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#映画 #ドラマ 記事まとめ

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テレビや動画配信サービスのドラマ・映画に関する記事をまとめていきます。
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2020年12月の記事一覧

2020年、僕の心を震わせた「映画」ベスト10

本来であれば今年は、2010年代の先へと続く、次のディケイドの華々しい幕開けを飾る一年になるはずだった。しかし、まさかこんな形で「新しい時代」が到来することになるとは、昨年の今頃は、誰一人として予想できなかっただろう。 世界各地における映画館の封鎖を受けて、数々の新作映画の公開が延期となり、また、製作中の作品についても、大幅な延期を余儀なくされている。映画興行の歴史を遡っても、これほどまでに痛切な「空白」の期間は、かつてなかったはずだ。 しかし、希望は消えていない。日本に

【年間ベスト・ムービー】さらば!ポップコーンが食えない2020

今年の映画館納めは12月20日(日)の早稲田松竹『ブックスマート』。 ふたりの少女が卒業前夜にあらゆるヤンチャをする、というだけの物語だがやたらスケールが大きく派手だし、ティーン・ムービーにありがちな演出された陰湿さがない。 ひたすら爽快だった。 なにより、水風船がぶちまけたり、車を運転するだけなのにやたらとスローモーションになるせいでダイナミックになってしまう、バカバカしさが最高だ。 松竹で観た翌日にNetflixでも配信が始まった。ただ『ブックスマート』は映画館だからこ

原作者も圧倒。山﨑賢人&土屋太鳳主演Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』を見逃せない3つのポイント

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』が、12月10日に配信開始されました。 『呪怨:呪いの家』や、シーズン2の配信も決定している『全裸監督』に続くNetflixの日本初オリジナルシリーズとして送り出されたこのドラマ。2020年の締めくくりにふさわしい魅力が詰まっています。 ストーリー、キャスト&スタッフ、テクノロジー。3つの異なる切り口から、本作の見どころを紹介します。 1.舞台は「人が消えた東京」。2020年の現実にも通じる映像体験 このドラマの原作

140字では語り尽くせぬ映画愛 : アベンジャーズの敵、こんな俳優がやってました。

『アイアンマン』から始まる、同じ世界観を共有するアメコミヒーロー映画群であるMCU(マーベルシネマティックユニバース)。 ヒーローというのは悪役ーヴィランーなしには存在できない。ヴィランの魅力は映画の善し悪しに直結する。それゆえヴィランには主役よりもギャラの高い大御所が配役されがち。 特にMCUは悪役の俳優が豪華。 MCUの悪役、実はこんな役もやってましたよね、という記事。 1.ジェフ・ブリッジス 『アイアンマン』オバダイア役 言わずと知れた大御所。本格的に売れ出したのは

【執筆者おすすめDVD&Blu-ray 前編】Recommended Visuals for "Stay at Home" by Contributors.

※この記事は2020年8月号(147)に掲載したものです 8月号のintoxicate ではご執筆いただいた皆様の近況&プロフィールと、 “ステイホーム”におススメのDVD & Blu-ray を選んでいただきました。 高画質4K版や、ご家族で楽しめるものから、レアものまでいろいろあります。年末年始のおうち時間にも、こちらを参考にしてみてくださいね。 ********************************* 【青澤隆明 Aosawa Takaakira (音楽

2020年映画マイベスト10

 今年はコロナで映画あまり観れなくなるのではと不安だったけど、それでも公開してくれた映画や配信作品によって楽しませてもらえた一年でした。 では、発表します! 【第10位】ワイルド・ローズ  カントリーシンガーになりたいという夢と田舎町に住むシングルマザーとしての目の前の生活の間で苦悩する主人公。夢さえ捨てられたら楽なのにそれでも諦めなられない人の物語はとにかく好きです。苦悩の果てに導き出した結論に納得感。  『ジュディ』で気になり過ぎる存在感だったジュディ・バックリー

映画.comが選ぶ、2020年の映画ベスト10 1位はあの“歴史的傑作”!

