職場、ずっと消えない苦手意識。 新人指導にはご注意を。

もうすぐ新社会人が入ってきますが…

あと2ヶ月もすれば、新社会人が入社してきますね。
我が社も、数名が入社してくる予定です。私の直属の後輩にはならないと思いますが、どんな子が入社してくるのか今から楽しみ、、であると同時に、この時期になると、必ず自分に言い聞かせる言葉があります。

①自分だってそうだったことを忘れるな
②一度持たれた苦手意識は消えない
以上2つは、他ならぬ私自身の経験による戒めです。

苦しかった日々を経て、いつの間にか、中堅プレーヤーに。

あんなに何もできなくて、自分の不甲斐なさに絶望していた私も、すっかり中堅プレーヤーになっています。今でこそ、後輩指導などもできるようになりましたが、入社した当時はこんな日が来るなんて想像もできないほどのダメダメぶりでした。仕事の優先順序もわからず、すべてが非効率で、時間がかかっていましたね。周りには、聞こえるように悪口や陰口を叩く人もいました。いつも、傷ついていました。

自分だってそうだったことを忘れるな

今、後輩指導をしている中で、後輩が思うようにできなかったりすると、思わず「何をやっているんだ」「どうして出来ないんだ、このくらいのことが」と思ってしまうことがあります。
しかし、ふと、ハッとするんですね。
「自分だってそうだったじゃないか」って。
そして、そんな体たらくだった自分を、大きな心と優しい目で見守ってくれた一部の上司や先輩がいるから、今の自分がこうして存在しているんだってことを痛感するんです。
今、在宅勤務の増える日々ですが、目の前の壁に画鋲で貼っています。
「自分だってそうだったことを忘れるな」と。

苦手意識はなかなか消えない

もう一つ、大事にしている思いがこれ。
「一度持った苦手意識は、なかなか消えない」です。
上記の通り、私の新人時代、もちろん私の体たらくが原因ではあったのですが、執拗に手厳しい人たちもいました。具体的に何が悪いかをいうわけでもなく「ちゃんとしろよ」と突然吐き捨てるように廊下で言われたり、聞こえるように陰口を言われたり、キツイ言動を数年近く続けてきた人もいます。
今では、私も中堅となり、それほど言われることは減りましたが、その人たちへの恐怖心にも似た苦手意識は全く消えていません。自分にも非があったことは十二分にわかっているつもりです。教えの中には、今になって「あれがあったからこそ、今がある」みたいな、塞翁が馬のようなこともあります。しかし、当時、あまりにもキツイ・強い言い方、ネチっこい対応をされたため、「指導」というより「恐怖」であり、その人のことが完全に苦手になってしまったのです。これは、もうすぐ入社10年になろうとしても、一向に消えません。私に苦手に思われようが、当人たちは屁でもないのでしょうが、私は後輩や部下にはそう思われたく無いし、自分がどう思われるかよりも、それほどまでの恐怖や苦痛を彼らに味合わせたくないですね。

指導は大事。でも傷つけたく無い。その匙加減が難しい。たどり着いた答え。

時には、しっかりとした指導が必要であることは言うまでもありません。そのことが後々どれほどありがたく思えるか、ということもあります。よって、私は、「後輩や部下に常に甘くあれ」などとは思いません。
大事なことは「匙加減」なのだと思います。
たどり着いた、暫定的な答えがあります。それは、
言いたいことを3割減で伝える。
です。
今、自分が言おうとしていることをまず反芻します。そして、そこから必要ない「棘のある言い方」などを除きます。言わねばならない最小量で、そして、言う強さも3割減で、そして伝えるようにしています。人格否定などもってのほか。
それらを考えると、自ずと感情的な怒りが消え、指導としての理性的な部分だけが残るように思うのです。指導はやはり「理性面」が前面にあるほうが良いと思います。まぁ、そう言葉のようにはいかないことも多々ありますけどね。

日々ご苦労されている、社会の諸先輩がた。
もうすぐ新人のひよっこ達が入ってきます。ぜひ、温かい目で、彼ら彼女らを迎えましょう。 あなたも私も、みんなそんな時期があったのです。

COMING SPIRING SOON!



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