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移住 記事まとめ

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移住やUIターンした人の体験談やインタビューなどのすてきな記事をまとめるnote公式マガジンです。
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2021年10月の記事一覧

尾道の町には「余白」がある。支局時代の出会いで気付いたこと (報道センター社会担当・田中謙太郎)

 「ここは余白がある町だと思ったんだよ」 ある男性から聞いた言葉が、ずっと頭の中に残っている。  その町は、今年の2月まで4年間、支局の記者として暮らした広島県尾道市。広島市から東に80キロ離れた、瀬戸内の港町だ。自ら選んで住んだわけではないが、確かに余白を感じる町だった。人を引き寄せ、溶け込ませる不思議な力があった。  尾道で私は昨年、「雑居雑感(ざっきょざっかん)」という本を書いた。さまざまな人が寄って「雑居」する町で、人々が思う「雑感」を記録するという意味を込めた。内

移住者だから良いことしなきゃ病

「地方移住が流行っているけど、移住した人の暮らしをSNSやメディアで見てると聖人君子みたいな人ばかりでわたしには到底できない」 というような趣旨のツイートをずいぶん前だが見かけたことがある。 確かにメディアから流れ出る移住者のイメージは、自然に根差した農的で丁寧な暮らしを実践しているか、閉塞する地域にソーシャルイノーベーションを打ち立てるアントレプレナーか、そんなようなものが目につく。 田舎にはそんな崇高な理念を携えて移住してこなければならないのか。 移住するならば、

“何者か”になれなくてもいい。わたしは私。 会社員を辞め、移住10年を経て三星千絵さんが気付いた、人生で大切なこと。

「30歳くらいの時期って、人生に迷うよね」 三十路をちょっとすぎた年齢になって、友人たちとよくそんな話をするようになった。僕自身、30歳のちょっと手前で「これからどう生きていこう?」と悩んでフリーランスになった経緯があるから、「迷ってたなぁ、あの時期」なんて、しみじみ思う。 キャリアデザインの文脈では、20代後半から30代前半にかけて、つまり人生の4分の1を過ぎた時期に訪れる人生への焦りや停滞感を感じる時期ことを、「クオーターライフ・クライシス」と呼ぶようだ。 しかし、

なにかが変わる弟子屈暮らし vol.2

東京都出身神奈川育ちの一度も田舎に住んだことがない私が、阿寒摩周国立公園の町 弟子屈町(てしかがちょう)に住んでみた感想や実体験を綴ります。 弟子屈町はここ! ❏「弟子屈にはもう慣れましたか?」慣れました! 車を運転すること。 温泉や自然を楽しむこと。 町内や近隣の町にも友達ができて。 カメラフォルダを改めて見ると、ここに来たばかりの8月の末に、空の写真があった。 なんで撮ったのかもわからない一枚だったのだが、きっと小さな雲が延々と連なって遠くまで見えるのが新鮮に感じた

#6 綾部市志賀郷「小さな谷の小さな暮らし」、金田克彦さんをお迎え回

京都ローカルエリアの魅力、チラっとのぞいてみませんか。 京都移住コンシェルジュ「KIC」がお届けしています。 毎月10の付く日は!京都ローカル・チラっとラジオ! 第6回目のゲストは、初の中丹エリアから。綾部市の志賀郷(しがさと)に移住され、伝統工法の住宅を専門に扱われている大工さんの金田克彦さんをお招きしています。 金田さんは移住者仲間を集って「志賀郷ゴキゲン化計画」を結成され、今年の6月から家族参加型の年間ワークショップをスタートされました。その名も、「小さな谷の小さな

「自主的転勤族」が流動する前提で、都市を再設計する →サステイナブルな地方都市活性に欠かせない観点かも

地方都市活性について、またまた私の思うところを綴ります。 私は最近「越境」「越境学習」の研究および執筆をしており(2022年春に発売予定の新刊のメインテーマでもあります)、その観点も織り交ぜながら。 1.山間部の地方都市に移住者が増えるリアル山間部のお世辞にも交通の便が良いとは言えないエリアなのに、なぜか移住者が増えつつある。そんな地方都市を見かけます。 最近私が訪れた自治体では、佐久穂町(長野県)、東栄町(愛知県)、郡上八幡市(岐阜県)など。 クルマで町を走っていると

農地取得の第一歩? 貸農園から始める熱海で憧れの農作業!

