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絵本で知る障がいを持つ子の気持ち

こんにちは。
おうち英語講師のグローブ久美子です🐥

我が家の娘(3歳)がある日公園で女の子に出会いました。
その子は娘より一年くらい年下に見え、元気に走り回っていました。
そしてその子の顔には顔の1/3くらいの範囲に大きな青いアザがありました。
それを見た娘は「あの子のお顔どうしたの?」と私に聞いてきました。

2冊の本

大人の世界ならそんなの他人のプライバシーだし聞かないのが鉄則ですが子供の世界ではそうはいきませんよね。
純粋に疑問に思ったんだと思います。
そんな時ぜひ読んでほしい絵本があります。

What Happened to You?

脚が一本しかないJoe君のお話
Joe君が公園で遊んでいるとお友達が次々と
「君の脚どうしたの?」と聞いてきます。
「どうしたと思うの?」とJoe君は聞き返します。
みんながあれこれ予想してJoe君に聞きます。
そんなやりとりにJoe君はうんざりして「NO!」と黙ってしまいます。
しばらくしてJoe君とお友達はみんなで海賊ごっこをして仲良く遊びます🏴‍☠️
遊び終わった後、Joe君が聞きます。

「まだ僕に脚がない理由を知る必要ある?」

お友達はなんと答えたでしょう。

JUST ASK!

この本にはいろんな人種の子供達が障害を持って生きているのが描かれています。
自閉症の子、ADHDの子、ダウン症の子、車椅子の子、吃音の子、ディスレクシアの子などなど
この本の筆者が子供の頃、糖尿病でインシュリン注射をしなければなりませんでした。
注射をしている自分を友人達が見て見ぬフリをしてつらかったエピソードが書かれています。
“JUST ASK!”
直訳すると「ただ聞いて!」ですかね。
「聞いていいんだよ!」「聞いてごらん!」
病気や障がいの事に触れるのはタブー視されがちですが、仲の良い友達からは見て見ぬふりより声をかけて理解してもらいたい。
“興味を持っているなら怖がらないで聞いて!”
という障がいを持つ子の気持ちが描かれています。

2冊の正反対の本

2冊とも障がいのある子供たちの物語ですが、
What happened to you?は
理由を知ったって意味ないでしょ?という内容
JUST ASK!は〝聞いてごらんよ〟という内容
正反対の本だけどどちらも事実。
障がいを持つ子はいろんな思いを持っている事、目で見てわかる障がいもわからない障がいもある事、娘とこの本を読めて良かったです。

多様性、インクルーシブ教育

ダイバーシティ、インクルーシブなど流行りのようにこの言葉が多用される時代。
こんな時代に対応する為に親として子供に教えてあげなきゃ!と意気込む前にこんな絵本を通して子供と一緒に知っていくのはいかがでしょうか🙂

※What Happened to Youは3歳くらいでも理解できる内容かと思います。
JUST ASK!はボリュームがあるので4歳すぎてからのほうがいいかな。
お子さまの英語力や年齢もありますが、これらの本が家にあって、障がいのある子と出会った時や子供から質問があった時にそっと本を出してきて子供と一緒に考えたりできたら素敵な事だなと思います。

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