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【読書】「天才を殺す凡人」北野 唯我(著)

昨日職場で手渡された一冊。

本書では、ビジネスで必要な能力を「創造性」「再現性」「共感性」の3つに分け、それぞれの特徴をもつ人を「天才」「秀才」「凡人」の名で呼んでいる。

本書タイトルにある「天才を殺す」とは、創造性を阻む行為や出来事を指す。その原因となっているのが、凡人であるというわけだ。

なぜそのようなことが起こるのか。

それは意外にも、天才は凡人に理解されたいと思っているからなのだと著者は指摘する。なぜなら、天才の目的は創造性を発揮し、世の中を変えることにあるからだ。しかしそのカギは、大多数の凡人が握っていることが多い。つまり凡人の協力があって、天才ははじめて自らの創造性を発揮できるというわけだ。

だが、皮肉にも凡人は、天才を理解できない。
それは、天才を評価する軸そのものを凡人がもっていないからなのだ。そこで天才の救いとなるのが、「共感の神」と呼ばれるほど卓越した共感能力をもつ一部の凡人の存在である。彼ら(彼女ら)は、人間の機微に気づき、天才の考えを理解する。

じつは、共感の神になる道は多くの人にひらかれている。
問題は、自らの才能を認め、研鑽を積むかどうか。

自分の才能を磨くことで、誰かの役に立つということもある。
そのことは覚えておいていいだろう。

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