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#落語・講談 まとめ

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落語や講談について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#落語」「#講談」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2021年7月の記事一覧

伝わった時、それは「面白い」になる

皆さん、「講談」という伝統芸能をご存知ですか? 「何だろう?」と思った方も、 神田松之丞(現:神田伯山)さんと聞いてピン!ときた方が、多いのではないでしょうか? まさに、私もそんな一人でした。 今回は、そんな私が、すっかり神田伯山さんのYouTubeにハマり、お江戸上野広小路亭へ講談を観に行って感じた、「伝わる」と「面白い」のお話です。 十人十色の音今回観たのは、「日本講談協会」定席。 伯山さんのYouTubeばかり観ていた私にとって、こんなに多くの講談師の講談を

ときん師匠に落語を聴いて頂きました

「トリネタ研究会」という落語会をやりました。僕と美るく姉さん二人で、真打ゲストを呼んで、ダメ出しをしてもらおうというシンプルな落語会です。 第一回目は三遊亭ときん師匠をお招きして、僕の『明烏』と美るく姉さんの『妾馬』を聴いて頂きました。 二人とも二つ目になってすぐにやったトリネタで、姉さんは久しぶりと仰ってましたが、僕は当時はかなりやっていて、最近またやるようになったネタです。 明烏は廓噺の中でもライトな方で、説明もあまり要らない内容なんですが、それでも聴き慣れない言葉

「お母さんは、せなけいこ。私はルルちゃん」絵本作家の母と落語家の父を持つ、くろだかおるが振り返る、ちょっとかわった家族の思い出 大人編(最終回)

『ねないこだれだ』『おばけのてんぷら』などで知られる絵本作家のせなけいこを母に、落語家六代目柳亭燕路を父に、そして言語学者の黒田龍之助を兄に持つ、絵本作家のくろだかおるさん。2020年9月に刊行した絵本「おとうふ2ちょう」の打ち合わせでお会いする度に、かおるさんは担当編集の私に幼少期の家族とのおもしろエピソードを語ってくださいました。でも「ちょっとまって! これを私だけにとどめておくのはもったいない」ということで、この度noteでエッセイ「ルルとかおる」を書いていただくことに

【はじめての真打】扇子の発注に行ったよの巻

真打になる時に必要なものの中に「扇子」があります。扇子屋に行くと「高座扇」と言うと出てきます。 この落語家の扇子は踊りなどで使うものとは少し違っていて、親骨が紙の幅と同じになっています。写真で見るとその違いがすぐにわかります。 舞踊扇子 これがいわゆる舞踊に使われる扇子で、一番外の親骨が中骨と同じ細さになっています。閉じた時に紙が骨からはみ出るんですね。 高座扇 そしてこれが高座扇です。親骨が違うのがわかります。紙の折り返しの幅と同じになっています。なので、閉じた時

フルーツパーラーと喫茶店のなつかしいホットケーキ

家では焼けない、ホットケーキもある。 写真は京都のスマート珈琲店。 京都を訪れると、ホテルよりもカフェでモーニングを食べるのが好き。 昔ながらの落ち着いた雰囲気は、カフェではなくて喫茶店。 そこで1日の道筋を考えたり、していた。 ホットケーキはしっとり、しっかり、ふんわり。全体がきれいなきつね色で、上に四角いバターが載っている。 口に入れるとバターの香りと、昔風にきちんと焼かれた香ばしさ。 何年後に行っても変わらない、そのたたずまい。店も、ホットケーキも。 ヘッダーの

〝死神〟を見たなら 『江戸落語』に触れるチャンス! −MVから小説、漫画、アニメ、ドラマまで−

こんにちは!今回は〝死神〟にまつわる私の好きな作品を纏めた記事になります。少し長い記事になりますので、お時間のある時にお付き合いいただけると嬉しいです。 『死神』 米津玄師米津玄師さんの『死神』のMV再生数が話題ですね。新曲『Pail Blue』収録曲のひとつで、古典落語『死神』をモチーフとした楽曲です。曲についてはネットに数々の記事があるのでこちらでは省略させていただきます。プロの噺家さん達や落語ファンの方達が、たくさんの解説や感想を綴っておられます。落語の聖地である場所

第3回「志ん輔と仲間たち」(6月4日)開催リポート

はじめにこんにちは。オンライン落語会「志ん輔と仲間たち」配信スタッフです。 6月4日(金)に第3回目となる会が開催されましたので、その模様を振り返りたいと思います。 第2回の開催から第3回の本番まで3週間。 チラシの配布、PR動画撮影、配信準備と、かなりタイト…! 神保町へランチがてらPRでいろんなお店を回り、落語好きの店員さんを紹介してもらったり、Twitterで宣伝していただいたり、ほんの少しずつでも「志ん輔と仲間たち」が広まってきていることを実感。 Twitterで

月刊こしら Vol.73 (2021年6月号) 「特技がないなら〇〇をやれ!」

「特技がないなら〇〇をやれ!」 文・立川こしら ベーシックインカムや、AI社会などコロナ禍で新たに見聞きした事柄も多いでしょう。 しかし、これらはもっと前から(皆さんの知らない所で)話題になっていて、突然湧いて出た話ではありません。 AIに仕事を奪われるなんて今更騒いでいる人は、もう一度小学生にでも戻って社会の勉強をするべきです。 新たな技術力が生まれて、淘汰される仕事なんて、蒸気機関が発見されるもっと前からあった事です。 なぜ自分が最先端の仕事をしていると勘違いでき

¥100

月刊こしら Vol.72 (2021年5月号) 「他人の常識に殺されるな!」

「他人の常識に殺されるな!」 文・立川こしら タイムラインに流れてくる「芸人には何の保証もない」という嘆き。 そりゃ口開けて、ただ待ってるだけのヤツに保証なんてするわけないのだ。相手が国だからみんな勘違いしてしまう。 これを会社とか師弟関係に置き換えれば、そんなくだらないため息なんて溢れる訳がない。 何の努力もしない弟子は見捨てるか破門だし、会社だって働かない社員は冷遇するだろう。 彼らは「サービスにはお金がかかる」と善人のフリをしながら、無料のサービスを欲しているのだ

¥100