「農地・農作業・農園・菜園・野菜づくり」 地方移住・二拠点生活を始める土地に求めるポイントは色々とあると思いますが、このフレーズにピンと来る方いらっしゃいますか? 諦めていた… 熱海での果樹・野菜づくり!生活を始める前はネット検索、その後は移り住んだ先で聞いてみたけれど、見つからない。と、諦めざるを得なかった方、多くいらっしゃるのではないでしょうか? 一般の方向けに貸し出しをされている「貸農園」、あるんです。 熱海には色々な生活を楽しめる資源がありますが、私たち「熱海楽

結婚と移住の効果効能〜幸せなんて、そんなに簡単じゃなかった〜

東京・世田谷区のいつものカジュアルなバーで、一人カウンターでスコッチのストレートを飲んでいたあの日々を、時々思い出す。 今とは対照的な場所、生活、暮らし。 あの時、私は楽しかったんだろうか?辛かったんだろうか? こんにちは。石原侑美です。 現在は、岐阜・飛騨高山の山に囲まれた田舎まちに住んでいます。 夫と夫の両親の4人暮らし。 かつて私は東京に住み、一人社長のフリーランスとして日々仕事に明け暮れ、仕事以外の時間は飲みに行くという生活をしていました。 私が住んでいた世田

「環境を変える」威力が想像を超えた‼︎

【1週間での気付き 後半編】 3,毎日の夕食作りが占める想像以上のウエイト 4,"本当に必要なもの"は実はとてもすくない 「沖縄で暮らす」という環境で得られたモノ【前編】 の続き「沖縄で暮らす」という環境で得られたモノ【後編】です。 【前編】ではこちらを綴っています。 1,子どもたちの様子 2,子どもとのコミュニケーション 「環境を変える」威力は、私の想像を遥かに超えてきました! 今回の後編はそれについてまとめました。 毎日の夕食作りが占める想像以上のウエイト 2週

東京の会社で働きながら、那須に引っ越した話③(なぜ那須に決めたの? 後編)

前回記事のおさらい: ・移住前に、何で移住するんだっけ?と深堀ってみる ・自分の場合は、家づくり、新しい経験づくり、まちづくり ・目的は時間軸とセットに考えてみるのがオススメ ***** 今回の記事では、僕らがなぜ移住先を那須に決めたのかについて書いていきたいと思います。那須も移住先候補になっている方が読んでくださっていたらぜひご連絡ください! ■都道府県魅力度ランキング最下位でも那須を選んだニュース記事:知事、思わず「えっ」と大声…まさかの魅力度ランク最下位 ...そ

自給自足のリアルと実際にやってみて

こんにちは。瀬戸内海の島で活動しているひじき漁師のさかえるです。このnoteは、普段の田舎暮らしの様子を日記的に残しておく「Twitter以上ブログ未満」のマガジンです。 田舎暮らしの些細な日常を写真や動画などで振り返るためのいわゆる「オランライン日記」です。より深い田舎での活動は地方で頑張る人、移住したい人が集まるオンライン村で発信しています 自給自足の現実 「自給自足」。聞こえはいいですが、最初の数年はスーパーで買うよりコストだけみたらよほど高いです。 畑をやるに

農園がコワーキング化して、人生の豊かさや可能性が高まったというお話。

今年活動をスタートして3年目となる「うちやまコミュニティ農園@長野県佐久市」。なんだか久しぶりの投稿になってしまいましたが、今年もぼちぼちやっています。 発信がなかなかできていなかったのは、皆さまご存知の通り新型コロナの影響で、外に向けたイベントが打ちにくく、半クローズドな2021年となっています。 ◆うちやまコミュニティ農園の近況そんな、うちやまコミュニティ農園ですが、先週末今年も無事、稲刈りが終わりました。今年はメンバーが増えたので、1枚だった田んぼも2枚に増やし、今年

地方在住型ワークの制度ができるまで①

2022年4月に山形県鶴岡市に移住することになりましたが、今回はそこに至るまでの過程について少しお話しします。 ちなみに、こちらが前回のnote。 ↓↓↓↓↓↓↓↓ 「いいですね~、そういう働き方ができる会社は…」はい、そんな声が聞こえてきた気がします。 「いえいえ、そんな制度はなかったんですよ…」ええ、ええ、実はありませんでした。 株式会社ショーケースは、テレワーク率95%で、在宅勤務もokで、コロナ禍においては各事業部・部門で必要に応じて出社日数を決めているくらい

南伊豆でイッテツさんと話して気づいたローカルたのしみ術

去る9月に仲良しのまひろくんと静岡県南伊豆町にあるローカル×ローカル(通称L2:エルツー)というゲストハウスに2泊3日で遊びに行ってきた。 L2を運営するのは鹿児島出身で元編集者のイッテツさん。 イッテツさんは4年前に南伊豆に地域おこし協力隊として東京から移住し、協力隊としての3年間の任期を終えた後、今年4月にL2をオープンさせて、南伊豆でいろいろ仕掛けているおもしろい人。 まひろくんもぼくも、イッテツさんがホストを務めるPodcast番組あっぱれ火曜日にゲスト出演したご