マガジンのカバー画像

映画 記事まとめ

5,400
映画の感想文や、おすすめ映画について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#映画」「#映画感想文」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
運営しているクリエイター

#洋画

お題企画「#映画感想文」開催中!受賞者は映画『マイ・ダディ』を輩出したTSUTAYA CREATORS’ PROGRAMの公式ライターに!

映画をみて感じたこと、考えさせられたこと、考察、振り返りなどを「#映画感想文」で募集します! 映画を愛するクリエイターを応援します!今回のお題企画は、2022年1月27日から2月28日の間、クリエイターの発掘コンペティションを運営する「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」に後援いただくことになりました。 後援期間中に「#映画感想文」をつけて投稿された作品のうち、TCP担当者が最優秀賞、優秀賞を選定。受賞された方には、公式ライター就任などのすてきなプレゼント

映画 『大アマゾンの半魚人』 : 半魚人をめぐる あれこれ

映画評:ジャック・アーノルド監督『大アマゾンの半魚人』(1954年・アメリカ映画) 本編の主人公ではないはずだが、まあ実質的に主人公である半魚人が、「ギルマン(エラ人間)」という名称で呼ばれているというのは、本稿を書くために「Wikipedia」などを読んでいて、初めて知った。 私はこれまで、子供の頃にそう呼んでいた通称で「半魚人」あるいは「アマゾンの半魚人」と呼んでいたのだ。タイトルの頭に「大」が付いているのも知らなかった。 私が子供の頃、外国映画のモンスターといえば、

ジャック・ドゥミ監督 『シェルブールの雨傘』 : 恐るべし、ミシェル・ルグランの魔笛

映画評:ジャック・ドゥミ監督『シェルブールの雨傘』(1964年、フランス・西ドイツ合作映画) 『シェルブールの雨傘』というタイトルは、子供の頃からよく耳にしていた。だが、それ以上に耳に馴染んでいたのは、ミシェル・ルグランによる本作の主題曲で、私はこの情感あふれる曲を、子供の頃にあちこちで耳にしながら育ったと、そう言っても良いくらいである。 ただし、子供の私にとっては、この曲が映画『シェルブールの雨傘』の主題曲だという認識はなかった。ただ、物悲しくもロマンティックな「良い曲

2024年上半期ベスト映画 トップ10

映画館に見に行く本数は減ってしまったけれども、配信などで食らいつくことができたと思う。結論をすぐ出さない、"揺らぎ"のある映画たちを10本。 10位 アメリカン・フィクション 本年のアカデミー賞作品賞ノミネート作。海外の作品を見始めたのはここ数年だけど、“真っ当”なものとして見てきた傑作にもこのコメディが刺そうしている目線があるのでは?と思わせるような毒と説得力があった。戯画化された正しげな配慮の行く末に待つ皮肉と悲哀。お前の視点はどこに?と問われる。 9位 もっと遠く

疾走する若さ -傑作映画『出発』の美しさ

【木曜日は映画の日】 青春映画の美しさの一つは、「期限」があることだと思っています。 終わりは決められている。終わりを分かっているからこそ、そこまでの時間が大切で、甘美に感じる。 ポーランドの映画監督、イエジー・スコリモフスキが、ベルギーで撮影した1967年の映画『出発』は、そんな時間の甘美さと終わりの痛切さを鮮烈に描いた作品の一つです。 ブリュッセルの美容師見習いの青年マルクは、カーレーサーになることを夢見ています。車は持っていないので、夜な夜な店

『真実は気持ちいい』『金と幸せは別だぞ』

【ライアー ライアー】最近、重たい感じの作品を鑑賞することが多かったので、手放しで爆笑できる作品ないかなぁと探してたどり着いたのがこちらの作品! ジム・キャリーですから笑うだろうなぁ、と期待を膨らませて鑑賞!期待を裏切らず大爆笑でした✧⁠◝⁠(⁠⁰⁠▿⁠⁰⁠)⁠◜⁠✧ ジム・キャリー演じるフレッチャーは、弁護士です。口上手の彼は、多くの裁判で勝訴を勝ち取り、出世に邁進していました。別れた妻との間に、一人息子のマックスがいます。フレッチャーはマックスをとても可愛がっていました

リアルを味わうこと -エリック・ロメールの映画の美しさ

【木曜日は映画の日】 シンプルだけどお洒落な服を着て、友達と哲学や愛についてシャレた会話をして、ちょっぴり危険な恋愛に揺れたりしつつ、ナチュラルに、自分らしく生きる。 よく「フランス映画的」と言われるようなそうしたイメージがあります。エリック・ロメールの映画は、そんなイメージにぴったりはまるような映画です。と同時に、そのイメージだけに決して留まらない、複雑で豊かな広がりを持った映画でもあります。 エリック・ロメールは、1920年フランス生まれ。本名はジャン・マ

