見出し画像

たいむとらべる

リチャード・カーティス監督として最後の作品「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」を久しぶりに見ました。凄く有名だから、きっと見たことのある人の方が多いと思う。これを見てすぐ、私のやった行動は自分の部屋のクローゼットで目を瞑って、拳を握って、戻りたい場所を想像した。そう、ただやってみたかっただけ。
もちろん、タイムトラベルはできなかったけど、満足。きっと、みんなもみた後やったでしょう。

ざっくりとあらすじを話すと主人公の彼が、21歳の誕生日の日。父に呼び出され「タイムトラベルができる能力がある。」と伝えらる。彼には妹がいるけど、タイムトラベルができるのは男だけだ、と。
彼はタイムトラベル能力を駆使し、人生初の彼女を作り、人生をより良いものにしようと奔走する物語。こんなに淡々とは進まないので、実際にみて感想を聞かせてほしいな。
プロポーズとか、日々のこと、ぱっつん前髪のファッションや小物だとか、子供ができたときに変わる気持ちとか、奮闘だとか、いろいろなことがわかりました。

「アバウト・タイム」は全部のシーンが魅力的だけれど、その中でもどんな天気でも家族と海辺でピクニックを、週末は野外映画上映会をしているシーンがあって。ただのラブコメではなく、ほっこりするところもあるのです。海でじゃなきゃダメだし、それが家になるとまた違う。でもそれがで海あればいいってものじゃないっていうのはよくわかります。

映画の最後に彼は他の人たちと同じようにタイムトラベルは使わずに普通の生活をして、好きに生きていたのです。なりたいものになって、昨日にさえも、戻らず、彼は毎日を生きていました。タイムトラベルで戻って来たかのように、まるでその日をやり直した時のように楽しんでいました。どうしてそんな風に生きるようになったのか、それも映画で探してみて欲しいです。
映画の中にあった、かわいい感情、かっこいい感情、悔しい感情、優しい感情、愛情に満ちた感情。その印象は心に強く残りました。あの感じはこれからの日々を大切に生きるための大きなヒントだなと思いました。
今は気付いていない、一瞬一瞬の細かくてちいさな幸せは当たり前に感じていることのほうが多い。
いつか今日の日を思い出してやり直したいと思っても、もうやり直せることはないんだ、と呆然と立ち尽くす日が来ることを、想像もしてないから大切にできないんだ。そしていちばん大切なまなびは濃すぎて先のことを考えられない、それ以上の幸せってなかなか人生にない。
そんな、天気のような人生は夢のように幸せなことなのです。そういうことをしみじみ感じました。

今日が人生最後の日だったら何をする?


この記事が参加している募集

映画が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?