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〝死神〟を見たなら 『江戸落語』に触れるチャンス! −MVから小説、漫画、アニメ、ドラマまで−

こんにちは!今回は〝死神〟にまつわる私の好きな作品を纏めた記事になります。少し長い記事になりますので、お時間のある時にお付き合いいただけると嬉しいです。


『死神』 米津玄師

米津玄師さんの『死神』のMV再生数が話題ですね。新曲『Pail Blue』収録曲のひとつで、古典落語『死神』をモチーフとした楽曲です。曲についてはネットに数々の記事があるのでこちらでは省略させていただきます。プロの噺家さん達や落語ファンの方達が、たくさんの解説や感想を綴っておられます。落語の聖地である場所や所作、衣装、歌詞の意味などなど、どの方の記事も見どころいっぱいで楽しいです。ぜひみなさんも探してみてくださいね。まだMVをご覧になっていない方は、ぜひYouTubeをご覧ください↓

また、米津玄師さんのTwitterインスタグラムTikTokなどでは死神のサイドムービー「消えた死神達」がおまけの死神として公開されています。それぞれの表情も凄い!それにしても、この楽曲をつくってみよう、と思って出来た作品がこれっていうのが、さすがは米津さんですよね。あの死神を、こんなにもコンパクトに纏めて表現しているなんて、本当に素晴らしいと思います。

もしかしたらこの先、「テケレッツのパー!」と叫んで遊ぶ子供たちが増えるかもなぁ、なんて思いながら聴いています。ちなみに、死神を追い払う呪文〝アジャラカモクレン〟と〝テケレッツのパー〟の間には〝〇〇〇〟が入ります。この〝〇〇〇〟の部分は噺家さんによって呪文が違います。たとえば「アジャラカモクレン ピーナッツ テケレッツのパー」というふうに。

『死神』は、サゲ(話のオチ)のバリエーションがたくさんある演目です。演者によってサゲが違うので、色々な噺家さんの『死神』を見聞きするのもまた面白いですよ。

どうでもいい感想ですが・・・個人的には、米津さんの手首から指先にかけての骨組みと、指の太さ、長さ、皮膚のバランス、そして手を叩く仕草が美しすぎて何度もリピートしました。骨格フェチ・手フェチの方は共感してくれたかな笑


『江戸落語奇譚 寄席と死神』 奥野じゅん

米津さんの〝死神〟MVを見たとき、真っ先に頭に浮かんだのが「江戸落語!?この前読んだ小説やん!」でした。その小説がこちら。

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『江戸落語奇譚』寄席と死神 / 奥野じゅん

2021年4月25日に初版発行された小説です。第6回角川文庫キャラクター小説大賞優秀賞を受賞された、奥野じゅん先生のデビュー作です。

こちらは、落語と怪異が絶妙に絡みあっている、まるで人情噺のような作品です。落語は落語でも、江戸落語に絞った話になっています。そこに怪異が絡み、日常が絡み、とってもほのぼのとした不思議な日常が綴られています。

内容には例によって深く触れませんが、読み終わったあとに、なんだか実家に帰りたくなりました。というのも、小さい頃に、よく家族で花札や麻雀をやっていたんです。子供にとっては夜遅い時間に、しかもルールもよくわからない花札と麻雀。妹と私はとりあえず絵柄を合わせては喜んでいたのを思い出しました。時勢もありますが、今ではもう、そんなふうに家族全員が揃って花札をすることも無くなりました。きっとあの時間は、とっても幸せだったんだなぁ。いつかまた、家族全員で顔を合わせて、花札や麻雀をしたいなぁ。

江戸落語奇譚には、死神の他にも誰もが1度は耳にしたことのある話がモチーフになっている章もあります。落語が好きな方、落語にちょっと興味を持った方、そして小説が好きな方にもぜひ『江戸落語奇譚』おすすめです!

