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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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2023年2月の記事一覧

良い企画の発想は、インプットの量が9割

Minimalを経営する中で業態、店舗、商品、販促など様々な企画を立てる経験をしてきました。その中で、良い企画の発想は、アーティスティックな才能の持ち主だけのものでなく、どんな人でもたてられるのではないか。という問いを考えてみたいと思います。 良い企画は、才能に依存しない良い企画の発想は、先天的なクリエイティビティやアーティスティックな才能に依存するものはごく一部であると思います。 そうでなければ世の中にこんなにも良い企画と言われるモノは生まれないと思います。ただ一方で、

町工場の真摯さを日常に 「足立道具店」のシンプルな道具たちの話

「現場で使われている」と聞くだけでテンションが上がる そんな風になってしまったのはいつからだろうか。 おしゃれな雑貨屋さんにいけば、いろんな文具や雑貨を見ることはできる。 けれども、工場やお店等の「現場」で使われているものには、使い勝手やコストなんかも影響するので、より実践的なものが多い。 中には、その工場で専用のものを作ってしまったとかいうものもあって、そんな門外不出の香りがするとドキドキしてくる。 そんな習性がどこからバレたのか、町工場の香りがふんだんに盛り込まれたア

「伝える」と「売る」を分離する

自分が作ったものを自分で説明するのって、なんか恥ずかしく感じちゃうこと、ありませんか。 実は僕にも、そういう気持ちはあります。 それでも僕たちTENTは、製品の企画からはじまり、プロダクトデザインだけでなく、キャッチコピーや写真やWebなどなど、全ての「伝える」に関わるようにしています。 たとえば 透明な本 BOOK on BOOK そして 最高のアイデアを生むための 最もミニマルなツール HINGE 「つくる」と「たべる」を一つにする フライパンジュウ まな板

シェルシュらしさを詰め込んだしゃぶしゃぶで世界と勝負する、居酒屋「ごらく」の挑戦

こんにちは。シェルシュの丸山です。 前回の記事では、僕たちが居酒屋をつくった理由について書きました。 それは、日本的なアプローチで世界を魅了したいという想いがあったからです。 その想いを体現するお店の一つが、東北沢にある「ごらく」。 2021年のコロナ禍に立ち上げ、シェルシュとしても大きな挑戦と位置付けています。 そんな「ごらく」の始まりは、『閉店します』と書かれた、ある一枚の貼り紙でした。 老舗おでん屋の前に貼り出されたその紙を見たあの日から、今日まで挑戦を続けてき

#229 フリースケジュール・無料コンサル結果発表!!

 好きな日に働けるエビ工場、パプアニューギニア海産の武藤北斗です。  昨年、三重県のサトナカクッキーさんがフリースケジュールを始めました。しかも6人でのスタート。正直なところ6人でフリースケジュールができるとは私も驚きました。うちも最少で9人でしたので。  そしてtwitterでの投稿によるともうすぐ1年が経過するそうです。この書き方からも想像できると思いますが、私達は今なおほぼ面識がありません。twitterのDMで少しやり取りしたくらいのもので、会ったこともなければ電

製品づくりとメタ認知(アイデアとかデザインとか経営学とか)

2023年2月15日。 ミッドタウン六本木のデザインハブという場所で、トークイベントを行いました。 題して『アイデアとかデザインとか経営学とか』。 僕たちクリエイティブユニットTENTの本『アイデアとかデザインとか』を軸にしつつ、ゲストに静岡大学工学部で経営学を教える本條晴一郎氏を迎え 「デザイン思考」や「意味のイノベーション」だけでは捉えきれていなかった「デザインやアイデアとその周辺にある重要なポイント」について語り合いながら探っていく、というイベントでした。 イベ

考える方が幸せなのか

みんなは、考える方が幸せか、考えない方が幸せか、どっちだと思いますか? というのは、いろんな人の悩みや相談を受けたり、twitterでみんなのコメントや愚痴のようなものをみていたり、道ゆく人をみていたり、会社の経営をしていたりすると、「もう一歩考えてみてよ〜」ってよく思うんです。考えたら見えることも多いし、考えた先にできるアクションこそ結果を出せたりする。 僕は元々一人っ子で、小さい頃から考えるのが好きだったんです。考えると言うか、想像というか。 例えば保育園の頃はずっと

