どうなる?あはきとマイナ保険証
おはようございます。
皆さんマイナンバーカードはもう申請しましたか?
いま良くも悪くも話題になっているマイナンバーカード。
今後マイナンバーカードと健康保険証の一体化を進めるため、令和6年秋に保険証の廃止を目指すのが日本政府の意向です。
訪問鍼灸マッサージでは医療保険を使った施術の依頼がほとんどです。
なのでサービスを開始する時や保険証の期限が更新された際には保険証のコピーをいただいています。
しかし、今後はマイナンバーカードの普及により現在使っている紙の保険証が廃止され、使えなくなってくることでしょう。
そうするとどの様な問題が出てくるでしょうか。
訪問あはき事業所とマイナ保険証の問題点
現在、病院や薬局にはマイナンバーカード専用の端末を設置してあるところが増えてきました。受診の際にその機器にカードを読み取って受診歴や処方された薬の情報などのデータにアクセスできるようになっています。
医療保険を使って施術している訪問鍼灸マッサージの方々にとっても、マイナ保険証に移行したら患者さんの保険証にアクセスする必要が出てきます。
しかし、訪問医療では現在病院に設置してあるような、マイナ保険証を読み取る機器は持っていくことは手間でしょう。そこで今後は専用アプリにマイナンバーカードを読み取ってもらうという方式になるようです。
事業者のスマホやタブレットなどの端末に患者さんのマイナンバーカードをかざして暗証番号を入力してもらい被保險者情報の確認するというものです。
高齢者とマイナ保険証の問題
総務省は、2023年5月21日時点のマイナンバーカード交付率を公表しました。マイナンバーカードの累計申請件数(有効申請)は9690万9447件、累計交付数は8996万5361件。 人口に対する申請件数率は77.0%ということです。だいぶ増えてきましたね。
では高齢者にはどれくらい普及しているのでしょうか。2022年1月の情報では高齢者(65歳以上)の交付率は41.9%。一年半前の情報なので現在はもっと普及していると思いますが、外出が困難で申請が難しい方もたくさんいるでしょう。果たしてこの制度が始まるまでに全ての人が申請し終わるのかがまず問題ですね。
もう一つ高齢者の問題点はマイナ保険証に登録したパスワードを忘れてしまう可能性があるということです。
認知症など認知機能が低下している方の管理はどうしたらいいかなどの問題が出てくるはずなので今後の動向を見ていきたいと思います。
現段階ではあはきに関しても今回のやり方を紹介しましたが、このマイナンバー制度については、そのときの政権の政治によっても進捗が変わる可能性があるので対応できる様にチェックしていきましょう。
お願い
この情報は神奈川県鍼灸マッサージ師会の勉強会内で紹介された内容の一部になります。
この前の勉強会の最後に講師の日本鍼灸マッサージ師会、副会長 住田和章先生からこんな説明がありました。
「あはき自体の力が弱い。業界団体はもってるものをちょっとずつ持ち寄って大きな力に変えるプラットフォームだといいます。
その力が威厳を作ったり、県に色んな要望を作ったりして、聞いてもらえる措置を作っています。
あはきの業界団体の組織ケースというのはすごく低下していています。
それは医師も柔道整復師も同じです。
低下すると我々の声が県にも国にも届かなくなります。
どこにも属していないという方がいらっしゃいましたら、自分の仕事のためにも業界団体に手を貸してみようかなと思っていただけたら幸いです」とおっしゃっていました。
新しい情報を発信する勉強会を開催するのにも活動費が必要です。私も神奈川県鍼灸師会の会員です。
決して回し者ではありませんが、次世代にもちゃんとした職業として働けるように受け継いで、業界自体をよくしていくためにも業界団体に所属しておくことが必要であると私も考えています。
特にこの業界の横のつながりは弱い。
だからこそ、先程の住田先生の話の中にもあるように、小さな力を大きな力に変えていかなくては明るい未来はないなと思います。
いつもあはきの医療保険制度の改悪にドキドキしながら、過ごすようなことはしたくありませんよね。
不正請求が目立ったり、力が弱いとこのようなことになるのです。
それには現在現場で働いている私たちの意識改革が必要です。そして皆で勉強して、より良い業種にしていきましょう。
もし良ければ今働いている地域の業界団体に登録してみてください。
私も微力ではありますが、業界を良くしていけるように色んな情報を発信していきます。
宜しくお願いいたします。
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