ジモミヤビト

宮崎市にある合同会社ブループランニングが運営するローカルオウンドメディアです。 宮崎県…

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宮崎市にある合同会社ブループランニングが運営するローカルオウンドメディアです。 宮崎県内の中小企業経営者を中心にご紹介しています。 https://blueplanning.jp/

最近の記事

編集とは、みんなで集い奏でるアンサンブル|編集者・高橋邦男

「編集」と聞いてどのような仕事を想像するだろうか。作家と二人三脚で書籍をつくる、カメラマンやデザイナーとチームを組んで雑誌をつくるなど、紙の仕事のイメージが強いだろうか。あるいはテレビや映画、YouTubeなどの動画に関するもの、ラジオやPodcast、音楽のような音声に関わるものなど、人によってそのイメージするところは異なる。しかし、総じて“コンテンツ”と呼ばれる娯楽物の制作の意味で想像されることが一般的かもしれない。 だが、編集のカバーする領域はそこに留まるものではない

    • 一心一心、刺繍に魂を込めて。霧島連山のふもとから広がるペナントリボン|刺繍工房いこま屋 國生眞由美

      縫いものの魅力はなんだろうかと考えたとき、それは糸が描き出す無限の表情ではないか。最初に針が通されたときには何が出来上がるのかはわからない。ただ、時間をおいて少しずつ生地の上に文字や絵柄が浮かび上がる様は圧巻だ。平面の生地に刻まれた独特の起伏や凹凸、光が当たったときの光沢、そして指で触れたときの繊細な肌触り。平面と立体のあわいを行き来する美学がそこにはある。 刺繍には魂がこもっている。誰かを想って糸を通す。その想いが誰かに渡っていく。その想いがまた誰かへと受け渡される。その

      • デジタル技術で土木をアップデート。老舗が切り開く「新3K」の道|株式会社金本組 金本純一

        「土木建築業界は成長産業ではありません。そんななかで経営者はどうモチベーションを維持していくか。未来を明るく見通し、そこへ注力することが大切だと考えています」 私たちが日々通っている道路や橋、水やガスを通す配管、河川の堤防まで、広くライフライン・インフラを支えている土木工事。普段意識することはないが、私たちはその恩恵を多大に受けている。毎日使われ、消耗していくものである以上、修繕は欠かせない。「つくる」だけでなく「維持」する役目を担う土木建築業に従事する人たちがいるからこそ

        • 声は人をかたちづくる。時には主役として、時には導き手として|フリーアナウンサー 横山美和

          朝の通勤時間、車のオーディオから流れてくるラジオの音。軽快な音楽とともに、爽やかな声が聞こえてくる。親しい友人の話を聴いているような、そんな気分になり、今日も一日頑張ろうと、みるみるやる気と意欲が湧いてくる。まるで、声の主の気分の高まりが伝染していくように。 「ラジオは日常のちょっとしたことがネタとして全部おもしろくなる」 ラジオのおもしろさの本質はそのひとことに尽きる。だから、心地良いのかもしれない。 あるフリーアナウンサーは仕事の奥深さを好奇心溢れる子どものように話し

        編集とは、みんなで集い奏でるアンサンブル|編集者・高橋邦男

        • 一心一心、刺繍に魂を込めて。霧島連山のふもとから広がるペナントリボン|刺繍工房いこま屋 國生眞由美

        • デジタル技術で土木をアップデート。老舗が切り開く「新3K」の道|株式会社金本組 金本純一

        • 声は人をかたちづくる。時には主役として、時には導き手として|フリーアナウンサー 横山美和

          女性の新しい働き方のスタイルを広げていく。HUBはここ、宮崎から|株式会社ウェブサイト 柳本明子

          「ペイフォワード(Pay It Forward)」という言葉がある。誰かに受けた恩を、その当人ではなくほかの人へ送っていくこと。「恩送り」とも訳され、善い社会が生まれる基盤にもなる。   人生は「きっかけ」の連続に溢れている。いろんな出来事が自分と関わり、人生の方向が定まっていく。遠く見通せない道を、ライトを照らしながら進んでいく。その歩む姿を周りの人たちはちゃんと見守っているものだ。ふとした瞬間に助けが現れることもある。   想いが、優しい力が一箇所に集まる場所があれば、社

