井上のきあ
印刷関連の記事を集めています
洋館へ行ったときの記録です
行ったところの記録です(洋館系は別マガジン)
著書の解説です。
同人誌の案内です。
ご縁がありまして、緑陽社さんの工場見学会に行ってきました(2回目)。再訪となると、さすがにこの工場の機材と間取りをだいたい覚えました。 前回がコロナ前滑り込みで、それ自体が第一回に相当するらしいです。そのあとこういう企画どんどんやってこう、となったところでコロナ感染拡大で工場見学会どころではなくなり、ようやく今再開できた、という感じのようです。コロナ自粛期間、印刷所さんほんと大変だったんですよね。 第1回目のようすはこちら↓。このときはデス子さんつながりだったかな。 今回
オーバープリントの話になると墨ノセや自動墨ノセ、トラッピング、白のオーバープリントがでてくる、版ずれの話になると分版やリッチブラック、リッチブラックというとインキ総量や自動墨ノセがからんできて、またオーバープリントの話をしないといけない、という感じで、印刷の話はとかくダブりがちです。これをできるだけ一筆書きですっきり説明できないかな、と思っていろいろ考えていたのですが、「黒」をテーマにしたら、それを扇の要のようにしてまとめられる、ということに気づきました。からめない話題もあり
東京大学駒場キャンパスと、先端科学技術研究センターにサンドイッチされた場所に、旧前田家本邸があります。この場所、「駒場公園」とか「近代文学博物館(だった時期がある)」とかいろいろな名前で呼ばれているので、ここにお屋敷があることになかなか気づかないかもしれない(敷地内に「日本近代文学館」もあるのでよけいややこしい)。見学したときも人がほとんどおらず、ほぼ貸切状態で楽しめました。 誰でも入れて、館内も入場無料(2024年7月現在)なので、子供時代に迷い込みたい場所です。幼少期に
いつまでもあると思うな古い建物 というわけで、古い建物を積極的に見に行くようにしています。 日本はとくに地震が多いですし、保存したくても資金が足りなかったり管理やメンテナンスが難しかったりとかありますしね… 古い建物の宝庫、実は大学にあるのでは、と最近思いはじめました。 わたしにとってはテーマパークです。 東京大学はあちこちにキャンパスがありますが、古い建物を観察するなら、何はさておき本郷キャンパスです。とにかくたくさんある。 (よくわからなくて断定できないことが多すぎる
[描画モード:乗算]や[不透明度:50%]などの、透明部分の分割・統合(透明分割)は、印刷物をつくるときにはできるだけ避けたい事項のひとつです。なんとなくふわっと認識してはいるものの、実はしくみをよくわかっていなかったり、透明とは関係ない画像化とごっちゃにしていたりするんじゃないでしょうか(わたしがそうなので)。 この際と思い、透明分割されそうなあらゆるケースを想定して、実験してみました。 『入稿データのつくりかた』では見開き2ページで説明しているんですが、とてもそんな簡単
西武池袋本店の経営が変わるそうで、あのすてきな屋上、どうなるんでしょう。うどん屋さんやサボテン屋さんなどもまるっと閉店されるそうで、わたしが屋上に求めていたものの半分くらいが失われてしまう感じ。 本店のリニューアルの方針が女性向けラグジュアリー系らしいので、屋上庭園はできればそのまま残ってほしいです。この庭園、集客できますよ… これまでに撮ってきた写真を掘り返してみました。季節はバラバラです。 オフィーリアの沼この屋上には、オフィーリアが浸かってそうな沼があります(モネの
大手印刷所がある市ヶ谷/飯田橋近辺には、2つの印刷系ミュージアムがあります。大日本印刷の「本と活字館」は活版印刷に焦点をあて、凸版印刷の「印刷博物館」は印刷全般を幅広く取り扱っています。 活版印刷全盛期の雰囲気を建物ごと味わいたければ本と活字館、印刷について全体的に勉強したいときは印刷博物館がおすすめです。それぞれ魅力もベクトルも違うミュージアムなので、方向性がわかりやすいようにひとつの記事にまとめました。 はしごできなくもない距離ですが、このあたり高低差が大きいので、炎天下
ジャンルが特殊ゆえ書店に行ってもなかなか現物を見れないので、この本自分に必要かな、の判断材料の記事です。今回は『入稿データのつくりかた CMYK4色印刷・特色2色印刷・名刺・ハガキ・同人誌・グッズ類』です。 印刷所のサイトに入稿マニュアルはあるけど、印刷所ごとに違ううえ、そもそも基本的な知識がないと読み解けないことからまとめたんですが、印刷所で働いているかたからも「勉強になりました」と言われることがある本です。今回、説明のために読み返してみて、たしかにこれ、社内の生き字引み
