見出し画像

日々に違和感を持ち20代でうつと診断されるまで

20代社会人です。

今回は、私がうつと診断されるまでに感じたそれまでの兆候と休職中の過ごし方について書いてみました。
休職中の過ごし方については以前に何度か書いたことがあるので、よかったらご覧ください。

さて、私の“違和感”というのは「よくあること」「いつものこと」と気にしないようにしていたことばかりでした。
今思い返せば、そう感じたときにカウンセリングなり病院に行くなり対策をとっておけば・・・と後悔することが多々ありました。

しかし、当時の私は仕事と時間に追われ、自分と向き合う時間ってナニ?状態でてんやわんやしながら日々を過ごしてたので、誰かに引っ張って連れていかれない限りは自力で通院ということはでいなかったでしょう。
しかも自分の症状や心情を伝えるということが難しかったので尚更です。

周りの人はもっと頑張っているのに、こんなところで立ち止まっている場合ではない。早くみんなと一緒に走らなければ。
走ることばかり考えて、なぜ走れないのかを考えていなかった。
時には歩いてもいいし、立ち止まってもいいということに気づいていなかったのです。

いまもそのことを実践するのは難しいなと感じています。
何事も意識することが大切。焦らない。慣れていく。と言い聞かせています。

ちなみに転職してうつになった話。

うつから何とか回復するために生き方や働き方を模索していた話。

つい最近まで職業訓練にも通っていました。
半年コースでしたが、朝起きて始業に間に合うように電車に乗って…というルーティンには中々慣れるまでに時間がかかりました。
今日は本当にムリ!という日はお休みしたり、時間をずらして通ったりと自分の体調と相談しながら通えるところも良さのひとつだと思います。
大変助かりました。

私が感じた違和感

朝起きて仕事に行って、帰ってきて家のことをして・・・といういわゆる一般的な生活を送っていました。
そんな私が少しずつ感じ始めた違和感できなくなっていったことについてまずはお話ししたいと思います。

違和感のあったこと

・帰りたくない(帰るのが面倒になる)
・朝起きたときや寝る前にやけに不安になる
・会社にいるときはやけに元気(ハイになっている)
・会社付近に来ると頭痛や耳が聞こえづらくなる
・食欲がなくなる

できなくなっていたこと

・朝起きれない、目が覚めていても起き上がれない
・思考が止まり、何も考えられない(ぼーっとなる)
・やるべきことがあるのに、何も手につかない
・身体と頭がチグハグ
・お風呂に入れない
・出勤できない、休みがちになる
・LINE等の返信
・外出(聴覚視覚が敏感になっていて、日差しが強いとそれが原因で体調を崩す、長時間歩けない等)

といったところでしょうか。

上記には載せていませんが、個人的に「これはやばいかも」と感じた瞬間があったのでご紹介します。

友人と合う約束をしていた日、予定よりも早く着いたので少し自由時間ができました。
今までなら「あそこのお店を見てみようかな」とブラブラして時間をつぶしながら友人を待つことが当たり前でした。

けれど、その時は何をすれば良いかわからなくなり、思考がショートしてしまったのです。
何も考えられなくなる、頭が真っ白になりました。
「あ、いま何も考えられない。思考が停止している」と感じながら、ただただその場に呆然と立っているだけという状況。

そのときがはじめて「いつもの自分じゃない」と気づいた瞬間でした。
まぁ、その日から通院するまでにはだいぶ時間がかかりましたが…。

通院のきっかけ

次に、私が病院へ行くまでのきっかけについてお話しします。

夜、なかなか眠れず、朝も目覚まし通りに目が覚めるものの起き上がることができず、会社を休みがちになっていた時期がありました。

ある日、欠勤連絡を終えた後にひどい不安感(不安・焦燥・怖い)に襲われ、自分が今どういう状態なのか分からず怖くなったことがありました。
まるで自分が崩れるような、壊れてしまうような感覚。
このまま消えて無くなってしまいたい。この場からいなくなりたい。
その時、その場には私ひとりしかいませんでしたが、そう思ったのです。

