しませんか?」って言われたり 数年に一回くらいしか会わない人から 「病院行かないとだめだよ。もしかしたらよくなってるかもしれないじゃん」って説教されたりする。 そのたびに「いやだな~…こわいな~…不愉快だな~」って思ってて。 「人工内耳を毎回勧めること」 「 (聴覚障害が)治るかもしれないじゃんと、病院にいかないのを説教する」 これらの何がダメなのか考えてみた。 まず

          会うたびに「人工内耳はどうですか?」「病院行かないんですか」と訊くことの何がいけないのか

          「日本語を消せ」

          本人はもう覚えていないと思うけど 中学の頃に覚えた指文字しか出来なくて、話すのもやっぱり指文字まじりの手指日本語でワタワタしていた18歳の清らかな乙女だった私に 「手話上手くなりたいの?じゃあ、日本語を頭から消せ、指文字やめろ」 と言ってくれた人がいた。 当時は全く意味がわからなかった。 だって思考ベースが日本語なんだから、難しいじゃないですか。 日本手話と日本語は全く別のものなのはわかるけど、思考ベースまで日本語無くしたらあたしゃ一体どうやって考えればいいのよ。

          「日本語を消せ」

          聞こえる世界と聞こえない世界を阻むものとは

          昔、実際はどうかはわからないけど、 「聴覚障害は障害の中で1番テクノロジーの恩恵を受けやすいと言われている」 という言葉を聞いたことがあって。 人工内耳、補聴器、FM補聴器、磁気ループなどなど… 補聴する技術というのは種類があるし、技術も性能も今この瞬間も留まることなく向上してる。 それももう、補聴器が誕生してからずっと。 なのに、どうしてだろう。 聴覚障害者の離職率はほかの障害にくらべダントツに高く 「聞き返しをするから嫌」 「補聴器をしているくせに」 「こんな

          聞こえる世界と聞こえない世界を阻むものとは

          地獄を見てるのかと思った(9)

          「法務省の人権相談にメールしたらどうだろう」 内定取り消しで毎日泣いていたとき 高校時代からの付き合いがある、ろう者のサトちゃんが提案してくれた。 あの時はそんなに危機感はなかったけど 今は違う。 ※※※ 大手のファーストフードの店。 今でこそろう者のアルバイトといえば、 東京にサイニングストアがあったり、全国の支店で手話で接客をする日を設ける取り組みをしていたりなどをしているスタバだけれど あたしが学生時代はろう学生のアルバイト先と言えば、そのファーストフードの店だ

          地獄を見てるのかと思った(9)

          地獄を見てるのかと思った(8)

          「これさあ、どっかにクレーム入れらんないのかな。 おかしすぎない? 障害者雇用求人ってなってるのに。どうかしてる。ほんとどうかしてる。」 夜 状況をナツコに報告したらLINEの向こうで憤慨していた。 あたしはぐったりしながら、それでもナツコがこの気持ちに寄り添おうとしてくれていることがとても嬉しかった。 ナツコは大学時代からの友人で、たまー-にLINEで連絡を取ることが以前からあった。今はこういうことになって、毎日連絡くれるようになった。 「労働基準監督所に電話したんだ

          地獄を見てるのかと思った(8)

          地獄を見てるのかと思った(7)

          突然の内定取り消しから一か月。 あたしの状況は全く変わっていない。 気づいたことがある。 この一か月、ネット、ハローワーク、使えるものは使って就活をしていた。 コンビニ、清掃、スーパーのレジ係、新聞配達 俗に「誰でも出来る」と言われている仕事は、ろう者であると断られてしまうということ。 こうなってしまっては手も足も出ない。 アルバイトで食いつなぐという方法は、ろう者であるあたしには到底難しいということが分かった。 これはどうにかして、正社員、もしくは契約社員のような形

          地獄を見てるのかと思った(7)

          ほっとくことも時には大事だと思った話

          10月。 想定外の内定取り消しで無職になってひと月が経とうとしている。 わたしが1日ずっと家にいることがほとんどになったせいか 最近ふたりの娘が学校に行きたがらない時が多いのを感じる。 わたし自身が中三の時、突然のスケールアウト(聴力が落ちて全く聞こえなくなる)で卒業まで不登校になったことがあった。 だから学校に行けなくなるということに対しては、それなりに理解はあるつもりでいた。 なので自分が学校に行かなかった日々を考えて、 「休んだときに『ああ休んでよかった』と思え

          ほっとくことも時には大事だと思った話