176.大事なことに気づいていれば、幸せになれるのに、大事なことに気づいていないから、人は不幸になるのよ!
大事なことに気づく
「心の目で読んでほしい、
身体全体で感じてほしい」
『自分に正直になったとき、大事なことに気づく
本気で何かをしているとき、大事なことに気づく
捨ててもいいと思ったとき、大事なことに気づく
変わってもいいと思ったとき、大事なことに気づく
少し待とうと思ったとき、大事なことに気づく
思いがけないときに、大事なことに気づく
思いがけないところで、大事なことに気づく
じっと見つめたとき、大事なことに気づく
じっと聞いたとき、大事なことに気づく
新しい人に出会ったとき、大事なことに気づく
人を責めるのをやめたとき、大事なことに気づく
失敗し、失望したとき、大事なことに気づく
違う道を選んだとき、大事なことに気づく
いつも心を開いていたい
いつも耳を澄ましていたい
そうすれば
あなたは気づく
あなたは出会う
本当の自分に』
詩・ドロシー・ロー・ノルト 訳・石井千春
ドロシー・ロー・ノルトは、1924年生まれ・家庭教育の子育てコンサルタントの第一人者です。1990年に初めて日本で出版された著書が「アメリカ・インディアンの教え」で、その本の中にこの詩は収められ、当時日本で大反響を呼びました。
ドロシーは、この詩を心の目で読んで欲しい、身体全体で感じて欲しいと言っています。そして、わたしたちの現実は、わたしたちの外側にあるだけではなく、わたしたちの内側にあり、自らがそのすべてを形づくっているという考え方を、この詩を通して伝えています。
人は思い込みによって考え、思い込みによって行動してしまいます。しかし、その思い込みによって、人は感じなくなり、見えなくなっているのです。ですから、その思い込みを捨て、新しい気持ちになって、本当の自分をもう一度見つけ出そうといいます。
ドロシーは、さらに「大事なこと」に気づけば、生きることは楽になるといいます。あなたが不幸になるのは「大事なこと」に気づかないから、自分にとって「大事なこと」は何かを間違えているからだといいます。
つまり、悩みや不安、明日への心配は、その「大事なこと」に気づかないから起こり、「大事なこと」に気づくか気づかないかで、その人の人生はまったく違ってくるということなのです。
『大事なことに気づいていれば、幸せになれるのに、
大事なことに気づいていないから、人は不幸になる
大事なことに気づいていれば、満足するのに、
大事なことに気づいていないから、人は不満になる。
大事なことに気づいていれば、我慢できるのに、
大事なことに気づいていないから、人はすぐにきれる。
大事なことに気づいていれば、愉快になれるのに、
大事なことに気づいていないから、人は不愉快になる。
大事なことに気づいていれば、落つくのに、
大事なことに気づいていないから、人は焦る。
大事なことに気づいていれば、損をしてもいいと思えるのに、
大事なことに気づいていないから、損をしたら大変と思い、緊張する。
大事なことに気づいていれば、もっと頑張れるのに、
大事なことに気づいていないから、すぐに諦めてしまう。
大事なことに気づいていれば、完全でなくてもいいと思えるのに、
大事なことに気づいていないから、完全を求め過ぎて緊張し、返って失敗する。
大事なことに気づいていれば、自分を受け入れられるのに、
大事なことに気づいていないから、必死になり、できることもできなくなる。
大事なことに気づいていれば、安心できるのに、
大事なことに気づいていないから、不安になる。
大事なことに気づいていれば、苛立たなくてすんだのに、
大事なことに気づいていないから、苛立って孤立した。』
すべての物事、出来事の原因はすべて自分の側にありますね。
しかし、人は何かに捕われてしまったり、他に責任転嫁したり、怒りや憎しみがあると、今の幸せ(大事なこと)にまったく気づかなくなります。
心理学者フロイトは「自分に正直に生きるということが最も望ましい生き方である」と言っていますが、生きるのが苦しい人は、「自分に正直に生きていない」からだといえるかもしれません。さらに自分に正直に生き、実行することは大変なことでもあるのでしょう。
さて、ドロシーの詩を心の目と、身体全体で感じてみてください。
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