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163.ああ、悲しき人たち。ああ、優しき人たち、心静かなひとたち。

こころ静かな人々

人は見えないものを信じる人は少ない。見えるものだけが真実で、見えないものの価値が低いこの世界。見えないものって人の思いやりや愛情ですが、それを感じない人も多い。別にそのことを感じないことは悪い事ではないのですが、見えるものよりも見えないものの方に真実が隠れています。

今までは電車やバスに乗るとほとんどの人がスマホを手にしていたが、今はマスクにメガネ、そして手袋を着けている。何よりもマスク越しの目は冷たく感じるのは私だけなのでしょうか…。

1.ああ、悲しきひとたち

電車の中で咳き込む女性がいた。その女性に対して「電車から降りろ!」と怒り続ける男がいた。周りにいる人たちも同じような顔と目つきをしてその女性を睨みつける。ああ、日本人ってこんな人種だったのでしょうか?

2.泣く子

スーパーで小さな子どもがお菓子を手にしていた。傍にいる子にそのお菓子を手渡そうとすると、その子のお母さんは我が子を叱った「病気になったらどうするの!」と。お菓子を持ったその子は泣いていた。

3.とても嫌な気分

電車やバスの中、公衆便所のつり革や取っ手を拭いてから触れる人がいた。先程まで私が触れていたつり革なのですが、とても嫌な気分だった。まるで痴漢をしたわけではないのに、痴漢をするような男に見られているような、またはバイ菌の固まりに見られたような恥ずかしさを覚えた。

4.ホワイトデー

ホワイトデーが来たのでお返しのため義理チョコのお菓子を買った。感謝の気持ちで渡した後、入れ物に消毒液を吹きかけていたのを見てしまった。ああ、見なければ良かった。

5.愛する人

愛する人と手も握れない、抱擁も出来ない、傍で話しかけることもできない。これって、愛なの?

6.大きな声

サウンドドラックの店員がマスクのことで怒鳴られていました。入口に「マスクの入荷がしばらくありません」という表示に対してクレームをつけた男性が店頭で大きな声を出していました。

7.結婚式

私の友人の娘さんが結婚式をどうしても中止することができません。キャンセル料を払うことができないからです。それで式を開催することになり、たくさんの人たちからクレームがつきました。最終的には批判を浴びながら家族と友人だけで行いましたが、とても悲しい結婚式となりました。

8.日本語学校

日本語学校に通う中国人ですが、町を歩くだけで冷たい視線を向けられます。コンビニでアルバイトをしているのですがオーナーに辞めさせられました。私は感染者ではないのですが、家族や友人たちが感染した場合、困るからという理由でした。

9.差別

昨年の新聞に、ドイツでサッカーの試合を観戦していた日本人観光客の団体が、「ウイルスの疑いがある人は入場できない」と会場を追い出されました。パレスチナを支援するNGO(非政府組織)の日本人女性も、パレスチナ自治区の路上で「567、567」との誹謗(ひぼう)中傷を受け、髪をつかまれる暴行を受けたとい。日本人の行為は海外では逆に差別を受けていた。

10.医師

感染した人の差別はもちろんですが、その人たちを救おうとした医師なども、周囲から差別的な言動を受けていた。

11.中国武漢の人々

中国の武漢にいる日本人が中国人に励まされているという。心ないデマに振り回されている日本人や外国人、武漢の人々は何の対策も支援がなくとも互いに励まし合い、支え合っている事実があります。
「どうしても物事の性質上、武漢市、中国、日本と地域や国で括られがちですが、私は中国に住む日本人として広い視野を持ちたいと思いました。自分が目の当たりにした光景を、しっかりと心に焼き付けて、国内外の人たちに伝えながら、この先の人生を歩んでいきたいと思います。
最後に、不安な日々を過ごしている武漢やそのほかの中国国内にいらっしゃる皆さん。今はまだ苦しい状況が続きますが、この困難を経験した皆さんは今までよりずっと強く、逞しくなっていると思います。越えられない壁はありません。共に乗り越えて、記憶を、学びを、次の世代へ繋いでいきましょう。加油,中国。」
            「人民網日本語版」2020年2月20日より

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coucouです、みなさまごきげんよう!

あっという間の、567とともに2年近い時が過ぎましたね。年内は一見収まりつつありますが、マスコミやメディアたちは第6波が来るというオオカミ少年化し人々を永遠に脅かし続けているような気がしています。


567は世界中に広がりました。私たちの街も毎年2月から4月は毎年開催される「梅まつり」「桜まつり」「フラワーフェスティバル」や入学。入園、卒業式等の地域のイベントはすべて中止になりました。(2020年、2021年)市の施設なども使用中止となり、私たちの会、他地区で開催する講演会なども私ごとですが会場が使用できなくなったため2年近くの活動はすべて中止となりました。

しかし、この異常とも思える状況の中で、この混乱は567だけの問題ではなく、「人間の心の問題としての踏み絵」のような様相を感じてしまうのは私だけなのでしょうか?


自分の周囲に感染した者、友人や知人が感染した、家族が感染したというのではなく、ほとんどがテレビ、新聞、ネットというメデイアの中だけの世界の情報に慄(おのの)き、慌て、ふためき、恐怖心というキラーモンスターに浸食されている。別に注意しなければいいというのではなく、数多くの人たちが「心を失うウイルス」に感染してしまっていることです。

恐怖心というのは自分が勝手に作りだすキラーモンスター(妄想)に近いもので、その恐れは「自分の身を守る」「自分だけ助かる」ための生存本能のようなもので相手の事情や思い、感情などの考えがわからなくなる自己本位です。まさに人に優しく、人を思いやることができるかどうかという「踏み絵」かもしれません。

〈もし、自分が感染したら〉と考えたらどうなのでしょう?
〈もし、自分が大切にしている人が感染したら〉どうするのでしょう?

みなさんも一度そう想像してみませんか?

ああ、次はワク証明書差別なのですね…

でも、

さらば567

さよなら567






胸の泉に

かかわらなければ
この愛しさを知るすべはなかった
この親しさは湧かなかった
この大らかな依存の安らいは得られなかった
この甘い思いや
さびしい思いも知らなかった

人はかかわることからさまざまな思いを知る
子は親とかかわり
親は子とかかわることによって
恋も友情も
かかわることから始まって
かかわったが故に起こる

幸や不幸を
積み重ねて大きくなり
くり返すことで磨かれ
そして人は
人の間で思いを削り思いをふくらませ
生を綴る
ああ
何億の人がいようとも
かかわらなければ路傍の人

私の胸の泉に

枯れ葉いちまいも
落としてはくれない  

                 「未知なる知者よ」より詩人・塔和子







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