          女性の新しい働き方のスタイルを広げていく。HUBはここ、宮崎から|株式会社ウェブサイト 柳本明子

          人が集い楽しむ居場所のかたちを問う。サバイバルゲームを地域活性の起爆剤に|ラプター株式会社 髙木大資

          なにゆえに人は集まるのだろうか。そして、集まりたくなるのだろうか。 目的のあるなしにかかわらず、そこへ行けば何かがあると、ちょっとした希望を持ちながら訪れてみる。過ごした時間が有意義なものであれば、また顔を出したくなる。 人が集まり、交流がはじまることで「場」が生まれる。次第に「場」は誰かにとってはなくてはならない居場所となり、気力や体力がみなぎるきっかけを与える。「場」が持つ力は人を介して地域へ溢れ出ていく。 そんな「場」をつくっている人たちはどんなことを考えているのだ

          人が集い楽しむ居場所のかたちを問う。サバイバルゲームを地域活性の起爆剤に|ラプター株式会社 髙木大資

          良き未来のため今なすべきこととは。想いを循環させるリサイクルショップ|株式会社ここくるり 葛原秀雄

          飄々とし、つかみどころがない。しかし、その内側には沸々としたものがある。捉えどころがないように見えて、実はそれらにも意味がある。彼のなかでは一貫したものが流れている。   自分の行いが社会に貢献することになれば。そう願う人は多い。しかし、個人の欲望することと、社会を良くすることとは必ずしもイコールにならない。また、社会を良くしたいという理念の下で行動をしたとして、それが持続せず、さらには理念の下に人が蔑ろになる事態が起これば本末転倒だ。   想いの軸はぶらさず、冷静にそろばん

          良き未来のため今なすべきこととは。想いを循環させるリサイクルショップ|株式会社ここくるり 葛原秀雄

          「おれ、変わった」。人気炭火焼店オーナーに訪れた変化。“スタート”に立った今| 有限会社エピセリー 黒木伸行

          「今は模索したほうがいい時期。そのなかで成果が出れば確信に変わるはず」 その経営者は戸惑っていた。これまで自身が抱いていた信念が揺らぎ、心境の変化が訪れたからだ。しかしその変化をポジティブにも捉えているようだった。冷静に自身を見ることができ、得意なこと・不得意なことを見分けられるようになった。そして、改めて周りに支えられていることに気づいた。 個人、企業を問わず事業を行う者は成功も失敗も両方味わうだろう。楽しいことも苦しいことも経験するかもしれない。誰かに助けられる人もい

          「おれ、変わった」。人気炭火焼店オーナーに訪れた変化。“スタート”に立った今| 有限会社エピセリー 黒木伸行

          CHILKは2人あってのもの。人生を変えた古着文化を小林市から放つ | CHILK 轟木凌也・比志島隆太

          近ごろ「ニコイチ」という言葉をよく耳にする。2人1組であることが常であるような、そんな分かち難い関係性。磁石のN極とS極のように正反対の性質を持つもの同士が引き合い、同時にどちらかが欠けていても成り立たない。 2人の感性が融合し、強烈な熱量とパワーが生まれる。そこに若さが加われば可能性は無限大に広がっていく。 とてつもない魅力を放つ誰か・何かと出会えることは幸せだ。その存在に心躍り、人生の目標となることもある。 自分たちが憧れた場所を地元につくりたい。それがまた誰かの心

          CHILKは2人あってのもの。人生を変えた古着文化を小林市から放つ | CHILK 轟木凌也・比志島隆太

          道を切り開く先駆者、あるいは伝統文化の継承者として | 書道家 岩尾諭志

          地方においてアーティスト活動を行うのは容易いことではない。そう考える人が多いのではないだろうか。ましてや、主軸の活動一本だけで収入を賄うとすればなおさらだ。都市部のほうが圧倒的に人との出会いも情報量も多いことは事実だ。それに伴い、私たちが口々にする「アート」「芸術」「文化」というものに関心が強く、そこにお金を出そう、支援しようという人も多い。 しかし、そうした一般的なイメージと異なり地方で活躍するアーティストたちはいる。彼ら彼女らは日本各地に点在し、その土地柄、地域に流れる

