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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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2020年7月の記事一覧

農園でトークイベント

農業×絵本×子育て×SDGs この4つの柱で運営する きいろいおうちfarm 2020年4月にオープンしました。 変わった組み合わせの事業のため 「なんで畑に絵本?!」という質問は多く、それを話すと皆さんとても興味深く聞いてくださいます。 それなら! と企画したのが きいろいおうちfarm設立記念 ケーイチ×さなえさん 「農業×絵本のコラボ秘話とこれからの話」 と題をつけたトークイベント。 大人31名 付き添いの子ども10人ほどの皆さまと夕刻からの時間をご一緒いたしま

クラフトビールづくりから、アルコールのないドリンクづくりへ大幅変更します。

ちょうど去年の今ごろ、クラフトビールの醸造所を作るために準備をはじめました。 「廃園になった保育園」という最高の激レア物件が見つかって、そこでビールを醸造し、レストランを併設してできたてのビールと地元の食材を使った料理を楽しみ、晴れた日には広い園庭で外飲み、夜は教室に宿泊。これを書いている今もワクワクするようなそんな計画でした。 今ごろには醸造所の工事もはじまっているはずだったのですが、コロナの感染拡大を受けこの状況下でオープンするのは難しいと判断しました。 長い時間を

オンライン展示会は、withの関係で叶う

KATALOKooo(カタロクー)の翠川です。ブランドや作家さんと一緒にオンラインショップを中心に販路を広げる手伝いをしています。 自粛中の4・5月はオンラインショップがフル稼働。6・7月は、リアルな売り場での展開も5-6割ではあるものの戻りつつある状態で、ここに来てまた東京第二波…?という状況になってきました。この数ヶ月間出店者さんと会話する中で一番耳にしたのは、「展示会、どうしよう?」でした。 展示会と一言にいっても、大規模な合同展示会から中規模のグループ展、もしくは

まだ使ってない個人事業主のあなたのために 【小規模事業者持続化補助金】を、超わかりやすくまとめてみた

「補助金は麻薬だ」 そんな話を、独立する前に耳にする機会があった。 きちんと、自前のお金と経営でやってきた商店街が、次第に補助金をどうやってもらうのかを考えるようになってしまい、自分の力では走れなくなってしまう。 そんな話をきいて、額に汗せず掴んだあぶく銭の恐ろしさみたいなものが怖くて怖くて、なるべく頼らずにお店を開いてここまでやってきた。 でも、新型コロナウイルスの影響はすさまじかった。 うちのような小舟は今にも沈みそうな大波の中で今ももがいている。 ただそれは、これま

なぜカフェなのにアポイント制なのか

nagiをオープンして3週間ほど。 ありがたいことに連日満席に近い状況が続いているのだけれど、ぼくらは営業時間中どなたでも入店できるわけではない『アポイント制』をとっている。1日の営業時間を3つに区切り、それぞれ2時間制にしている。 オープンするまでに色々なことを体験・思考した結果この形態を選んだ。インスタのDMでアポイントの受付をしているので日々のやりとりはそれなりに手間だけれど、現段階としてはこれでよかったと思っている。 すべてはコンセプトありきお客さんには「コロナ

はじめてお店をはじめてみる。

突然ですが、お店はじめました🛒その名も、New Stand Tokyo。7月28日、六本木7-2-8にオープンというなんだかナニワだらけな開店ですが、特に関西は関係なく、どっちかというとNew Yorkをルーツとしています。 New Standってなに?本国アメリカのNew Standは、NYで生まれたリテールスタートアップ。もともとは老朽化し始めていた地下鉄のnews stand(新聞売店)をアップデートして生まれ変われせようというアイデアから生まれました。一号店は本当の

「販売」との向き合い方

「安い」は嬉しい? 今の時代って「安くて良いモノ」で溢れてますよね アクセサリーやお洋服に限らず、ラーメン屋さんも、美容院なんかも "めっちゃクオリティーの低いところ" なんてそうそう無くて、ある程度お金を払ったら良いモノが提供される。 そんなクオリティーが高く、均一化されている現代において わたしみたいな個人が「販売」と向き合った場合、「安さ」を追求しても誰のためにもならない。 前提として「安い=利益が低い」ので「売れれば売れるほど苦しくなる」状況下で、時間と体

