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#映画 #ドラマ 記事まとめ

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テレビや動画配信サービスのドラマ・映画に関する記事をまとめていきます。
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#コンテンツ会議

ドキュメンタリーがおもしろい! 公開中のおすすめ3選!

こんにちは。 最近、立て続けに面白いドキュメンタリー映画を3本観ましたので、今回noteで紹介したいと思います。 ドキュメンタリーってやっぱおもしろいよなーって思ってたら、雑誌BRUTUSの映画特集号がドキュメンタリー特集だったのでそのタイミングも面白かったです。 なので今回はその面白かった現在公開中のドキュメンタリー映画3本を紹介できればと思います。 各作品のポスター画像にFilmarksのリンクを貼っておきます。 『SAYONARA AMERICA』(11/12公開

絶望と希望の物語。映画『ノマドランド』が描いた孤独と、新しい「連帯」の形について。

【『ノマドランド』/クロエ・ジャオ監督】 今年のアカデミー賞を席巻すること間違いなし映画『ノマドランド』は、なぜ、2021年の今、これほどまでに注目を集める超重要作品となったのか。 結論から言ってしまえば、この作品は、「アメリカ映画」、より具体的に言えば、「自由の国=アメリカのリアルを映し出す映画」の系譜における最新型であり、同時に頂点に君臨する一本だからだ。 原作は、気鋭のジャーナリスト・ジェシカ・ブルーダーによる『ノマド 漂流する高齢労働者たち』。この十数年の間に新

映画『あのこは貴族』が描いた「分断と連帯」、そして「抑圧と解放」について。

【『あのこは貴族』/岨手由貴子監督】 長きにわたる映画史において、時代を超えて継承されてきた「シスターフッド」の精神。それぞれの年代において、女性同士の連帯を描く傑作が次々と生まれてきた。 そして2020年代を迎えた今、劇的なパラダイムシフトに合わせて、ついにこのジャンルが一つの美しい結実を見せ始めている。 昨年には、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』という一つの金字塔が打ち立てられたばかりであるが、この日本からも、新たな「シスターフッド」の大傑作が誕生し

魂を燃やして脂肪は燃やすな!新春ドニー・イェン映画『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』

英国ロンドン大学の研究によると、映画館で映画を見るのは軽い運動と同じくらい健康にいいそうだ。映画館で映画を見ると、心拍数がいい感じになるんだとか。 すなわち、正月に映画を見るという行為には、その年の健康運を爆上げする効果があると言っても過言ではない。 そこでオススメするのが元旦公開の正月映画『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』。何故なら、太ったドニー・イェンが人をしばく映画だからだ。 しかも、ポスターには「健康運爆上げ」と書かれている。この映画を正月に見れば、今年の

【あらすじ・ネタバレあり】トゥルーマン・ショーという最高のどんでん返しをフリに使った名映画

「最も好きな映画は?」という質問をしてもらえたら食い気味に「トゥルーマン・ショーです」と答えると決めている。この作品にはすっかり衝撃を受けてしまった。 20年以上も前の映画だが、いまだ古くならないストーリーであり、何より話の構成に舌を巻く。起承転結ではなく起結転結みたいな。「あ!え!もうオチ言っちゃうの!?」的な感覚に陥るわけだ。 さらにいうと、トゥルーマン・ショーは2021年現在のコンテンツ事情までを予言して、しかもピピーっと警笛を吹いている作品としても見られる。 今

青春映画っていいですね

友達が面白いと言っていた「ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー」をNetflixで観た。 いろんなキャラがいて、新時代の青春映画って感じがしたな。 いろんな人種、体型の人が出てくることや監督がオリヴィア・ワイルドであることも含めて。 それでいてストーリーは途中笑えてちょっと切なく、最後は泣ける青春ものの王道。 前半に比べると中盤以降はうまくいき過ぎなんじゃないかって気もしたけど、それも映画ってことで。面白ければそこまで気にはならないですね。 ホープ役のダイアナ・シ

2020年、僕の心を震わせた「映画」ベスト10

本来であれば今年は、2010年代の先へと続く、次のディケイドの華々しい幕開けを飾る一年になるはずだった。しかし、まさかこんな形で「新しい時代」が到来することになるとは、昨年の今頃は、誰一人として予想できなかっただろう。 世界各地における映画館の封鎖を受けて、数々の新作映画の公開が延期となり、また、製作中の作品についても、大幅な延期を余儀なくされている。映画興行の歴史を遡っても、これほどまでに痛切な「空白」の期間は、かつてなかったはずだ。 しかし、希望は消えていない。日本に

