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145.『不幸』ってね、『満足できないこと』をいうんだよ!

天から与えし、選ばれし者たち


最近、元気なお年寄りが増えてきています。

さて、わたしの友人の情報提供者がもうひとりいます。

彼は86歳でパソコンを覚えたが、おそらくわたしより腕も良く、かなり知識と打つ速さを持っている。毎回の情報はメールで送ってくれます。

彼の老後の楽しみは『生きていて良かったなあ』と日々実感することだといいます。

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©NPО japan copyright association Hiroaki

とにかく年を取ると病気だらけ、ややもすると、まるで『不幸の主人公』になったかのように嘆き、悲しむ。あそこが痛い、ここが痛い、早く歩けない、足が痛い、だるい、苦しい…。ああの若い頃に戻りたい…と嘆きます。

しかし過去に戻れるわけじゃあないし、戻れるとしても人間はみな同じ、平等に時間をいただいています。しかし、寿命は平等でありません。若くても早く亡くなる人もいるし、健康でも事故で生命を落とす人もいます。

だから寿命は《天命》、天から与えし、選ばれし者だといいます。

彼はこの年になって『幸せってなんだろう?』と真剣に考えました。

そして、考え抜いたあげく到達したのが『生きていて良かったなぁ』という日々の実感だといいます。

あるお医者さんは幸せ感とは満足することだといいます。それこそ、『生きていて良かったなあ、幸せだなぁ』という気持ちに他ならない。

「coucouさん、そんなにむずかしいことじゃあないよ。《足ることを知る》だけでいいんだ。欲を小さくし高望みしない、ささやかなことの中にいっぱい満足することで、一日のうちに何度も、何度も幸せな気持ちを味わうことができる。

それを意識するだけでいいんだ。『不幸』とは『満足できないこと』をいう、どんなに大金があっても満足できなければ不幸。

わたしはポケットに千円札が何枚かあれば幸せ感を味わうことができるけど、一万円以上ないと満足できない人も多い、つまり《足ること》を知らない。


植物や花を見てきれいだなと思える喜び、美味しいものを食べた時の喜び、美味しいお菓子、お酒を飲んだ時の嬉しさ、「ああ、良かったなぁ」、天気がいいなぁ、雨も気持ちいい。どうだい、これは意識するだけで簡単に思える幸せ法といえる。

イライラ、くよくよ生きるのも人生、良かったなぁと思えるのも人生。
人間は年を取ると欲望が減ってくるかのように考えられているが、それは逆。

むしろ年とともに欲張りになる、人は晩年に近づくと欲望が強くなり、ものごとに満足できなくなり、反面『不幸』を感じてしまうようだ。だけど、生きていることに感謝することを忘れると皆『不幸の主人公』になってしまう。

彼は現在、山の奥深くで植物の観察を続けている。

日々山を歩き野草の写真を撮り、記録を残し続けている。最近は新品種を見つけ出し大騒ぎです。

彼は今、幸せの絶頂にある。

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coucouです、みなさまごきげんよう!

人間の「幸せの絶頂」というのはどのようなことをいうのでしょうね。ある人はお金がたくさんあること、病気がなく健康でいられること、好きな人と暮らせること、愛する人と一緒にいられること、寿命がなくなること、永遠のいのち、その他。

でも一番の幸せの絶頂というのは、私たちが当たり前として捉えている、日々であり、命であり、今日もいのちがある、生きていられる、というもの以上はないでしょう。

いのちは自分だけでなく、他人にもいのちがあり、愛する人、大切な人、かけがえのない人、すべてにいのちがあるわけですから、人はお互いに幸せを認め合う必要がありますね。

「足ることを知る」という言葉がありますが、人はみな「足りていることを知る」ということなのかもしれませんね。

では、みなさま、またあしたね!




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