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【期間終了】ショートショート書いてみた #クリエイターフェス

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【終了しました!ご参加いただいたみなさんありがとうございました】 2022年10月1日〜31日期間限定コミュニティとして、応募者の中から30人を運営メンバーとしてご招待し、運営… もっと読む
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#ショートストーリー

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※期間限定noteコミュニティは、終了しました! ご参加いただいたみなさんありがとうございま…

note編集部
1年前
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久々の知り合いからの連絡は…|54字の物語

久々の知り合いからの連絡は注意した方がいい。 壺、宗教、マルチ、生命保険、このどれか。 …

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ショートショート 謹製金星菌性

「要するに、干し椎茸だろ?」 営業の王がパッケージデザインを見ながら不満げに漏らす。 「日…

どこでもブランコ|54字の物語

新たに開発された「どこでもブランコ」、 これに乗れば世界中へ一瞬で飛んで行ける。 唯一の…

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あの世への入口|54字の物語

「良い天気だなぁ」 チッ…あの新入り、空が青く見えるってことは天国行きか。 俺には真っ赤…

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ショートショート 毒吐くかぼちゃと告白雨雲

「この、いたずらかぼちゃが!」 夜の街に、おばあさんの声がこだましました。うけけけけ、と…

ショートショート 書き損じの神さま

 この招き猫がまだ新品の時に入っていた箱にはな、実は、小さな神さまがいた。  土をこねて、焼いて作った素焼きの猫に、昔ながらの岩絵具で彩色した職人が絵の具が乾いたはしから太い指で紙の中に突っ込んで、あらかじめよく揉んでおいた古い和紙をもろい素焼きが割れないように間につめるのだけど、その和紙の中に、神社でもらったお札の書き損じが混じっていたんだ。  なにしろ、書き損じの神さまなもんだから、髭はぼうぼうだし、朝まで寝てるし、爪は汚いし、あくびはするしで、とにかくどうしようもない

ショートショート 毒吐くかぼちゃ

「そもそも、オンラインでハロウィンやろうって企画が安直なんだよ」  モニターに映ったかぼ…

ショートショート ただいま

 部屋中にコーヒーの香りがする。  フローリングの部屋は狭いキッチンに扉もなしにつながっ…

ショートショート 告白雨雲(2告白)

「あー。もうそれ、聞いた。百万回聞いた」 「百万一回目でも、聞いてよ!」 電話の向こうの南…

ショートショート 告白雨雲

「好きなんだ」 少年が自転車をひきながら、隣で歩く少女に話す。少女が驚いて少年の顔を見た…

ショートショート 棒アイドル(3アイドルめ)

「あんた、図体がでっかいばっかで、ぼーっとしてんだな」 昼休みに本田さんが言った。 「ちょ…

〆切|54字の物語

「〆切は破るためにある」 これを実践した作家を見たことがない。 だって、そんなことをした…

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ショートショート 遊んであげない

「はい。あがり」 カードを全て出し終わる。 「ぐう」と娘が唸った。ぼろりと涙が溢れ出す。 「泣くなよ」 諌める。まだ小学生とは言え、勝負事で泣くだなんてみっともない。 「泣くなら、父さんは遊んでやらない」 机の上のトランプを整理して、プラスチックの箱に戻した。 席を立って部屋を出ると、わあわあ娘の鳴き声がした。 「ちょっと、お父さん」 泣き声が聞こえたのだろう。台所から妻が出てきた。 「何であの子泣いてるの」 「トランプで負けてくやしんだそうだ。泣かせておけ」 「待って」