          道を切り開く先駆者、あるいは伝統文化の継承者として | 書道家 岩尾諭志

          「手」が開く対話の時間。「自分らしさ」を回復するリハビリ | 株式会社TMリハサービス 田村寛

          「その人らしくあること」と日常生活。この二つは実に深く結びついている。私たちが毎日何気なく行う「歩く」「かがむ」「立ち上がる」といった動作。当たり前過ぎて、それら一つ一つを意識しながら動くことはないだろう。ただし、その動作ができることで私たちは日ごろ困ることなく生活を送ることができている。あらゆる自由に開かれていると言ってもいいかもしれない。 けれども、何らかの原因で歩くことが困難になったとしたら…。それまでの日常は一変し、その人らしさを形づくっていたものも崩れていく。

          「手」が開く対話の時間。「自分らしさ」を回復するリハビリ | 株式会社TMリハサービス 田村寛

          70年の歴史が生む信頼。「女将」の枠にとらわれず老舗旅館を導く | 旅館小戸荘 薗田有美

          会社や店舗、商品の持つブランドや信頼といったものは、じっくりと時間をかけた先にやっと出来上がるものである。そこには、商いに関わる人々の積み重なった努力、そして歴史がある。 「最初は周りから怪訝な顔をされるようなことでも、この方向がいい! と感じたことには飛び込むようにしています」 今回の主人公はそんなことを語っていた。老舗と呼ばれる場所では、常に伝統と革新がせめぎ合う。老舗旅館を継いだ女将が考えていることとは。 「女将はこうあるべき」は先入観。三代目女将の決意 宮崎県庁

          70年の歴史が生む信頼。「女将」の枠にとらわれず老舗旅館を導く | 旅館小戸荘 薗田有美

          受け継がれる「建具」の精神。広がる木製品の可能性 | 川﨑クラフト株式会社 川﨑賢広

          産業が発展し大量生産の時代へ突入すると、それまで人間が行なっていた仕事は機械へ代替されていく。そんな流れがある意味では当たり前になっている現代。しかし、どんなに機械が精密・精確に、そして高速でものづくりを再現できたとしても、代替できない何かがある。かえって人の手が加わることの「遅さ」や「細やかさ」に価値が宿るのかもしれない。そんなことを考えさせる木製品の会社と出会った。 廃業の危機から生まれたヒット商品「木製ままごとキッチン」 宮崎県小林市にある川﨑クラフト株式会社は木製家

          受け継がれる「建具」の精神。広がる木製品の可能性 | 川﨑クラフト株式会社 川﨑賢広

          誰もやっていないことに挑戦する先に生まれること | 株式会社器 西立野玲

          「基本的にビジネスは誰もやっていないことをやらないとダメ」。快活にそう語るのは西立野玲さん。西立野さんは実にユニークな発想を持つ人だ。これまで立ち上げた会社の名前は漢字一文字。その字から連想されるイメージを元に、主軸で行う事業を決めていく。 それがたとえ、まったく未経験の業種・業態であってもだ。自らがプロデューサーとしてチームを組み、知識と経験を総動員。仲間とともに実績を築いてきた。 「前例のないことをはじめるのは本当に大変。生半可な気持ちでやると痛い目に遭いますね」と会

          誰もやっていないことに挑戦する先に生まれること | 株式会社器 西立野玲

          コーヒーを伝えるのは人。接客が最高の文化と空間をつくり出す | GARAGE COFFEE 杉田大地

          JR宮崎駅から中心市街地へ向かってまっすぐのびる宮崎駅前商店街(通称:あみーろーど)。アミュプラザからほど近い四つ角に、ホワイトを基調とした壁、大きなガラス窓が目を引く店舗がある。お店の扉を開けると香ばしい匂いが漂ってきた。 自分のつくったお店からあえて距離をおく ここはスペシャルティコーヒーの専門店「GARAGE COFFEE」。自家焙煎の豆から丁寧に抽出されたコーヒーが人気のお店。コーヒーのお供として考案されたスイーツも好評で、連日人が絶えない。現在では店舗営業だけで

          コーヒーを伝えるのは人。接客が最高の文化と空間をつくり出す | GARAGE COFFEE 杉田大地