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#49 幼児化するおっさん

2021.8.2の日記

サインバルタ増量14日目、トータル24日目。
今日は先生の所へ診察に行ってきた。
そっから、自分でもよく分からないけれど、超低速モードに突入してしまった。

診察前の待ち時間で、そんな気はしていたけれど、

実際診察が始まると、声が小さい、言葉数が少ない、
反応が遅い、目を合わせられない、
全てがゆっくりになってしまった。

ちょっとやそっとのレベルじゃない。
異常なほどゆっくりになってしまうのだ。

診察が終わって薬局へ行っても、帰りの電車に乗っても、そのモードは解けない。

今になってやっと動きがスムーズに戻ってきた。

僕はたまにこういう状態になる。

これは、なんなんだ。分からない。
泣き始める前の子供みたいに、
何か言いたげな、でも何も言えない、
モジモジしたまま、僕は動けなくて、

「うん」と頷くことしか出来ないから、
正しい質問をお母さんがしてくれるまで、
ひたすら、なんとも言えない表情を浮かべて待っているみたいな、
そんな感じだ。

本当になんなんだろう。

このモードになる事で僕は誰に何を伝えようとしているのか。

この態度は僕に向けてのメッセージなのか、
誰か他の人間に向けてのメッセージなのか、
それすら分からない。

正直、ちょっと怖い。

人格障害とまではいかないけれど、
確実に全ての発動が落ちる時がある、
そんな時、
まるで自分が自分じゃなくなったような感覚がする、
それが怖い。

なんと言えばうまく伝わるのか。

とにかく感覚が幼くなってしまう。

「ママー」とかいう訳じゃない。
頭は幼稚化していなくて、速度が遅い事以外至って正常だ。

でも、ただ遅いというには何か言葉が足りないのだ。

甘えた感覚?甘えさせてくれるような環境?
そういう空間にいる時に発動するのかもしれない。

子供みたいにそこにいるだけで大切にされて、
何もしなくてもお菓子やジュースが出てきて、
どうにか自分を楽しませようと、
興味のある話題を探してあげようと、
色々話しかけてくれる。

そういう空間にいる時、
それに甘えてどんどんこちらの積極性が失われていく、
でもそれでも快適に過ごせる。

なぜなら周りが勝手に自分を幸せな状態にしようと動いてくれるからだ。

3歳くらいの子供を思い出してみて欲しい。
無限の可愛さを持ったその子にみんなは一目惚れだ。
可愛いからお菓子をあげたり、話がしたいから好きな事を聞いたり、
みんなあの手この手でその子の興味を引こうとする。

その子は当然、何もしなくても、
ただ頷いたり、
首を横に降ったりするだけで全てが手に入る。

その感覚に似ている。

僕の場合は全てが手に入る訳ではないが、
感覚としてはそんな感じ、、、、と言おうと思ったが辞めだ、

全然違う!そういうのではない!

なんと言えば良いのか。

とにかくあの超低速モードは厄介だけど、
実はとても心地い感覚だ。

ボーッとして、自分のペースでゆったり生きれる。

でもその代わり、何も出来なくなる。

だから、あのモードは心地いいが、
自分が積極的になって行動しようとする時には邪魔な感覚でしかなくなる。

残念ながら僕はもう37歳のおっさんなのだ。

そこに居るだけで皆が愛してくれたような、
あの少年少女の頃の可愛さは、
僕にはもう微塵も残っていない。

おっさんはおっさんとして、
カッコよく生きなければな、と思う。

いや、まだお兄さんがいい・・。歳を取るのは、辛いものだ。。。


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