服作りへの熱い想いを絶やさないために

4連休明けの月曜日。薄曇り。 僕は杉並区の自宅から自転車で汗だくになりながら銀座にコートを買いに行った。 行ってよかった。本当に。 そして、ただコートを買うだけなら30分くらいで済みそうなものを、僕は結局そこに5時間いた。 それだけ見るものがたくさんあって、考えることが多かった。 服作りに携わる一人として、熱くならないわけがなかった。 これは、その熱い5時間の話。 10:00(道中)わざわざこんな状況で、自転車を1時間以上こいで行くくらいだから、それが普通のコートではない

18年目の小さなお店たち。これからを綴るnoteをはじめます

はじめまして。 Envelope(エンベロープ)のいしかわです。 私たちは、リネンの洋服の店 LISETTE(リゼッタ)、器の店 KOHORO(コホロ)、リネンのインテリアと手芸の店 the linen bird(リネンバード)、カレーショップ OXYMORON(オクシモロン)、コーヒーショップ ELMERS GREEN(エルマーズグリーン)…など、「小さなお店」の集まりです。全部で12ブランド、約30のお店を運営しています。 その「小さなお店」の集合体ともいえるのがEn

「ぺんてるさん」に支えられて、文具屋になったと気づいた日の話

思えばぺんてるさんにはいくつもの借りがある。 ふと、そんなことを思ったのは、ぺんてるの社員の山田さんの熱量溢れる記事を読んだからだった。 タイトルを見た瞬間に、学生の頃の記憶がぶわっと押し寄せてきた。 そうだ。私自身も、ぺんてる社員の山田さんと同じく、サイドノック式シャープペンを愛してやまない人間だった。 それだけじゃない。 いまや文具屋さんをはじめた私にとって、思えばこれまでの人生の中に、いつもぺんてるさんのアイテムが私を助け続けてくれていたことに気づいた。 #忘

革を裁断する道具

革を裁断する専用の包丁、“革包丁”を使っています。 刃は、一般的に知られている料理包丁や大工道具にも使用されている鋼で、安来鋼(ヤスキハガネ)と言われるものです。 その安来鋼で作られている刃物鋼には、いくつかの種類があり、刃物の硬さ、それぞれの硬度により、白紙(白鋼)、青紙(青鋼)などの名前があります。 基本、四本の革包丁を使っていて二種類の青紙を使っています。青紙は白紙よりも鋼自体の硬度が高く、粘り強さも持っています。 基本的に革を裁断すること、また部分的に薄〜く革を

自然の恵みをとじ込めたマツリカの石けんとお客様の声

先日、蒜山(ひるぜん)高原に、工房のスタッフと一緒にラベンダー摘みに行ってきました。 蒜山高原のハーブガーデン・ハービルさんで丁寧に無農薬栽培されているラベンダーは私が今まで出会った中ではNo.1と言っても過言ではないくらい甘く高貴で素晴らしい香り。 今年も摘みたての花穂をオイルに浸けこみ、香り高いラベンダー石けんを作ります。 ここのラベンダーを摘みに来るのは今年で4回目。 1,000m級の山々に囲まれた蒜山高原はまるで天空の園にいるようで、私自身いつも訪れると気分が

作品紹介

今回は少し小休憩で、夏の時期によく作っていたマクラメタペストリーの紹介。 私の作品では水晶などのジェムストーンを結んで制作しています。ジェムストーンとは宝石とは違って宝飾品にするには硬度の低い鉱石の事だそうです。 私はその中でも透明度の低いものや異物が混合して価格の落ちたもの、観賞用としてはサイズの小さい(割れてしまった)いわゆる規格外のものを選んで、タペストリーの一部に変容させて、壁にかけて鑑賞できるようにしています。 なぜその規格外のものを選ぶのかというと、物質とし

口コミされる“感動”と“言語化”の体験設計

MinimalのUX、第3回は口コミを生む体験設計についてです。 Minimalの富ヶ谷本店は先日のnoteでご紹介した通り、お客様と対面でゆったり話せるようお店の幅いっぱいにカウンターを設けています。 その理由は 「絶対にまた来たい!」と思うほどに感動してもらいたいからなのですが、この感動がさらには口コミに繋がっていると実感しています。 しかし、口コミをしてもらうには感動だけでは足りないこともわかりました。 「なぜ美味しいと思うのか」 「自分は何が好きなのか」 を