どうしていいか分からないけれど、このままではいけないからとりあえず上司に連絡しよう!とスマホを握りました。
けれど、連絡した先は上司や同僚、家族や友人でもなくこころの健康相談ダイヤルでした。

学生時代に配布されていた相談ダイヤルカードの存在を思い出し、「メンタル 相談」と検索して出てきた厚生労働省のHPに載っていたのが「こころの健康相談ダイヤル」。

勢いで電話をしたは良いものの、何について相談したいのか分からず、とりあえず現状について話してみました。
電話口の担当の方は優しく相槌をうちながら私の話を聞いてくれて、その安心感からか堰を切ったように涙が溢れ出て止まりませんでした。
その時初めて私はいま辛いのだと知ったのです。

担当の方から「病院に行って診断してもらった方が良い」と言われ、自分が病院にかかる必要のある状態だと知ることができたうえ、通院するきっかけにもなりました。


ちなみに会社に相談できなかった理由も紹介しておきますね。

ひとつは対会社関係者になると無意識のうちに「問題ない私」を作ってしまうこと。

定期的な面談の際に「何か気になることはないか?」と聞かれても「特に何もありません」と毎回、答えていました。
そりゃあ何の解決にも至らないですよね。
いつもしんどくて、メンタルがブレブレだったとしても、いざ面談でそう聞かれると思い浮かばず、そう答えることしかできないのです。
その時は、本当に特に気になることもないし、何も思い浮かばない。

もうひとつは、相談をしたいことがあると伝えた上司から「え〜やめてよ、そんな相談とか〜」と冗談混じりに断られたこと。
職場で訳もわからず泣いてしまったときに特にフォローもなく「自分でなんとかしなさいよ」と遠回しに言われたこと。

大人なのでそれが当たり前ではあります。
ですが、まだぺーぺーの若造にもう少し優しさをかけてくれても良いんじゃないか…。もうその段階で甘ったれなのかな。こんなひ弱なところは今後見せないようにしないと。
というようなことがあったので誰かに相談したり態度に出したとて何も解決しない。自分でどうにかしなければいけない。と思い込んでいたことも要因の一つだと思っています。
もっと人に頼る術を身につけたい。

いざ病院へ…!

いよいよ通院に向けて動き出します。

まずは病院を探し、予約の連絡をします。
その「病院の予約をとる」ということにまずは時間がかかりました。

なんせ初めての来院のため、症状や来院理由を聞かれます。
そこでも何と言ったら良いかわからない。
相談窓口で話を聞いてもらったけれど、根本的に自分が何にストレスを感じているのかまでは明確になっていなかったのです。

予約もすぐにはできず、3、4週間先なのでそのときに自分が今と同じような状態になっているかの確証もなく、不安でした。
もし元気になっていて、その状態でカウンセリングをしても意味がないんじゃないか。
そう思ってましたが、それは私の杞憂でかありませんでした。

私が通院していた近所の精神科の先生は話をゆっくり聞くタイプではなく、必要な手続きを淡々とこなしてくという感じ。
ものの10〜15分で終わります。
なので、とりあえず休職を申請できる状態なのかをひとまず確認し、必要な書類を用意してもらいました。
話を聞いてくれるタイプの先生、カウンセラーの方との対話を薦める場合もあるかもしれませんが、そういったことも含め病院によるので、長くストレスが少なく自分に合ったところを探してみてください。

ちなみにその後は、会社には病院にかかったことを伝え、休職の申請を出した後に1ヶ月間の休職へと突入しました。

休職のすすめ

さて、晴れて休職に入りました!
だからといって体調が復活することはありません。
仕事に行かなければという圧迫感や緊張感、積もる罪悪感は多少なりとも軽減されるものの、体力気力ともにすり減っている現状があり、やりたくてもできないことが多くありました。

