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映画 記事まとめ

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映画の感想文や、おすすめ映画について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#映画」「#映画感想文」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2023年6月の記事一覧

地方映画史研究のための方法論(9)装置理論と映画館②——ジガ・ヴェルトフ集団『イタリアにおける闘争』

ゴダール映画と地方映画史研究特別講座「徴は至る所に——ゴダールの陰謀論」@jig theater jig theaterで行われている特集上映「追悼 ジャン=リュック・ゴダール映画祭」の関連企画として、2023年6月18日(日)に特別講座「徴は至る所に——ゴダールの陰謀論」を行なった。当日の様子はインスタライブで配信され、7月9日(日)の会期終了まで視聴することができる。 「地方映画史研究のための方法論」 ゴダールのレクチャーは6月頭に急遽決まったことだったが、『ユリイ

「アシスタント」「M3GAN/ミーガン」

 映画の感想2本まとめて。まずは映画業界で働く新人アシスタントの一日を描いた「アシスタント」から。  また#MeToo映画?と思うことなかれ。食事も満足にとれない長時間労働、パワハラ、セクハラ、厄介な仕事を押し付ける同僚、少しずつ降り積もっていく理不尽な出来事の数々は誰しも身に覚えがあるはず。淡々とした静かなトーンだからこそ、より気持ちが伝わってきて胸が痛かったです。  そして性被害を受けた当事者ではなく、告発しようとしたのに黙らされる側の視点から描かれているのも新鮮。傍

キャリー/スティーブン・キング

スティーブンキングの処女作、キャリー。 小説を読み、旧作・近年作の映画を見た。 1976年版の映画は昔TVで見た気がするが、それよりこの映画が日本で封切りになったばかりの時に、ホラー好きだった従姉が叔母を引きずって見に行った時の、叔母のセリフが今でも忘れられない。 「リーコ(従姉)が見たいっていうから、キャリーだかキャシーだか見に行ったら気持ち悪くなったわ、、、(-。-;」 確かに😅 まず話の冒頭が月のモノの流血で始まるし、プロム最高潮の場面では頭上から血を被るし。 真

第6回 ソロ活

急遽、ソロ活する事になった平日。 理由はこれ。 WBCのドキュメンタリー映画。 公開最終日との事で慌てて1日前に予約。 仕事を終え、映画館へ移動仕事を終え、愛車で映画館の入っているショッピングモールへ移動。 ここのショッピングモールを選んだのは、欲しい物があるテナントがあるので、ゆっくりショッピングしたいなと思っていたところに、映画の情報。 映画が21時からなので、ショッピングの時間はたっぷりある。 まずは腹ごしらえとモール内の飲食店をチェック。 定食屋に決めた。 おぼ

映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編‐決戦‐」主役は間違いなく場地圭介!心打たれる名セリフ&名シーンの数々に大注目

2023年6月30日。 2カ月前に公開された前編に続き、「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編‐決戦‐」を観てきました。 公開の2週間ほど前に、大麻取締法違反の疑いで逮捕された永山絢斗さんが出演しており、一時は公開がどうなるかと心配されていました。 賛否両論あるとは思いますが、作品に罪はなく、無事公開されて良かったです。 早速見てきた感想をまとめていこうと思います。 ◆作品情報◆ 1.キャスト 2.あらすじ ◆感想◆ 1.息を吞む抗争シーン 前作の「東リ

映画「浅田家!」と私の父の写真展〜今と未来を見つめる優しい眼差しを決して忘れない。

中野量太監督の「浅田家!」の優しさは 今、日本中、いや世界中の多くの方に必要だと思う。‬ 映画「浅田家!」今と未来を見つめる優しい眼差しを決して忘れない。 【あらすじ・キャスト】 私はあの日、劇場で映画を観終わった後、しばし放心状態だった。 ただ屋外の空気に触れて気がついた。 なぜか視界がくっきりしているように感じ そして街が活き活きと鮮やかに見えて 行き交う人たちが何とも愛おしく感じられるような不思議な感覚。 景色が変わるはずはなく でも見える景色が変わ

「僕たちの哲学教室」(ドキュメンタリー映画)を見て来ました!

