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373.誰にも、迷惑をかけていないのだから、勝手に写真を撮るくらいいいんじゃあないの?

「このスマホ内の写真の著作権は私にある、勝手に消せなんておかしい」と言い出した。


「撮る」という行為があまりにも軽い。

人さまを勝手に撮るというのは、撮るだけでは犯罪ではない、と主張するカメラマンがいる。

多分、プロではないだろう?

もし、プロならば、他人さまの肖像権や、最低限のマナーを理解しているからだ。
また、企業や出版社がその写真を使う場合、必ず、「肖像権」や「プライバシー権」「個人情報保護法」そして、「著作権」を最優先にチェックするからだ。

その理由は、当然後になって訴えられたりすれば損害賠償金が発生するのを知っているからだ。
だから、写真や映像にはかなりの配慮が見受けられる。
しかし、一般のSNSや個人のブログなどはチェック機構がなく勝手な自己判断で投稿してしまっている。

そのために、トラブルが後を絶たない。
また、一度、ネット上で公表してしまえば一瞬に全世界に自動的に公表されてしまうため、その写真によっては多くの人が傷つく場合がある。

とある日、あるレストランで女性と食事中に盛んにスマホ写真を撮り続けている者がいた。
誰が見ても不審に思える。
動きに落ち着きがない。

スマホでなにかをしている作業にも見えるが、人の視線を気にしている様子だ。私の知り合いの女性にめがけてシャッターを押しているように感じる。

私がにらみつけると目をそらす。
しかし、また繰り返す。

だから、私は面と向かって「勝手に撮らないでくれ~」と注意した。
すると「撮っていない..」という。

だが、それでも撮っているように見えたのでその男の席に出向き、「撮るな~」と怒鳴った。

すると、「撮っているだけで悪用していない…」という。

「なんのために撮っている…」というと、このお店の雰囲気が良いから撮っているだけだという。

さかんに「撮っただけだと言い続ける」、頭に来たので、そのスマホを見せるように脅かして見た。

しぶしぶとそのスマホ写真を見せたが、ほとんどが若い女性の写真ばかり。

そこには、私の顔写真まで入っていた…。

そこで、すぐさま消すように伝えた。
すると、その男は「このスマホ内の写真の著作権は私にある、勝手に消せなんておかしい」と言い出した。

「人の姿を勝手に撮って、自分に権利があるだと、ふざけるな~盗撮じゃあないの?」

「誰にも迷惑をかけていない...」

「迷惑だよ、嫌な思いをさせているんだから、これって人を傷つける行為だ..」どうしても納得しないのでお店に頼んで警察を呼んだ…。


警察は任意だがその男を交番に連れて行き調書を撮り、中身を消去させた。確かに、悪用はしていないし、利用をしていない。

だが、明らかに無断撮影、盗撮だ。

どうしても撮りければ、その相手に許可を取ればいい。
もちろん、相手が嫌がればそれはなし。
それがマナーだ。

あまりにも撮る側の倫理ばかりで、
撮られる側が弱い。こんな人たちはカメラマンではない。


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※本内容は、しばらく「肖像権」シリーズとなります。
我が国、1億数千万人、すべてがスマホを持つ、一億総カメラマン時代。
現在、様々な場所でこの写真、映像の問題がトラブルとなっています。写真や映像を撮影した者には「著作権」があり、写された者には「肖像権」があります。「撮る側」には「撮る権利」があるといいますが、撮られる側には「撮られたくない権利」というものがあります。
もっとも大切なことは「撮る側」は人を傷つけてはならないという最低限度のルールやマナーが必要になります。
撮っただけであくまでも「個人的利用」「私的使用の範囲」だという人もいますが、たとえ、公表し、使用しなかったとしても、「隠し撮り」「盗撮」のような、悪質なものもあります。「撮る行為」というのは利用の仕方によっては「暴力」と化します。あまりにも安易に写真や映像が簡単に撮れる時代だからこそ、注意と配慮が望まれます。

本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
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