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ジャズ 記事まとめ

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ジャズのアーティスト・楽曲について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#jazz」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2022年4月の記事一覧

ピアノソナタ32番はジャズなのか?

ピアノソナタ第32番ハ短調作品111は、楽聖ベートーヴェンが死に先立つこと五年ほど前の、1821年から1822年にかけて書き上げられました。生涯にわたって書き続けたピアノ音楽の頂点に聳え立つ神曲です。 第2楽章アリエッタは変奏曲。主題に付点のリズムが頻出してリズム要素の可能性が徹底的に試されます。 楽譜が読めなくても、付点が音符についているのは分かりますよね。これがあると音符の付点によって縮められた後半部分の音符は極めて短くなって次の拍の音符に吸い付くような感じが生まれて

¥200

課題曲: Like Someone In Love

次回のクラスの情報です。時間をかけてじっくり予習しておくとクラスがより充実します。日程は。。。 🗽 5/7 (Sat) 9:30pm〜11:00pm 🇯🇵 5/8 (Sun) 10:30am〜12:00pm Like Someone In Love Music, Jimmy Van Heusen Lyrics, Johnny Burke Lately, I find myself out gazing at stars Hearing guitars like

リハ、野球、ラジオ

来週の土曜日、4/30にブルックリン・ボタニカルガーデンで演奏するコンサートのリハーサルをここブロンクス自宅でやりました!イベントの情報はこちらです⬇️ ブルックリン植物園に入場すると、この日ずっとやってるいろんなパフォーマンスやアクティビティに参加出来ます。私たち、Nabuko with Swinging Cats は 2:00pm-3:00pm です!是非応援に来て下さい❣️ 赤い丸の場所がパフォーマンスする場所です!人のマークが入口です! 日本の文化にちなんだイベ

買ってよかったレコード!!! 〜大西順子カルテット 『Grand Voyage』

※無料で全文読める「投げ銭」スタイルのノートです。 レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。 一昨日購入したこちらのレコードが最高でした! 大西順子カルテット 『Grand Voyage』 LP   (SCLP-1057)side-A 1. Wind Rose 2. Tridacna Talk 3. Ground Swell 4. Harvest! Harvest! 5. Flor de Organdi side-B 1. Charlie The Wizard

¥100

カメラと出会えたのはコロナ禍があったから

のっけから変なタイトルで失礼ですが、そもそもなぜカメラに目覚めたかのキッカケが、まさにそうとしか言いようがない。 カメラを始めるまでの私は、ジャズドラマーを目指していた。 プロのミュージシャンの元でレッスンを受け、そのために普通のパートをしなくした。 そこから2年くらいで、数ヶ月に1回程度と緩くとも、定期的にライブを行えるまでなった。 しかしそんな中で起きたコロナ大流行、ライブやジャムセッションの多くが中止となり、店も閉店した。 出鼻をくじかれたその当時、少しまとまったお

Makoto Ozone Trio in NYC!

コロンバスサークルを見下ろすこの素敵な場所はディジーズクラブという、ジャズアットリンカーンセンター内のジャズクラブ。 パンデミック後初めて行ってきました! 知り合いの方にAtsukoさん、小曽根さんのディジーズでの予約もうなさいました?とメールをもらって、え?知らない、いつですか!と即返信しそうになって、冷静になり、自分で調べればいいかと、即ウェブサイトに行き、4月20日の1日だけのショウ、2セット両方予約完了! じゃーん、ファーストセットは、なんとドラムのクラレンス・ペン

求道者が紡ぐ、深淵な音色[岩川光×尾花毅]

動画を再生した瞬間に、分厚く芯の通った力強い音色の迫力に驚いた。ケーナとギターという組み合わせから、静謐なサウンドを先入観として抱いていた筆者は、自分が恥ずかしくなった。岩川が時折、自身の声を発しながら奏でるサウンドはジョン・コルトレーンの最後期の、人力演奏の限界まで到達したかのような高みに上り詰めた求道者の面影を感じた。対する尾花も岩川の発する尋常ではない音の波動に対して、その指先から熱量の高い音を爪弾き出す。ケーナとアコースティックギターというシンプルな編成から、ここまで