 こんにちは。映画情報サイト「映画.com」編集部の尾崎です。  私たちはこのたび、「2020年の映画ベスト10」を独断と偏愛のアンケートにより決定いたしました! 本年に劇場公開および配信された映画を対象に、弊社スタッフやライターの方々が投票のうえ選定。10位から1位を、noteにて発表いたします。  いろいろあったこの1年。あなたのお気に入りの1本は、なんでしたか? 記事最後のコメント欄を開放してありますので、もしよろしければ、「この映画が自分のベスト!」など思い思いに

映画感想:羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来

◉公開前から話題になっていた、中国の劇場アニメ。感想を書くのがすっかり遅くなってしまいましたが、前評判どおりの面白さでしたし、いよいよ中国がコンテンツ産業に力を入れてきたな、と。もちろん、細かい部分では甘い部分はいくらでもあります。出だしのスピード感のなさとか、詰め込みすぎで整理されていないなど、主にシナリオ部分で。でも表現技術では、確実にキャッチアップしてきているな、と。 動きはいいですし、中国以外の観客が見ても受け容れられるであろうキャラクターのカワイさなど、内容に関し

時を超えて共感する、魅惑的なヨーロッパ時代物映画の世界

「時代劇」というとなんだか固いですが、「コスプレ」は身近な言葉ですよね。costume playとはもともと、英語で時代劇(衣装劇、の意でしょうか)を指す言葉です。映画の世界でも、歴史や文学の知識がなくても楽しめる、オシャレで素敵な”時代劇”たくさんあります。今回はそんな中から特にキュンとする私的おすすめを紹介したいと思います。 ①『エマ』ジェーン・オースティン原作/グウィネス・パルトロウ主演(1996年イギリス映画) いまや大御所の貫禄すらあるグウィネス。直近ではマーベ

2020年ベスト映画 10

2020年に観た映画でよかった作品を10本。そんなに映画館に行くことに強い思い入れを持っていなかったんですが4、5月に足を運べなくなり、7月まで新作が公開されない状況は非常に寂しかったのでやっぱり映画好きだなぁと思いました。若手監督の作品がどーんと増えた印象。年の瀬、良作多すぎ! 10位 ミセス・ノイズィ 「騒音おばさん」というセンセーショナルな題材ながら、とても意外性のあるまとめ方をしていた。物事にまつわる双方向の視点、当人の裏側を慮れる想像力の必要。すぐに他人のイメー

『ワンダーウーマン 1984』加速主義へようこそ

 パティ・ジェンキンスはエモーショナルに振り切ることができる監督である。後輩にもビジュアル面をかなぐり捨てる姿勢を薦めているというし、事実、それで『ワンダーウーマン』は歴史的成功をおさめた。スタジオに強制されたラストバトル含めて乱雑なところはあるものの、勇ましきガル・ガドットが戦地で銃弾に耐える豪速球のようなシークエンスには、すべてを吹き飛ばしてしまう威力が宿っていた。  『ワンダーウーマン1984』はどうなったのか。米国のポップカルチャーにおいて幅広い年代を掴む「豊かで幸

クイーンズ・ギャンビット考察&裏情報

 ELLE JAPANでNetflixオリジナルドラマ『クイーンズ・ギャンビット』のおすすめポイントや豆知識を紹介したのですが↓  ネタバレ等で紹介できなかった情報や考察をこちらに書き連ねます! 【※ネタバレ注意】 スパイがいた?  ファンの間では、モデルのクレオ=ロシアのスパイ説が人気。重要な試合前のベスに酒を飲ませ、その後は登場しない。元々アメリカの有名チェスプレイヤーと親しくなっていた。加えて、最終話、ロシア大使館の協力により、タウンズに急遽ビザが降りてモスクワ

『マンダロリアン』シーズン3、ベビーヨーダはどうなる?考察

 衝撃と熱狂に包まれた『マンダロリアン』S2ファイナル。次シーズンに向けて、ベビーヨーダ関連の考察をまとめました。冒頭サムネイル系のネタバレ防止で字数稼ぎしなきゃいけないので言うと、ヘッダーはロンドンの国立美術館ナショナル・ポートレート・ギャラリーに降臨した油絵「The Mandalorian and the Child」。『スター・ウォーズ』スターであるアレック・ギネスやフェリシティ・ジョーンズの肖像画と並んで展示されているらしいです。 【※以下、ネタバレ】  正式呼称