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短歌と俳句と恩師とわたし ( 2 )

わたしだけかもしれませんが
“大人の習い事あるある” ですが
「 はじめての○○ 」とか「 初心者○○ 」
と謳って募集しているのにもかかわらず
入ってみれば経験者がたくさんいたって
ことありませんか?

以前、俳句の作り方の基本を習いたくて
受講した「 はじめての俳句講座 」も、
俳句を習ったことがある経験者の方ばかり
でした

そのうえ蓋を開けてみれば、
作り方の基本などはすっ飛ばして
いきなり句会を学ぶ講座だったのですが、
そんなことは募集要項のどこにも書いて
ありません

ならば、
「はじめての句会」 とか「句会 初心者講座」
にするべきではないかと思いまして、

「 話が違う、お金を返せ!」

と訴えたいのは山々でしたが、
全2回講座で500円、1回250円でしたから
おとなしく受講させていただきました

講師は70代半ば(推定) 女性のS先生、
そのS先生が開口一番、

「皆さん、飲み物は自由に飲んでください
お手洗いも黙って自由に行ってください」

とおっしゃったので、
なんて優しいお心遣いを…   と思ったら

「皆さん、お歳ですから」

と真顔で余計な一言おっしゃいました

わたしはいいんですけど、
わたしより見るからにお若い方たちは
お気を悪くされたのではないでしょうか
きっと、「あなたには言われたくない」
と思ってらっしゃいますよね

その後、S先生の長い長い自己紹介と
受講者の簡単な自己紹介が終わると
A5の紙が配られました

そこには俳句が15句、
どこの誰のか知りませんが
素人が作ったのではなさそうな
難解な俳句が並んでいました

「では、一人一句ずつ読んでください」

とS先生がおっしゃったとき、
たぶん、全員が緊張しました

なぜなら難しそうな漢字がいくつか
あるにもかかわらず、ふりがなが
振られていなかったからです

わたしたちの反応を予想していたのか
S先生はすぐに

「 読めない漢字は教えますから 」

とおっしゃいました

わたしは焦って心の中の大声で

1、2、3、4…    9番目! 

と数え、
自分が当たる9番目の俳句の漢字が
全部簡単で読めるのでよかったと
胸をなでおろしました

わたしは運良く読めましたが、
なかには読めずにしどろもどろになり
先生に教えてもらい しゅんとなられた
お気の毒な方もいらっしゃいます

この歳になってみんなの前で、
漢字が読めず先生に教えてもらう屈辱、
心中お察ししますよね

でも読めないかもと思いつつ、
ふりがなを振ってくれないなんて
不親切だと思いませんか、

わたしが先生なら振ってあげます
なんなら老眼鏡いらないくらい
漢字よりデッカくふりがな振って
あげてもいいです


愚痴ばかりになりましたが
良い先生で良い講座でした

S先生の名誉回復のために
しつこく、この続き( 3 )を書きます。

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