オスバルド・フレセド&ディジー・ガレスピー、世紀の珍盤の意外な真実

いよいよ私が担当するNHKカルチャー名古屋教室の全国向けリモート講座「タンゴの世界第5期」が始まる。先日第1回のロベルト・フィルポの分の準備を終え、5月分のオスバルド・フレセドの準備に取りかかったところで、今まで気がつかなかった事実がわかった。    オスバルド・フレセドは古典時代の後半からタンゴ史に登場し、その音楽性を重視した演奏は、フリオ・デ・カロと並び先駆的な新しさを持ち、1930~40年代には、柔らかで優美さを感じさせる弦、抑えの効いた切れの鋭いリズム、究極のシンプル

奥の細道でうたうブルース

転勤して2週間が経つ。職場に馴染めない。昼休みは松尾芭蕉の『おくのほそ道』を読み、江戸の俳人・芭蕉先生とランチしている。俳句を学んでみたかったというのもあるが、何より若い衆の多い華やかなオフィスで浮いていることから目を背け、浮世にとらわれない飄々とした気持ちになるのが狙いだ。午後の仕事の憂うつがちらつくのと、周囲の視線が気になって内容はあまり入ってこず、冒頭の一文を繰り返し眺めるだけになってしまうのだが。 人生は旅、来ては去る年も旅人のようなもの。そう悟った芭蕉はさらなる俳

【台湾のジャズライブ】羅妍婷&林華勁&非/密閉空間

これはヴォーカル&ギター×2&サックスで構成された、特別なライブです。初めてのコラボレーションで、一体どんな音楽になるのか興味津々で出かけたところ、想像の斜め上をいくパフォーマンスを見せてくれました。 非/密閉空間 このプロジェクトのコアは非/密閉空間の2人、謝明諺と鄭各均です。2人でのパフォーマンスを聴きに行ったこともあります。鄭各均がギターの他にコンピューターを操って、アンビエント音楽のような音を出したり、ビジュアルエフェクトを駆使したバックグラウンドの環境を作ります

東京SNGを語ろう💓

4月13日にリリースされた香取慎吾2ndアルバム「東京SNG」 SNGは Shi N Goであり So N Gであり Si N Gであり Swi N G でもある。 私は四半世紀にわたるSMAPファンであり、香取慎吾推しです。 今日はワクチン副反応回復期のんびりデー。 というわけで、じっくり書けるので語らせていただきます! 香取慎吾って、今何やってんだ?という興味本位でも構いません。 お付き合いいただけると幸いです♡ ***** まず、このアルバムのコンセプト。 "タ

新宿の老舗ジャズクラブで働く音楽家が考えるジャズの未来とは。

JAZZ SUMMIT TOKYO オリジナル企画 「サスティナブルジャズ」 第2回目のゲストは、音楽家の本藤美咲さん。即興演奏と作曲・編曲活動を中心に幅広く活躍する一方で、老舗ジャズライブハウスの店員としても働いている彼女。今後、ジャズをより発展させ、人々にとって身近なものにするために、今考えていることを聞いてみた。 お客様、ミュージシャン、お店。 三者にとって幸せなジャズクラブにするために。 中山 美咲ちゃんはピットイン(新宿の老舗ジャズクラブ)で働かれていて、ミュ

【オリジナル曲30】Recollections アレンジがなかなか完成しない曲・味見のし過ぎ?

既にYouTubeに上げてAudiostockでも販売しているRecollections(回想)の新しいアレンジバージョンを作りました。 《作曲NOTE》 5年くらい前に書いた曲です。早目の晩ごはんを食べた後に書き始めたら夢中になって、気づいたら夜中の一時過ぎになっていました。その時のことをよく覚えていて、懐かしいです。😊 最初と最後のコードは同じなのだけれど、調性を決めないで書いた浮いた感じのメロディーは気に入っていてその時のままなのです。 その後、音源を作ったり演奏

ジャズに新しい波を巻き起こしたレーベル、インパルス

ジャズファンから愛されるレーベルの一つにインパルスがある。初期から中期にかけてのレコード作品はどれもラミネート加工された重厚な見開きジャケットで、アートワークも芸術性を強く感じさせる秀逸なデザインが多い。楽曲を吹き込んだアーティストもバラエティーに富んでおり、当時のジャズ人気を引っ張った重要人物も多数含む。 今回、Ecostore Recordsはそんな素晴らしいインパルスの魅力にスポットライトを当ててみたい。 インパルスが持つ魅力 インパルスの魅力として、まず音楽とし