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さようならの言葉に込めた想い
If you’re brave enough to say goodbye, life will reward you with a new hello. -Paulo Coelho-
もしあなたが、さよならをいうだけの勇気があったなら、人生は新しい出会いを与えてくれるだろう。
好きな本「アルケミスト」の作者、パウロ・コエーリョの言葉。
私は、これまでの人生で何回 "Goodbye" "さようなら" この言葉を口にしただろう。
別れを口にするのは、寂しい。
それが現実だと突きつけられるから。
唯一、経験を重ねても慣れることを知らないのが別れだ。
私のここ1週間は、その寂しさを痛いくらいに感じた。と同時に、その痛みに、はじめて温かな心地よさを感じた日々でもあった。その事について書こうと思う。
何歳になっても別れは苦手だ。自ら別れを告げるはめになる 旅に出ること は好きなのに、その一部である 別れ は無ければいいのに、と思う。
たとえ、また会えることが分かっていても。それが、永遠の別れではないのに、別れを告げた後は、これが最後だったらという喪失感だけが残ってなんだか振り返りたくなる。まるで白いティーカップに残ったコーヒーの沈着のように、私の心にいつまでも色素を残す。
別れは種類をつけるなら、2つに分類されると思う。
再会できる保証がある一時的な別れと
もう二度と会うことができない永遠の別れ
ここ数日、別れを経験する中で
ふと人生の別れの瞬間がフラッシュバックすることがあった。
最愛の犬、おばぁちゃん、恋ではなく一時の感情の高まりという錯覚に落ちたパートナー。疎遠になってしまった友人。
そこにあるのは、後悔と、愛。与えられた時間は限られているという現実。を再確認する機会をもらったのかもしれない。
私達が人生で出会う人は、地球上のほんのひと握りにもすぎない。だからこそ、その人達の人生の一瞬に入り込めるなら、そんなに幸運なことはない。そして、その瞬間に喜びや幸せを、共に感じられるならこの上ない幸せだ。
自分の人生。だけど、自分ひとりだけのものではない。
応援してくれる人がいて
あたたかい場所を作って
帰りを待っていてくれる人がいて
そういう見えない何かで繋がれている人達を
大切にしたい。
今回の別れは、一時的な別れの方、だけど
もうひとつの別れになる確率だってある。
気持ちを言葉にしよう。
親しみを持った相手には、言葉で伝える行為があたりまえの裏に隠れてしまう。
恥ずかしいことなんてない、飾らなくていい。
思った通りのありのままを言葉にしよう。
そして、伝えていこう。
これから新たに出会うであろう、今はまだ顔の見えない相手にも。
そう考えると、なんだかさようならの響に
勇気と、感謝、力強さが背中を押してくれている気がして元気がでた。
別れという切なさの記憶に後悔の文字が残らないように生きていこう。そう思った。
では、行ってきます。(15:57 静岡駅発の新幹線にて)
END
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