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#全文公開 記事まとめ

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自身の著書を、一部もしくはすべて公開しているnoteをまとめています。
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記事一覧

満腹の時代から、「軽めし」の時代へ

こんにちは!自炊料理家の山口祐加です。 本日、私の7冊目となる本『軽めし 今日はなんだか軽く食べたい気分』がダイヤモンド社より発売されました!意外とありそうでなかった「軽く食べる」をテーマに1〜2人前の75レシピをご紹介しています。 ●そもそも、軽めしとは? 量はちょっと少なめだけど、満足度は問題なし。 作り方はシンプルで 、調理時間はどれも3~10分くらい。 準備も片付けもラクチン。 でも料理の楽しさや自分で作る意味は、ちゃんと感じられる。 あなたの体と心を軽くする、

飽きっぽい人のための「トランジッション・ノート術」

筆者が最近実践しているノートの使い方を紹介します。 ノートの使い方がなかなか定まらず、いろいろ目移りしてしまう人にぴったりのノート術です。 トランジッション・ノート術の基本基本となるルールは以下の三つだけです。 (綴じ)ノートを先頭から使っていく 見開きの左右ページを1つのセクションとして扱う 通常セクションと特別セクションを混ぜて使う 先頭からいきなり書く まずノートは、先頭のページから書き込んでいきます。よくある使い方として先頭の数ページを「目次用」として空

誰も居ないコロナ禍の空港で、8年連続「清潔さ世界一」獲得の立役者である清掃人がはじめたこと

■誰もいない空港は怖いようなイメージ  1日に20万人ものお客様が訪れていた羽田空港から、人がいなくなりました。  コロナが始まった2020年。外国から飛んでくる飛行機が減っていき、羽田から海外へ飛ぶ飛行機もなくなりました。緊急事態宣言が出て、国内を移動する人もほとんどいなくなって、はじからはじまで誰もいない。でも空港は開けておかないといけないから、真っ暗ななかにポツポツと電気がついている。昼間でも薄暗くて、怖いようなイメージなんです。  私たちが出勤しても、お客様は誰

チバユウスケ著:『EVE OF DESTRUCTION』<ROOTS編>を特別公開

 ソウ・スウィート・パブリッシングは、2022年9月にチバユウスケ(The Birthday)の著書である『EVE OF DESTRUCTION』(イヴ・オブ・デストラクション)を刊行しました。  この本は、日本屈指のロック・ボーカリストであるチバユウスケさんが自身の音楽人生において欠かすことのできない重要なレコードの数々をさまざまなエピソードとともに紹介した書籍です。所有する貴重なアナログ・レコード・コレクションの写真と共に、チバさんが自身の言葉で“音楽愛”を掘り下げており

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 全文公開:第1章の1

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 (朝日新書)が9月13日に刊行されました。 これは、第1章の1の全文公開です。 第1章 気がつけば、「プア・ジャパン」1 オーケストラもiPhoneも高くて手が出ない 外国オーケストラの公演には、もう行けない  外国オーケストラの来日コストが上昇している※。  大編成のオーケストラの場合、100人以上の人と楽器が移動する。円安が進み、航空運賃などが高騰しているため、経費が1億円以上増えているという。  このため、あるコンサートで

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 全文公開:第1章の2

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 (朝日新書)が9月13日に刊行されました。 これは、第1章の2の全文公開です。 2 ビッグマックもラーメンも、外国では高い アメリカのビッグマックの値段は、日本の2倍  外国製のものの価格が高くなっているとは、暫く前から言われていたことだ。  最もよく知られているのは、英誌『エコノミスト』が発表する「 ビッグマック指数」だろう。これは、「ビッグマック価格がアメリカと等しくなる為替レート」に比べて、現実の為替レートがどれだけ安くな

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 全文公開:第1章の5

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 (朝日新書)が9月13日に刊行されました。 これは、第1章の5の全文公開です。 5  外国人旅行客の急増は、「プア・ジャパン」の象徴 大きな変化は10年前に 日本は島国なので、以上のような統計の数字を示されても、これまではそれを実感できなかった。  2022年には、 iPhoneのような国際的商品が大幅に値上がりしたので、日本が貧しくなっていることを痛感させられた。また、急激な円安によって、外国人労働者が 日本離れを始めた