「僕たちの哲学教室」(ドキュメンタリー映画)を見て来ました! 「僕たちの哲学教室」2021年 製作国:アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス(上映時間:102分)(@福岡 KBCシネマ) 福岡に所用で来ることになりました!今月は2回目。今回は運賃を抑えるためにLCCの「ピーチ・アビエーション」で移動!初めて関空に行きました!ピーチが独占状態のターミナル2はコストをこれでもかと削っている様子が清々しいくらいでした!倉庫を改装した感じが逆にシンプル! 午前中に福岡空港着

日記:猛暑と樹木希林の狂気

暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。暑すぎ。 それしか考えられないくらい暑かったよね。 「まだ6月なのにこんな暑かったら7.8月はどうなっちゃうの?」とかありきたりなことを本気で全国民が考えたんじゃないかな。(もちろん、赤ちゃんも含むからな!) よく考えたら夏にこんなに外界と触れるの3年ぶりだな。 大学受験のときは塾行ってないからひたすら引き籠もってたし

おつかれサマーちゃん

>>>前回の続き 結局、昨日の晩御飯は鶏蒲焼にした。 2択もクソもない。 そんなことはさておき 本題はというと2択からの きのこ派かタケノコ派なのか(きのこ派) エイリアン派かプレデター派か(プレデター派) そして結局は 【ホラー映画に出てくるおじいちゃんとおばあちゃんはどっちが怖いのか?】ということ。 前にお客さんに、おばあちゃんが追いかけてくる映画について話すと 「おじいちゃんが追いかけてくる映画もありますよね!」という話になった。 私がその時、話したおばあち

【定められた運命にどう抗うのか?】マルチバース2作品の共通性について

2023年6月16日は映画『ザ・フラッシュ』と『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』が同日公開されるという珍しい事態となった。 DCとMARVEL、ヒーロー映画の公開日が被るということ自体珍しいが、さらにこの2作品はどちらも「マルチバース」を題材としているという点でも共通している。 同日公開の賛否は置いといて、今が珍しい状況であることは違いない。 恐らく今後はこんなレアケース起きないんじゃないだろうか。 どちらも以前から楽しみにしていた作品だったので、6月1

2023年上半期の映画興行を総括。上半期映画興収TOP10&下半期の注目映画

こんにちは。株式会社シネブリッジ、マーケティング担当の中村です。 今年は既に「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」と「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が興収100億円を突破する大ヒットを記録しており、コロナ禍で苦境に立たされた映画業界が、完全復活の年になると言えそうです。 盛り上がりを見せている映画業界。この上半期にはどのような作品がヒットしたのでしょうか?上半期を振り返りながら、下半期に注目したい作品をご紹介します。 2023年上半期映画興行2023年上半期

伝記?音楽ドラマ?サスペンス?ホラー?どれも通り越してもはやコメディでは? 「TAR」は『ケイト・ブランシェット』劇場が圧巻のカテゴライズ不可映画!

先日、この映画を観てきました。 「TAR」あらすじ等はこちら 今年のアカデミー賞で6部門ノミネートされた映画です。この映画はなんといっても予告から、 どう見てもオーケストラの最高指揮者!しかもカッコよい!そして「圧!」って感じのオーラがガンガンに感じられてワクワクしました。 と同時に、予告を観ても何の映画なのかイマイチ分からず。かなりダーク感はあるものの、音楽についての映画なのか、伝記なのか、ホラーなのか謎な感じで。 「前情報なしに観た方がよい」という感想をみかけたの

#映画さようなら 7/21〜23上映会絶賛ご予約受付中!全ステージアフタートーク有り(6/28)

■映画「さようなら」上映会のお知らせ■ ご予約絶賛受付中!◆予約フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfiF3-Bl4VSv3xc6QIPZr3ze4INBpw5nLMjdaxzHKpQiBPVaQ/viewform 7月21日(金) 19:30〜 22日(土)12:00〜/15:30〜/19:00〜 23日(日)11:00〜/14:30〜/18:00〜会場: Movie's cafe MATERIAL(谷町四丁目)

#2 30点の映画だった「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」感想

概要・あらすじ感想アートのような映像美 前作に引き続き、3Dアニメで作成された映画であり、それを生かしたビビットなカラーで描かれた美しい映像でこの映画は始まります。 沢山の世界線がつながる表現として、非常に多くの画風が映画内では登場し、一コマ一コマ映画を切り取るだけで、一枚の絵になるような映像がバンバン登場します。 見ていて楽しいけど・・・ 前項にも書いたように映像は非常に綺麗で、SNSの感想でも大絶賛の嵐となっています 映像は確かに凄かった・・・ただ、この映画のス