マガジンのカバー画像

『notobira』短編小説集

93
『notobira』は「のトビラ」の意です、お好きな「あなたのトビラ」を開いてください(。。)n こんにちは。拙い文章で大変申し訳ございません。 本当は大事なことと存じ上げている…
運営しているクリエイター

2020年4月の記事一覧

『姉と弟と告白と』

『姉と弟と告白と』 【超短編小説 050】 祐一 姉ちゃん、ようやくまとまったから聞いてくれ…

notobira
4年前
45

『ドッペルゲンガーと胎盤』

『ドッペルゲンガーと胎盤』【超短編小説 049】 皆さんは胎盤というものをご存知でしょうか…

notobira
4年前
48

超短編小説 048

『蕎麦』 ほとんどの方がご存じだと思いますが、2013年に和食が「無形文化遺産」に登録されま…

notobira
4年前
45

超短編小説 047

『罪のないもの』 朝の窓越しの眩しすぎる光も 昼下がりの生温い通り雨も 暖かさと冷たさが…

notobira
4年前
32

超短編小説 046

『親友』 「親友とは?」 数年前ならばこんな議論が交わされていただろう。 しかし今はそんな…

notobira
4年前
51

超短編小説 044

『「掘って出てきたものは全て宝物」説』 日曜日、時間が出来たので3歳の息子と近くの公園に…

notobira
4年前
39

超短編小説 045

『恋の喜び』 突然の別れだった。 いや、必然の別れだったのかも。 私と彼は今年、大学を卒業した。肺炎を引き起こす未知のウィルスのせいで開かれなかった卒業式。自宅に郵送で届いた卒業証書と記念品。友達とはインスタで卒業を祝いあった。 数ヶ月前に想像していた門出のイメージとはひどく違っていた。それでも私たちは前を向いていた。だって例年通り桜は綺麗に咲いていたし、一緒に切なさを共有できる彼がいてくれるから。 でも、私たちの心の風向きは変わってしまった。私は4月に入社予定だった

超短編小説 043

『笑顔』 「僕やっぱり笑えないよ。だって死んじゃうかもしれないんだよ。 みんな大丈夫だっ…

notobira
4年前
36

超短編小説 042

『足音』 私は高級マンションの管理人をしています。地域的に治安の良い地域で、住人の方々も…

notobira
4年前
30

『notobira』の向こう側

noteに超短編小説を投稿してから、40投稿を超えました。ほぼ毎日超短編小説について考えていて…

notobira
4年前
45

愛とは暴力だ

あなたが誰よりも一番わたしのことを愛しているのは知っている。 その愛がゆえに あなたは…

notobira
4年前
43

超短編小説 041

『拝啓、大好きなシンガーソングライター様へ』 (1Aメロ) 風の温度も分からないくらい 君はも…

notobira
4年前
31

超短編小説 040

『あなたからのキスは届かない』 ♠︎「僕はね、タイムトラベルも一目惚れも信じていなかった…

notobira
4年前
40

超短編小説 039

『ループ』 (1回目) 僕は、ビール片手にひとりで「乾杯」とつぶやいた。 (2回目) 僕は、チェーン店の居酒屋でビール片手にひとりで「乾杯」とつぶやいた。 (3回目) 僕は、母と一度だけ一緒に来たことがあるチェーン店の居酒屋でビール片手にひとりで「乾杯」とつぶやいた。 (4回目) 僕は、生前、アルコール中毒同然の母と一度だけ一緒に来たことがあるチェーン店の居酒屋でビール片手にひとりで「乾杯」とつぶやいた。 (5回目) 僕は、生前、アルコール中毒同然の母と一度だけ一緒