わたしは定期的にカード(ハガキ)をつくっているのですが、今回は念願の活版印刷でつくりました。印刷はまんまる○さんです。 「The Light」という、架空のタロットカードを考えてデザインしたものです。隠者の持つランプがモチーフです。 アリスブックスさんに少量委託しています。 「complete set」のほうは、ブラックオンブラックのカードをおまけでつけています。 活版印刷、やってみたいけどデータのつくりかたがわからないとか、そもそも何をどうお願いしたらいいのかわからない
伊勢神宮に行って以来、人が少ない観光地を引き当てる連続記録を更新中です。 今回も人がいません。 羽田の穴守稲荷神社です。 (他のかたのブログを見ると、人が多すぎて写真が撮りにくい、とか書いてあるので、ふだんはたいへん賑わっているのだろうと思います。インバウンドしてそうだし) 御祭神は、豊受姫命(とようけひめのみこと)です。伊勢の外宮の神様。 京急で羽田空港へ向かう途中に、「穴守稲荷」という駅があるのですが、穴守稲荷って何?と気になって調べたのがきっかけです。結果、羽田空港の
この記事でも書いたんですが、心地よいグラデーションってひとの目を引くんですよね。 Illustratorがあれば簡単につくれるんですが、その環境がないとか、毎回つくるのがめんどくさいということもあるので、いろいろなバリエーションをつくって画像化したものを、BOOTHで販売しています。 Illustratorでは裁ち落としつきのハガキサイズでつくっていたのですが、600ppiで書き出せばB5くらいまで耐えられそうなピクセル数になったので、そうしました。なだらかな色変化なので
ネットプリントで配布してきたコンテンツのまとめです。増えたらまた追加すると思います。 ここに掲載したコンテンツは、Kindleセールや新刊発売などの機会に再登録することがあります。 ネットプリント(ネットワークプリント)の機械の設定のしかたや紙の折りかたなどは、こちら(↓)の記事を見てください。 デザイン全般Design Rules(『つくるデザイン』概要) 『つくるデザイン』の販促用に、本の概要をまとめたものです。人間がものを見るしくみとか、視線の型とか、文字の基本とか
InDesignで縦書きの2段組をつくる方法です。ここでは同人誌に多いA5サイズをサンプルにしています。 この記事(↓)でも書いたのですが、 InDesignで小説などの長文コンテンツをつくる場合、 原稿用紙の設定は「グリッドフォーマット」 原稿用紙のサイズや位置は「親ページ」 字下げや禁則処理などは「段落スタイル」 段組の設定は「オブジェクトスタイル」 たまに「環境設定」が影響 という感じに、複数の機能を組み合わせて使うことになると思います。 Illust
いいものをつくれば誰かが見つけてくれる、というのは選択肢が少なかった時代の話で、今は宣伝しなければ選択肢にも上がりません。 SNSでバズって売れたり、重版かかった例もありますが、レアケースなので、それを期待するのは賭けのようなものです。 宣伝を出版社に任せられると思ったから商業誌やってるのに…という気持ちはよくわかるんですが(わたしもほんとにそう思います)、いまの出版社に既刊をマメに宣伝する余裕はないです。やるにしても新刊以外は、売れたものを重点的に宣伝することになるので、
部屋の調度品をデザインしたカードがおみやげ、というのにつられて、庭園美術館で開催された展覧会『開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z』に行ってきました。オタクにとって紙ものがもらえる、というのはとても興味をひかれます。 「H: HUE IN THE AIR(空気の色)」「O:ONE OF A KIND(一点ものの)」など、アルファベットにちなむタイトルのついたカードがポイントごとに置かれていて、ひとつずつ集めていくとAからZまで揃います。カードの置き場所も規則
『Illustratorデザインベーシック』は、Illustratorの機能面にスポットをあてて解説した本です。ここではその内容を総浚いしています。 (なんで最近こんなことをやっているのかというと、発売から時間がたったものはなかなか書店になくて、パラ見ができないので、それに代わるものが必要だなと感じたためです) まとめてみて、ずっとCS5を使っていたけどさすがに観念して最近CCに来た、という場合の、差分のチェックにも使えると思いました。 『つくるデザインIllustrato