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満腹の時代から、「軽めし」の時代へ

こんにちは!自炊料理家の山口祐加です。

本日、私の7冊目となる本『軽めし 今日はなんだか軽く食べたい気分』がダイヤモンド社より発売されました!意外とありそうでなかった「軽く食べる」をテーマに1〜2人前の75レシピをご紹介しています。

●そもそも、軽めしとは?

軽めしの定番、豆腐飯

量はちょっと少なめだけど、満足度は問題なし。
作り方はシンプルで 、調理時間はどれも3~10分くらい。
準備も片付けもラクチン。
でも料理の楽しさや自分で作る意味は、ちゃんと感じられる。
あなたの体と心を軽くする、やさしいレシピ本です。

●どんなレシピが紹介されているの?

このリゾット、レンチンだけでできます。

米を炊き忘れた日でも大丈夫。生米から15分、レンチンで作れるチーズリゾット
ボウル1つでできる!焼かない焼きそば
一人前の親子丼が5分で作れる!レンチン親子丼
具が主役のチャーハン
ワンパンパスタ
まな板も包丁も使わない!レンチンで作れる本格シーフードカレー
へとへとな日も作れる。味噌おじや
そのほかにも、余った食材1つで作れる副菜やちょこっとスイーツなどミニレシピも盛りだくさんです。
これで1300円+税はお手頃だと思います!

●中身はこんな感じです!

●なんでこの本を作ったの?

私は料理するのは大好きですが、元々、お腹いっぱい食べる のは苦手でした。例えば、コース料理でおいしい料理をたくさんいただいても、最後に満腹になりすぎると、すべてが台無しになっ たような気持ちになるんです。だから、思い返せば普段の料理はいつも「軽めし」でした。

「ホットペッパーグルメ外食総研」は、一回の食事量を少し抑えた 「0.7食」 というキーワードを発表しました。おうち時間が増えたことで活動量が減り、食事量も減るのは自然なことで すが、そもそも、大人の「3食ガッツリ」 は、食べすぎだったのでは?とも思うのです。

日本には昔から「腹八分目」 という言葉がありますが、さらに少ない七分目ご飯。私にはとても腑に落ちる量です。

今は栄養不足より栄養過多、塩分や糖質・脂質過多の病気で不調を来す人が多い時代。習慣や惰性で食べるのではなく、この機会に、自分にとっての適量を考えてみるのも大切なことかなと思います。

●この本は私にとって大きなチャレンジでした…!

私の好きな味は、だし味、塩味、醤油味など、おばあちゃんが作るような地味で素朴な味わい。そういったトーンでこの本の最初のレシピを編集者さんに出したら「山口さん、もうちょっとみんなが好きそうなカレー味とか、チーズやトマト、肉などを使った料理はできないですか?」と言われました。
ついにこの時が来たか…!という感じ(笑)

いつまでも自分の好きな味ばかり作っていても成長がないので、そこから売れているレシピ本を読み込み、いい意味で大衆的に受け入れられる味の研究が始まりました。今までのレシピ作りで私は自分なりにいろいろ新しい料理を探求しようと思っていたけれど、調理法や味付けに関しては保守的な部分もあったのだなと認識しました。一つ殻を破って、今まで出したことがないレシピをたくさん作りました。

本書のレシピを友人たちにも試作してもらうと、「火を使わない、鍋を使わない だけで料理の心理的ハードルがかなり下がった」「慣れてしまえば、何も考えずに作れる」「レンジ調理中はほかのことができてラクなのに、こんなにおいしいなんて魔法!」といった感想が続々。とにもかくにも、手軽に作れることって大事、ご機嫌に自炊ができるっていいなあと改めて思ったのでした。「軽めし」への道は、 まずは心のハードルを下げるところから始まるのだなと改めて感じています。

かんたんで、おいしくて、身体も軽い。今の時代にぴったりのレシピ本ができたと思います。ぜひたくさんの人に手に取ってもらえますように🙏✨

読んだよ、作ったよ、届いたよという方は、ぜひ #軽めし で投稿していただけると大変うれしいです!この本が皆さんの日々の助けになれば、これほど嬉しいことはありません。

料理写真:鈴木泰介さん

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