築40年の物件で古家の復元師に「ポータブル電源を活用する家具」を使ってもらった話

ちょっと時代に早すぎるんじゃないか? オリジナル商品を作る時。 常にそんな言葉が頭をよぎる。 ガジェットや便利なアプリが出ればついつい手を出してしまう自分だけど、どんな新しいものにも「受け入れられるタイミング」があると思っている。 リモートワーク関連のアイテムだって、コロナがなければこんなに早く世の中に受け入れられることはなかったし、スマートフォンの普及がなければモバイルバッテリーの必要性を感じる人は今よりもっと少なかったかもしれない。 ましてや先日自分が、福井県の越前

#228 ICCサミット「フード&ドリンクアワード」準グランプリと、葛藤

 好きな日に働くエビ工場・パプアニューギニア海産の武藤北斗です。  今週はICCサミットFUKUOKA2023に参加してきました。  私が参加したフード&ドリンクアワードには全国から15社がエントリー。30名の審査員ならびに参加者のオーディエンス票で審査が行われました。  なんとパプアニューギニア海産は準グランプリを頂き、更には部門賞の「美味しさ賞』『共感賞』そして『オーディエンス賞』に『審査員賞』と4つも同時受賞しました!!  働き方では取り上げて頂きますが、なかな

エキナカで本を売る。「ひぐらし書房」後編

今日は、前編の続きとして「実際に作っていくところ」のお話をしていきたいと思う。前編をまだ読んでいない人は、こちらからどうぞ。 さぁ、棚を作ろう。棚づくりは予算も考慮して、自分たちで作ることにした。設計図は前編にも出てきたゆりちゃんが引いてくれた。(「お前が設計しろよ」と言われそうですが。笑)そして買い出しも一緒に。笑 切り出しはホームセンターでやってもらって。組立は事務所で。 ブクアパの棚を作った時のことを思い出しながら。 実際に組み立てを手伝ってくれたのは、ブクアパの棚

AIに確定申告を手伝ってもらうために、文具屋が1年間やってきたこと

バレンタインがやってくると、「いよいよか」という気持ちになる。 お店としては、バレンタインギフトを紹介したりしないといけない時期だ。 でも、個人事業主としては2/16-3/15までにやらなければならない「確定申告」にどうしても気が行ってしまう。 更には今後「インボイス制度」や「電子帳簿保存法」といった聞き慣れない単語達が絡んでくるというから気が気でない。 AIはイラストや文章作成等で活躍を始めているけれど、そこの仕事よりも「経費精算」や「確定申告」といった仕事を個人事業主

色んなブランドと企画が目白押し!新しいものづくりに出会う「大日本市」を開催します。

2023年2月15日~2月17日の3日間、工芸メーカーを中心したものづくりブランドが集結する合同展示会「大日本市」を開催します。 ※バイヤー様を対象とした展示会です。ご来場対象者は開催概要をご覧ください。 大日本市開催の想い大日本市に集まるのは、地域の素材・資源を活かし、先人たちの知恵や風習を経系にしながら、今の時代性として社会課題の解決や、個人的な思いを緯糸に編まれた「もの」たちです。それは「もの」単体というより「ものづくり」そのものの魅力とおもしろさに溢れています。

#227 清潔な水産工場のルール

 パプアニューギニア海産は天然エビ専門の水産工場です。食べものの工場ですから常にキレイな状態にするのは当然ですが、見学にきたお客さんや取材にきたメディアの皆さんから『本当にきれいですね』とよく驚かれます。  今回はその清潔さへのこだわりを紹介したいと思います。工場で実践していることではありますが、家のキッチンやお風呂を清潔に保つことに役立つかもしれません。

コーヒーを伝えるのは人。接客が最高の文化と空間をつくり出す | GARAGE COFFEE 杉田大地

JR宮崎駅から中心市街地へ向かってまっすぐのびる宮崎駅前商店街(通称:あみーろーど)。アミュプラザからほど近い四つ角に、ホワイトを基調とした壁、大きなガラス窓が目を引く店舗がある。お店の扉を開けると香ばしい匂いが漂ってきた。 自分のつくったお店からあえて距離をおく ここはスペシャルティコーヒーの専門店「GARAGE COFFEE」。自家焙煎の豆から丁寧に抽出されたコーヒーが人気のお店。コーヒーのお供として考案されたスイーツも好評で、連日人が絶えない。現在では店舗営業だけで