ロジェ・ヴァディム監督 『素直な悪女』 : 女の魅力 と「ヌーヴェル・ヴァーグ」

映画評:ロジェ・ヴァディム監督『素直な悪女』(1956年・フランス映画) 先日、レビューを書いた、SFファンタジー映画『バーバレラ』(1962年)を撮ったロジェ・ヴァディムの、監督デビュー作である。 どうしてこの映画を見たのか、その理由から書いていこう。 私が『バーバレラ』を見たのは、伝説的な「SF映画」としてであり、監督の方にはまったく興味がなかった。だから、『バーバレラ』を見てレビューを書くまでは、私は同作を「アメリカ映画」だとばかり思い込んでもいた。 なにしろ「SF

「オッペンハイマー」原爆の父を描いた超話題作に触れてみてノーラン映画の好きなポイントを振り返る

先日、この映画を観ました。 「オッペンハイマー」 あらすじ等はこちら 昨年のアメリカ公開から話題だったこの映画、今年のアカデミー賞では作品賞をはじめ数々の部門を独占状態で受賞していましたね。 監督は、 今や世界でもトップ人気監督の一人、クリストファー・ノーラン。 彼と言えばワーナーがずっと作品の制作から配給までを手がけていましたが、コロナ禍での こんなことがあって、ワーナーと決別。この映画はユニバーサルで制作し配給に。そして、昨年の夏に大ヒットを記録しています。 私

スタンリー・キューブリック監督 『時計じかけのオレンジ』 : 半世紀前の「暴力とエロス」描写

映画評:スタンリー・キューブリック監督『時計じかけのオレンジ』(1972年・アメリカ映画) アンソニー・バージェスの近未来ディストピアSF小説を原作として、スタンリー・キューブリックが映画化した、1972年の作品。 「名作」の誉高い作品だが、いま見ると、いささか「評判だおれ」。 歴史的な価値は認めるものの、私には「いま見ても、古びることなく素晴らしい作品」だなどとは、歯が浮くから、とうてい言えない。 なにしろ、本作は1972年の作品で、日本では、大阪での最初の万国博覧会

少々難解だけど面白い!!ダミアン誕生の真相に迫る!「オーメン ザ・ファースト」現在上映中【ホラー映画を毎日観るナレーター】(500日目)

「オーメン ザ・ファースト」(2024) アルカシャ•スティーブンソン監督 ◆あらすじ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6月6日午前6時──“悪魔の子”ダミアンの誕生が迫る中、それを阻もうとする者が次々と惨たらしい死を遂げていく。 修道女になるためにローマの教会で奉仕するマーガレットは、その不可解な連続死に巻き込まれる。 やがて彼女は、恐怖で人々を支配するため、悪の化身を誕生させる教会の邪悪な陰謀を知ってしまう。 すべてを明らかにしようとするマーガレットの前

たいむとらべる

リチャード・カーティス監督として最後の作品「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」を久しぶりに見ました。凄く有名だから、きっと見たことのある人の方が多いと思う。これを見てすぐ、私のやった行動は自分の部屋のクローゼットで目を瞑って、拳を握って、戻りたい場所を想像した。そう、ただやってみたかっただけ。 もちろん、タイムトラベルはできなかったけど、満足。きっと、みんなもみた後やったでしょう。 ざっくりとあらすじを話すと主人公の彼が、21歳の誕生日の日。父に呼び出され「タイムト

映画レビュー『キングスマン』(2014)ぶっ飛んだアクションシーンが満載!

見た目は上品な紳士、だが強い10年前に公開され 大ヒットした作品で、 今では人気シリーズにも なっているので、 今さらという感じはありますが、 はじめて観ておもしろかったので、 紹介させてください。 観たことがない方のために、 どんな話なのかを サラッと書いてみましょう。 わかりやすく言うと、 スパイもののアクション映画です。 「キングスマン」は どこの国にも属さない 中立の諜報機関で、 その本部はイギリスにあります。 この「イギリス」 という設定が秀逸で、 キン

【#3】無駄なことをたくさんしよう(おすすめ映画)

お疲れ様です。 社畜人生3年目に突入したしがないOLです。 仕事がつらくて衝動的にタイに行ってきたわたくしですが、 帰ってきてからは、映画やドラマを見ながらのんびり過ごしております。 残業80時間/月のころは、 通勤時間に資格勉強をして、 昼休みは栄養ドリンク流し込みながら休まず会議して、 終業後は上司と朝まで飲みに行って、 タクシーで帰って寝るだけの生活をしてました。 自分が好きだった音楽のことも、 友達と語り合った大好きな映画のことも、 コラボカフェめぐりしてたアニ