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ハーフキッズを持つママたちの苦悩

こんにちは!
おうち英語講師のグローブ久美子です🐥

国際結婚をして生まれた子どもを日本で育てるママ達の言語に対する世間からの偏見、苦悩について書きます✏️

ハーフキッズとは

この〝ハーフ〟という言葉を嫌う人も多い。
なぜなら日本語に直訳すると〝半分〟だからだ。
「うちの子は半分じゃないわ🤬」と嫌がる母親がいるようですが私はそこまで気にしてない。

ここでは日本人と外国人が結婚して生まれた子ども、ミックスルーツの子たち(クォーターなど)を便宜上〝ハーフ〟と総称したいと思います。

私の夫と娘

私の夫は日本人とアメリカ人のハーフです。
見た目は120%外国人‼︎って感じなのに日本語が普通に喋れる。
それを見た人はたいてい「日本語がお上手ですね〜😳」と言ってくれます。
そんな時夫は「はい、僕ハーフなんで」と言い、
そうすると世間は〝なるほどね!〟と納得する。
そして私の娘はクォーターになる。私たち家族と初めて出会った方はたいていこう言う。

  「じゃあ娘さんは英語喋れるんですね😊

世間のイメージ

そう、世間の人は国際結婚をしている夫婦の間に生まれた子どもは親の母語が話せて当然だと思っている方が多いのです。
正直私もそう思っていたうちの一人でした。
「ハーフだから英語話せて羨ましいな」
「え?この人ハーフなのに英語できないの?」
なんて🫣テレビの影響も大きいんですよね。
ハーフタレントさんが英語で発言すると「おぉ‼︎」となったり、見た目がTHE外国人の芸人さんが日本語しか喋れないことをネタに笑いが起きたり…これが日本におけるハーフの人へのイメージなんです。

ハーフは英語話せて当然

このイメージが国際結婚ママたちを苦悩に陥らせます😱
私の場合妊娠中、産まれてくる我が子に英語をどうやって教えていこうかと色々考えていました。なぜかというと、「ハーフなのに英語話せない子にしちゃったらどうしよう」という恐怖心があったから😔〝パパがアメリカ人だから英語話せて当然だよね〟という世間のイメージが自分を苦しめていました。
私は当時英会話教室に勤務して、夫は非ネイティブへの英語教授法の最高資格も持っています。
それなのに娘が英語を話さなかったら…
なんて勝手に考えて不安になっていました😰
インスタの英語ペラペラハーフキッズなんか見ちゃったら不安倍増🥺

この不安が実は自分だけではなかったと知ったのは英語絵本の読み聞かせボランティアを始めてからでした。

国際結婚ママ達の苦悩

私は世田谷区の赤ちゃんひろばでボランティアをしています。土地柄のせいか国際結婚が多く、ハーフの赤ちゃん達が参加してくださいます。
そのママさん達と話すと私と同じく「子どもを英語を話せるようにしてあげなきゃ」というプレッシャーを抱えているという事を知りました。
日本において子どもがバイリンガルになるというのは簡単ではないのです。
パパママの国籍や遺伝子ではなく、その子が育つ言語の〝環境〟でバイリンガルになるかならないかが決まるから。その環境づくりをどうするかは各家庭によって違います。

家庭内では英語しか使わずに子供がインターナショナルスクールに通ったら日本語を聞く機会は圧倒的に少なくなり、おそらく日本語はカタコトレベルになるでしょう。日本人の親は焦って家の中では日本語を使うようにして日本語の絵本をたくさん読み聞かせて日本語のレベルを上げようとします。
我が家のように家族全員が日本語を話し、日本の保育園に通う娘は圧倒的に日本語環境なので私はおうち英語でバイリンガルにさせる方法を選びました。
日本で育ちながら日本語以外の言語を流暢に話せるバイリンガル児になるにはこういった工夫が必要なんです。

帰国子女ママと英語の先生ママ

国際結婚ママだけではなく帰国子女や英語の先生ママ達も同じくこの世間の偏見に苦悩します。

「ママが英語ペラペラだからお子さんはラッキーだね☺️」
「ママは英語の先生だからおうちで英語教えられるからいいわね☺️」

これがママ達にプレッシャーとしてのしかかる。
これらを言う人に悪気など100%無い。
普通にそう思ってるだけだしラッキーな境遇だね!と言っているだけなのです。

「帰国子女ではあるけど自分は日本人だし日本語で育児しちゃだめなのかな…」とか「高校の英語の教員免許はあるけど赤ちゃんへの英語なんてわからないよ…」なんてモヤモヤさせてしまう😥

〝我が子に英語ができるようになって欲しい〟

これは国際結婚ママじゃなくても願う事。
それが自分の肩書きのせいで自身へのプレッシャーになってしまうなんて😢

ルッキズムもそう。

ママさん自身がハーフの場合「自分がこんな顔だから日本語話すと驚かれるんです。だからこの子も英語を話すのが当然と思われるだろうから…」と言っていたママさんに会いました。
世間の人は外国人の顔立ちをしている人は必ず英語話せると思っちゃうんですよね😓

他人が自分をどう見ようが関係ない!って割り切れればいいのだが日本で育った私たちがそれを完全に気にせず生きれる人は少ないでしょう。

もう日本人の子供みんな、日本語も英語も普通に話せる世の中になればいいのに‼︎って非現実的な理想を抱いてしまいます。

そんな時はこんな本で癒される

POSTCARDS FROM A BILINGUAL FAMILY
日×米家族の11年🇯🇵🇺🇸

国際結婚をし日本で子育て中の私がモヤモヤした時にはこの本で癒されてます。
ちょっとした英語の勉強にもなるし日米国際結婚のリアルな子育てが見える楽しい本です🍀

まとめ

日本においては幼児が日本語以外の言語を話すことは普通ではない事。
ハーフキッズを育てるママも英語の先生ママもそうじゃないママもみんな我が子の幸せを願い、
〝我が子に英語を〟と頑張ってる。そして世間からのイメージや偏見、プレッシャーを感じています。
バイリンガルキッズを見たら勝手にバイリンガルに育ったのではなく親が環境を工夫したんだなと思ってあげて欲しいなと思います😌


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