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 全文公開:第1章の4

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 (朝日新書)が9月13日に刊行されました。 これは、第1章の4の全文公開です。 4 貿易できるか? 自国生産できるか? 製品や労働力が国境を越えられれば価格が均一化する  前節の議論を複雑にするのは、 貿易可能性と 自国生産可能性の問題だ。  まず、 貿易可能性について考えよう。前節では、製品が貿易されないことを仮定した。仮に貿易が可能なら、日本と外国の価格差は縮小する。  もし、出来上がったビッグマックやラーメンを瞬時にアメリ

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 全文公開:第1章の3

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 (朝日新書)が9月13日に刊行されました。 これは、第1章の3の全文公開です。 3 「値段の 安い日本」が問題なのでなく、「賃金が低い日本」が問題 日本の賃金が低いから安く作れる  ビッグマックやラーメンの価格が外国で高く、日本で安くなるのは、なぜだろうか?その基本的な原因は、 日本の 賃金が低いことにある。そう考えられる理由を以下に説明しよう。   日本の賃金が低いことは、次の2つの意味で、日本のビッグマックやラーメン価格を引

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 全文公開:はじめに

『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』 (朝日新書)が9月13日に刊行されました。 これは、はじめにの全文公開です。 はじめに  補助金や 円安でなく、人材の育成をついにここまで衰退した日本  日本の貧しさが、さまざまなところで目につくようになった。 アベノミクスと 大規模金融緩和が行なわれたこの10年間の日本の凋落ぶりは、目を覆わんばかりだ。  1人当たりGDPでみると、2012年には日本はアメリカとほぼ同水準だった。しかし、現在では約3分の1になってしまった。200

書籍「こどもの夢中を推したい」 #全文公開の切り抜き

書籍「こどもの夢中を推したい」が2023年7月4日にfreee出版より発売されます。発売前の6月13日から予約開始にあたって、書籍の「全文まとめ」を公開します。本を買うまでもないけど、中身に少しは興味があるなって人向け。全文公開だと読むの面倒だけど、10分もあればざっと読めちゃうYouTubeの切り抜き動画みたいな「全文公開の切り抜き」です。 この本は、ツペラツペラさん、atama+、探究学舎など7組の教育系の人との対談本。 中学受験?海外移住?AI教育?など、正解がわから

(全文公開)メディアの進化とクリエイターエコノミー 〜世界を変える「個」の力

0. はじめにインターネットの登場後、情報流通のあり方が大きく変わった。2000年代後半以降のSNSやスマートフォンの普及に伴って、それまで世の中に声を届ける手段を持たなかった個人が気軽に発信できるようになり、情報発信の民主化が進んだ。現在では個人が情報発信のみならず、十分なマネタイズ手段を得るようになったことで自らの発信や創作物から生計を立てることが可能になり、クリエイターエコノミーと呼ばれる経済圏が注目を集めている。 私は、これらの現在まで続く情報流通の変化のトレンドの

「はじめに」を全文公開!書籍『#あの日選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ』

こんにちは、コピーライターの阿部広太郎です。 新刊『あの日、選ばれなかった君へ』(ダイヤモンド社)の発売を記念し、『はじめに―それでもまだ遅くない』の内容を全文公開してお届けいたします。 君は自由だ。選びたまえ。 つまり創りたまえ。―――哲学者 ジャン=ポール・サルトル ある人は言った。 人生は選択の連続だ。 本当にそうか? 人生は選ばれないことの 連続じゃないか。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※ はじめに―それでもまだ遅くない ※※※※※※※※※※※※※※※※※

『2040年の日本』全文公開 はじめに

『2040年の日本』 (幻冬舎新書)が1月20日に刊行されました。 これは、はじめにの全文公開です。 はじめに:なぜ未来を考えるのか  未来は、いまと同じではない  仮にあなたが40歳であるとしよう。20年後には60歳になり、家族も歳をとる。子供たちは仕事に就いているだろう。  他方で、自分がいまと同じ職場でいまと同じように働いているわけではないだろうとも、漠然と考えている。また、自分や配偶者の健康状態が、いまと同じではないかもしれないとも考えているだろう。  このように