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映画レビュー『キングスマン』(2014)ぶっ飛んだアクションシーンが満載!



見た目は上品な紳士、だが強い

10年前に公開され
大ヒットした作品で、
今では人気シリーズにも
なっているので、

今さらという感じはありますが、
はじめて観ておもしろかったので、
紹介させてください。

観たことがない方のために、
どんな話なのかを
サラッと書いてみましょう。

わかりやすく言うと、
スパイもののアクション映画です。

「キングスマン」は
どこの国にも属さない
中立の諜報機関で、
その本部はイギリスにあります。

この「イギリス」
という設定が秀逸で、
キングスマンの諜報員は、
表向きはテーラー(仕立て屋)で、

みんな同じ黒縁のメガネをかけ
スーツを着ています。

そして、貴族階級さながらの
紳士でもあり、
身のこなしが上品なんですよね。

でも、戦うとものすごく強いんです。

この辺のギャップが本作の
魅力の一つですね。

17年の時を超えて再会

主人公の一人は、
ハリー(コリン・ファ―ス)で、
ベテランのキングスマンです。

彼はあるミッションで
失敗したのですが、
同僚に助けられて命を救われます。

しかし、その同僚は、
ハリーを救うために、
命を落としました。

その同僚には妻子があり、
ハリーは遺族となった家族を訪ねます。

夫を失った彼女の助けになるために
一枚のメダルを渡そうとしたのですが、

(メダルにはキングスマンの
 本部への電話番号が刻まれている)

拒否されてしまい、
しかたなく、
幼い息子にそのメダルを託しました。

(この男の子がのちに、
 もう一人の主人公となる)

そこから17年の月日が流れ、
成長した息子・エグジーは、
(タロン・エガートン)

ロンドンの下流家庭で、
母親と幼い妹(弟?)と
三人で暮らしていました。

(下の子の詳細は不明)

父を失ってから、
母は変わり果て、
ヤクザまがいの男と
付き合うようになっています。

そんな中、エグジーは、
不良グループと問題を起こし、
(母の男の手下たち)
警察に捕まってしまいました。

そこでエグジーが
メダルに書かれた番号に
電話をすると、

すぐに釈放され、
ハリーと再会を
果たすことになるのです。

ぶっ飛んだアクションシーンが満載!

ハリーは組織に指示され、
後継者を探していました。

そこで目をつけたのが、
再会を果たした
エグジーだったわけです。

その後、エグジーは、
キングスマンの本部に送られ、
そこに諜報員として入るための
試験を受けることになります。

他にも数名の受験者がいますが、
いずれも上流階級出身の
お坊ちゃま、お嬢様ばかりで、

当然のことながら、
エグジーは浮いた存在です。

この試験の内容は、
生死をかけるような難関ばかりで、
試験とはいえ、緊迫感のあるもの
として描かれています。

そして、その合間には、
ハリーがミッションに臨む
シーンが挟まれ、

ここからは二つの物語が
並行して描かれていくのです。

いろいろ書いてきましたが、
とにかく本作はアクションシーンが
すごいんですよね。

もともと原作は
アメコミだったらしく、
アニメのようなぶっとんだ
アクションが次々に出てきます。

映像的なことで言うと、
このアクションの見せ方は
これまでに観たことがないものでした。

「コマ落とし」と
(映像のコマ数を少なくして
 スピーディーに見せる手法)

「静止」がふんだんに使われており、
独特な感触のする映像なんです。

SF 的な要素も強く、
キングスマンが使う
アイテムの数々は、見た目は古風でも
最新兵器になっています。

(黒縁メガネは通信機、
 傘が盾にも銃にもなるなど)

足がサーベルのような形になった
敵なども出てくるんですね。
(序盤から登場する女性)

そういうぶっ飛んだ設定も
違和感なく観られるものになっていて、
おもしろく感じました。

ハリーとエグジーの
師弟愛みたいなものが
垣間見られるのも良かったです。


【作品情報】
2014年公開(日本公開2015年)
監督:マシュー・ヴォーン
脚本:ジェーン・ゴールドマン
   マシュー・ヴォーン
原作:マーク・ミラー
   デイヴ・ギボンズ
   『キングスマン:
    ザ・シークレット・サービス』
出演:タロン・エガートン
   コリン・ファ―ス
   サミュエル・L・ジャクソン
配給:20世紀フォックス、
   KADOKAWA
上映時間:129分

【同じ監督の作品】

『キック・アス』(2010)
『X-MEN:
ファースト・ジェネレーション』
(2011)
『アーガイル』(2024)

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