【映画感想/考察】「バーフバリ」の過剰摂取による諸症状【バラーラ期】

この記事は荒唐無稽で「細かいところはいいんだよ!」な作品と思われがちな『バーフバリ』シリーズが実は丁寧な伏線や神話的リフレインや人物描写の積み重ねを重点した血の通った人間のドラマであることをサブキャラクターへの偏愛をピックアップしながら紹介する記事です。二度三度とリピートするたびにマイナーキャラクターの人生が見えてくる。 ジェイ!マヒシュマティ?(訳:こんにちはご機嫌いかが?ブルーウレーイディスクが発売したので毎日マヒシュマティしていますか?私はふるさと納税の返礼品でBDが

『愛の不時着』など人気韓国ドラマを量産する気鋭のプロダクション、スタジオドラゴンとは

※インスタはじめました@kinoiglu_junyawatanabe 「愛の不時着」に「梨泰院クラス」、「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」など韓国ドラマにハマった方は多いのでは。 特にコロナ禍で昨年から動画配信で見始めたパターンが多いはず。 はい。自分もまさにそのひとりです。 中でも、話題だったのが「愛の不時着」。 ドラマが終わった際には、ロスで嘆き悲しんだ人が多かったとか。 それに、な、なんと「愛の不時着展」までが開催されるとは。 韓国ドラマってどうなの?若干遠

2020年ベストドラマ 10

いつも最後のほうになってすまん、ベストドラマよ。これ終わらないと1月ドラマを観始められないな。今回は連ドラだけじゃなくて単発ドラマも入れました。コロナで話数もぐっちゃぐちゃになったし、いい機会かと。今年からはネットドラマ、海外ドラマも入れたいけど、まぁ、流れに身を任せよう。 10位 半沢直樹 これは正確にはドラマとは別物の娯楽作なのでここに入れるのは間違いなのだけど、一応ドラマという形を取っているようなのでここで扱います。7年前の、何となくこういう濃い味だったな、、、って

【徹底考察】 『Mank マンク』が唱えた「映画の魔法」とは何だったのか?

【『Mank マンク』/デヴィッド・フィンチャー監督】 『セブン』(1995)、『ファイト・クラブ』(1999)、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)、『ゴーン・ガール』(2014)。 数々の鮮烈な作品によって、僕たちの映画観を不可逆的にアップデートし続けてきた名匠 デヴィッド・フィンチャー監督。彼の6年ぶりの新作映画となる『Mank マンク』は、まさに、全世界の映画ファンが心から待ち望んでいた一作である。 しかし今回の新作は、極めてハイコンテクストな作品であり、観

2020年 映画ベスト10 (外国映画編)

毎年、年末に仲間で集まってその年のベスト10を発表しあってるんですが、今年も年末ギリギリまでどうしようか考えて決めました。 毎回思うんですが順位決めるのとかって本当に大変。 どの作品もいろんな角度からみたら一番だったりするのでいっつも大いに迷います。(でも楽しい) 年末ギリギリに決めるので、発表は年明けになるのですがちょうど一年前のこの発表のタイミングでnoteを始めたのでちょうど1周した感じです。 ボクは外国映画と日本映画とそれぞれベスト10を決めているので、それぞれ

2020年ベスト映画 10

2020年に観た映画でよかった作品を10本。そんなに映画館に行くことに強い思い入れを持っていなかったんですが4、5月に足を運べなくなり、7月まで新作が公開されない状況は非常に寂しかったのでやっぱり映画好きだなぁと思いました。若手監督の作品がどーんと増えた印象。年の瀬、良作多すぎ! 10位 ミセス・ノイズィ 「騒音おばさん」というセンセーショナルな題材ながら、とても意外性のあるまとめ方をしていた。物事にまつわる双方向の視点、当人の裏側を慮れる想像力の必要。すぐに他人のイメー

【新ドラマ】 『この恋あたためますか』 傷付いた私達に必要なこと

ドラマに求めるもの それは人それぞれ違うと思うけど 私は間違いなく"非日常感"だ。 フィクションを見ている時くらい 日常を忘れたい (日常が最悪とかではなくて!笑) 言い換えると、 現実には起こり得なさそうな でも絶対に起こらないとも言い切れない そんな "ちょうど良い夢"を見せてくれる それが結果的に癒しになったりワクワクになったり ドキドキになったりする訳です。 そんな夢を見させてくれるようなドラマを 随分見ていなかった気がする。 昨日『この恋あたためますか