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大学生・大学院生の考える「エシカルフードアクション」とは? ―芝浦工業大学 大学院システム理工学専攻『システム工学特別演習』―

こんにちは、「Tカードみんなのエシカルフードラボ」の中岸です。
私たちが参加した、芝浦工業大学・大学院の授業『システム工学特別演習』で、先日最終発表がありました。今回はその様子をご紹介いたします。

「Tカードみんなのエシカルフードラボ」からは、『エシカルフードアクションを促進するスマートフォンアプリ』を課題としました。これに対し、Tカードのアセットを活用してどのような機能が考えられるか、どのような価値を提供できるかを、2つの班の学生さんたちが考え、練り上げてきました。早速それぞれの班の発表をご紹介します!

16班 「サーファー・釣り人向けアプリ」

16班のみなさんが考えたのは、サーファーや釣り人など、自然に関わる趣味を持っている方へ向けた企画で、サーフショップや餌屋を基点として、ユーザーの好みに合ったエシカルなお店を地図上に表示するアプリです。

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16班のみなさんからコメントをいただいています。

この度は、CCCマーケティング株式会社様協働のもと、「エシカルフードアクションを促進するアプリを考える」というテーマを立案させていただきました。
今回の取り組みを通じ、エシカルフードやSDGsはあまりに定義範囲が広く、本プロジェクトにおいてその全容を統括することが非常に難しいものであると強く感じました。しかし、それは環境に配慮した行動の選択肢が多いことの証左でもあります。日常生活で意識し、出来る範囲で行動していくことが肝要であると感じました。
また今回のプロジェクトを通じ、自生活の中でもエシカルという言葉や取り組みを意識するようになりました。コンビニエンスストアをはじめとする店舗でもそのような取り組みは以前から行われていましたが、強く意識するようになったのはこの取り組みを始めてからです。プロジェクトを通してエシカルフードやSDGsという言葉に対してアンテナを張るようになったことを強く感じます。環境に配慮するべき、と口にするのは簡単ですがその問題はあまりに膨大なものです。視野を広げ、手を伸ばせる範囲から少しずつ意識し、本プロジェクトの提案が皆様の意識改革の一助になれば幸いです。

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16班のみなさん


17班 「食材管理・レシピアプリ MR.ef」

17班のみなさんが考えたのは、家庭内の食品ロス削減のためのアプリ。お買い物情報や、レシートから食材を登録し、傷みやすいものに注意を表示したり、指定した食材を使ったレシピを見たり、そしてユーザーがレシピを投稿することもできる、というものです。

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17班のみなさんからのコメントです。

この活動を通じ、「エシカル」とは地球や社会のためになる主体的な活動であると感じました。エシカルについてほとんど馴染みが無かった私たちは、まずエシカルの現状を調べました。すると私たちが想像していたよりも多くの企業がエシカルを題材に取り組んでおり、また私たちの生活の中にもエシカルと呼べる行動が多く潜んでいることが分かりました。しかし消費者にエシカルは浸透し切っていません。理由として「認知度が低い」、「すでに浸透している類義語が多い」、「身近な行動と結びつかない」などがよく挙げられますが、これらは、エシカルという言葉が広義すぎるが故、抽象度が高いことに準ずるのでは、と考えるようになりました。そのため、これから社会にエシカルが浸透していくためには、多くの人の生活の一部に入れるだけの「身近さ」が必要だと思いました。今回の活動を通じて、「エシカル」とは物事に対して受け身になるのではなく自身から考えていく姿勢のことであり、SDGs同様、一人ひとりが率先して取り組む必要があると再認識しました。この貴重な経験を糧に、これからは私たちが先陣を切って社会に「エシカル」を広めていきたいです。

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17班のみなさん

さいごに

二つの班それぞれで、エシカルとは何かどのような課題があるのかを、最初に掘り下げて考えていたのが印象的でした。最終的な発表は今回ご紹介したものでしたが、その過程でいくつもアイデアが出てきました。『エシカル』は範囲が広いからこそ色々なことが出来る、その一方で、それがわかりにくさにも繋がる可能性がある。この点は、エシカルフードラボの活動においても常に意識していることです。今回、大学生、大学院生のみなさんとの共創を通じて、私もそれを強く意識しました。今後、ラボの活動の中で、学生のみなさんからいただいた視点も活かしてまいります!

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