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なんと今、カドブンさんで試し読みができます!(2021年7月11日現在)

奥野じゅんTwitter

江戸落語奇譚「寄席と死神」


『昭和元禄落語心中』 雲田はるこ

話は変わって、漫画でも落語をテーマにしたものがあります。文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、講談社漫画賞一般部門、手塚治虫文化賞新生賞などなど、数々の賞を受賞された漫画です。落語好きな方はご存知の方も多いでしょうか。それは・・・

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昭和元禄落語心中』 雲田はるこ <全10巻>

雲田はるこ先生は、三浦しをん先生による小説『舟を編む』の文庫のカバー装画も担当されています。(舟を編むも好き。小説もアニメもドラマも良かった!)

この『昭和元禄落語心中』は、2016年にアニメ1期が放送され、翌2017年には2期も放送もされました。私もリアルタイムで観ていましたが、映像も綺麗で演出も素晴らしく、主題歌なども雰囲気にぴったりでとっても面白かったです。

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毎話、なにかしら落語の演目が折り込まれているのですが、もちろん『死神』も出てきます。こちらがまた、もう、素っ晴らしいのです!!作画やアニメーション、音響などはもちろん、そこに声が乗るともう、そこには実際に噺家さんが座っているように見えます。『死神』に出てくる登場人物の声色の使い分け、演技、本当に素晴らしい!声優さんって凄い・・・と改めて思わされる技術力は圧巻です。

「昭和最後の大名人」と称される人気落語家〝八代目 有楽亭 八雲(菊比古)〟の声を演じていらっしゃるのは、石田彰さん。新世紀エヴァンゲリオンの渚カヲルや、NARUTOの我愛羅などで有名な声優さんです。『死神』に出てくる登場人物の声色の使い分け、演技、本当に素晴らしいです!アニメは各配信サイトで配信中ですので、ぜひご覧ください。

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アニメ「昭和元禄落語心中」


ちなみに。

石田彰さんは1995年に『美少女戦士セーラームーンSupers』でフィッシュ・アイを演じているんですよ!当時、ファンを騒つかせた〝石田ボイス〟をぜひ探して見てみてくださいね。

また、現在公開中(2021年)『劇場版美少女戦士セーラームーンEternal』ではそのフィッシュ・アイを蒼井翔太さんが演じられています。さすがはしょうたん・・・。他のアマゾン・トリオは、下記の方々が演じられています。

▶︎タイガーズ・アイ役には 日野聡さん(鬼滅の刃の煉獄杏寿郎・ハイキュー‼︎の澤村大地など)

▶︎ホークス・アイ役には 豊永利行さん(東京喰種の永近英良・風が強く吹いているの清瀬灰二など)あとハイキュー‼︎白布賢二郎もね←ハイキュー推しです、はい笑

様々な豪華キャスト陣にもご注目して劇場版をご覧ください!

美少女戦士セーラームーンEternal <前編>・<後編>


ドラマ 『昭和元禄落語心中』

また、2018年にはNHKドラマ10にて、昭和元禄落語心中が放送されました。岡田将生さんが八代目有楽亭八雲(菊比古)を演じられています。岡田さんは10代から老年までの全てを演じられていて凄い!助六は山崎育三郎さん。こちらもさすがの声と演技力、安定ですね。あとは個人的に、松田さん役が篠井英介さんというのがツボでしたね。篠井さん、大好きです。

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ドラマ「昭和元禄落語心中」


ということで、今回は『死神』に纏わる話題をまとめてみました。実際に落語に触れるもヨシ、アニメを見てみるものヨシ、ドラマで見るもヨシ、そして、小説で読むのもヨシです。こういうふうに日本の伝統のひとつでもある〝落語〟が話題になるのは嬉しいですね!

それでは、最後に奥野じゅん先生の『江戸落語奇譚』をもう1度おすすめしつつ、本日はお開きとさせていただきます。お付き合いありがとうございました。

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短さんのモチーフネイルも、ずっと試作してますがムズカシイ・・・いつかお披露目できればいいな。

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