2021年「真夏の3冊」
梅雨が明けて一気に暑くなりました。夏ですね。
夏といえば何でしょう。夏休み? 非正規書店員の私にそんなものはありません。でも夏休みと聞いて即座に頭に浮かぶ小説ならあります。
定番といえば定番です。ご存じ村上春樹のデビュー作。当時経営していたジャズ喫茶の営業終了後、お店で毎晩原稿用紙に書いたとか。
ひと夏の唐突な出会い、そして別れ。海とビールとフライドポテト。重大な何かが起こりそうで何も起きず、また灰色の日常へ戻っていく。夏休みの実態なんてそんなものですよね。意味などない