そこで私が休職期間中に「こうすればよかった!」「これがよかった!」と思ったおすすめのものと、逆に「これはしない方がいい」というものをいくつかご紹介します。
何らかの事情で休職をされている方、される予定の方の参考になれば幸いです。

おすすめ

・ネット注文
具体的に…
・日用品(トイペ、生活用品各種)
・食品類(料理せずに済むもの:飲み物、インスタント、レトルト、ゼリーやパン、惣菜等々)
・汗拭きシートやドライシャンプー等、清潔な体を保てるグッズ

生きるために必要な物資って意外と多いんですよね…。

なので、いざネット注文しようとしても必要なものが多すぎるので、目眩がして結局なにを買うかわからなくなるという現象がおこるかもしれません。
ざっくりと必要最低限のものを書き出して、それをAmazonなり楽天なりで注文する。
長期休職を見越すならば、定期便にしてみても良いかもしれません。

しかし、この作業は本当に大変です。
元気な人なら「このくらいで?」と感じるかもしれませんが、考える・判断する・行動するといった今まで当たり前にでいていたことができなくなるのですから、想像の3倍くらい大変なんです。

ですが、ここだけ少し頑張ってやってみてほしいのです。
以前みたいに「料理するかもしれないし」「買い物に行くことがあるかもしれないし」という可能性は捨ててください。
やれないし、行けないし、できないのです。

清潔に保てるグッズを挙げている理由として、さっぱり清潔に自分自身を保つことで気持ちもスッキリし、自己肯定感も上がると感じたからです。
お風呂に入れたらそれに越したことはないのですが、私はできませんでした…。
お布団から這い出せないので、1週間以上お風呂に入れないことが普通でしたし、手の届く範囲に置いてある水と食パンで1ヶ月弱生きているような状態でした。

ちなみにトイレに行くのさえも億劫でギリギリまで我慢していたので、慢性膀胱炎が再発しかけていました。

やらなくてもいいこと

・LINE等の返信
・掃除や料理等の家事
・ダイエット
・将来への不安

LINEなど文字を読むことがしんどい時もあります。
週に1回連絡確認で開くくらいで良いです。

家事も週1できれば良い方です。
最終手段で代行サービス等を利用するのもアリ。

基本的に食っちゃ寝をしていたのでダイエットや将来への不安や焦りなどを感じることがありました。
けれども、それを考えたところですぐに動き出せる状態ではないので、すすんで考える必要はないのです。
もちろん、それらを考えることで前向きになったり、モチベーションに繋がる場合はおすすめします。
少し元気になった時にたくさん考える時間はあるので、今は今の自分ができることをやる、十分に休息をとることを重視してください。

最後に

まさか20代で、まさか自分がうつになるなんて。

病院で告げられた時はそう思いました。
それと同時にホッと気持ちが少し軽くなりました。
「そうか、私はうつだったのか。」と。
自分がどうしたいのかわからないまま情緒が乱れまくり、壊れそうになっていた私の状態に名前がつくと安心できました。

通院するまでは、そういった病院やクリニックに通うのは良くないこと、そうなったら負けだと頭の片隅で思っていたので、自分の状態に違和感があっても見て見ぬフリをしていました。
いざ通ってみると「何か不安なことやストレスと感じたときはここにくれば良いんだ」とひとつの安心材料になったというか、駆け込める場所ができたことは本当に良かったと思います。

どこかで日本人は精神科やクリニック等に行かなすぎだという話を聞いたことがあります。
海外だと恋人と別れた、友人とケンカしたといって訪れる人も多いそうです。
気軽に相談する相手・手段のひとつといった感覚なのでしょう。
日本でもそのくらい通いやすい場所だという認識に変わっていくことを願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事が参加している募集

#振り返りnote

85,359件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?