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初心者に優しい(たぶん)小説の書き方について
ここ最近で思ったこととその他諸々(読まなくていいです。飛ばしてください)
4月になりましたけど特に言うことは無い
3月終わりに近づくにつれ、「4月からの社会人にむけて」と、SNSで活発に発信されていますよね。社会人経験が豊富な皆さまは、自分の失敗を糧に、良きアドバイスを送っているのだろう。当時の僕だったら
「そんなのわかってるっちゅうねん」
誰かの仕事論を聞くより、四書五経を読んでいるほうがいい。
子路君に事ふることを問ふ。子曰く、欺くこと勿れ。而して之を犯せと。
『新釈漢文大系』第1巻 明治書院 1960年 P321
儒教の根幹をなす聖典として親しまれている『論語』は、今もなお、今の私たちへの教えが多い。歴史に鍛錬を重ね、現代にまで生き残った文芸から学び取れることが多いのだ。誰が書いたかわからないビジネス本はやめて中国古典を読むことをぜひおすすめしたい。
今になって思うのは、僕は仕事第一に生きていない。「3年後のキャリアプラン」とか「ライフステージ」について聞かれても困る。「3年後は猫になりたいですね。ニャー」しか思いつかない。
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仮に家庭を持ったとしてもあくまで「家庭の幸せを守る」ためにしか仕事をしたくないので、人生において仕事を全うして死にたくないのだ。どんなに財産を持ったとしても死んだら誰かの手に渡ってしまうのだ。だったらISBM付きの本を出版するか、論文を出すかして未来永劫、名を残して僕は死にたい。今の僕がここで仕事論や人生訓を解いたところで厚かましいうるさい大人になってしまう。そして特に言うことはない。(去年のこの時期、偉そうに仕事論について記事を書いていた。恥ずかしい)
(強いて言えば)4月から社会人になる人へ
そんなに仕事頑張んなくてよくない???もっとあそぼうぜ!!!
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shigureni free illustという、フリーイラストサイトめちゃめちゃ良き。おすすめ。
ところで、さっきからかわいい女の子のイラストはなんなのかというと、shigureni free illustというフリーイラストサイトからとってきたものだ。
素朴でかわいい丸みをおびたデザインとゆるさが良き。
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商業利用OK、クレジット表記も不要なので使い勝手が良き。各種SNSやnoteの見出し画像に使えそうだ。
最近増えてきた「○○な話」というタイトル
最近、長文で「○○な話」とか「○○という話」というブログのタイトルをよく観測する。「なろう系のタイトルみたいだな」というのが率直な感想である。
内容を端的にかつ結論先行型の商業ライティングでよくみる。読み終えた時にタイトルの意味がわかる内容より、最近この手のタイトルが増えてきたなぁという印象だ。
そういえば僕も以前、ちゃっかりそういうタイトルをつけていた。
誇張法を安易に使うと誤解を招く
誇張法といえば、文章をかくときに、事物を大きく、または小さく表現する修辞法として用いられる。たとえば
「全米が泣いた」
「あまりの美味しさにほっぺたが落ちる」
「1000年に1度の美少女」
「針の穴を通すコントロール」
のような使われ方をする。そうすることで、話し手の心理・感情・思考を強調することができる。客観的に「偽」であっても主観的に「真」であることを意味する。それが誇張法だ。
①私は明日大事な会議でプレゼンを任されている。とても緊張している。
②私は明日大事な会議でプレゼンを任されている。胸が張り裂けそうなくらい緊張している。
同じ内容でAとBで比べてみると一目瞭然だ。「胸が張り裂け」るわけないのでこれはもちろん誇張なのだが、話し手の緊迫感がありありと伝わってくる。このようにして使うのが誇張法というレトリックだ。
しかし、使い方を誤るといわゆる「閲覧数稼ぎの釣り記事」と揶揄されるかもしれない。
たとえばこちら。
「緊急帰国」という、本来あるべき本人にとっての「緊急性」はほとんどない。これをみた読み手が突如知るという意味特徴が見出せる程度である。
記憶に新しいこちらの記事も誇張法が使われている。本人らにとっては結婚報告を書面で報告しただけなのだが、記事にする際、書き手の「電撃」という一言によって、これをみた読み手が突如知るという意味特徴しか見出せない。
芸能人が入学・卒業に際して「難関大学」や「有名私大」とニュース記事になることも多い。これも誇張法だが、これは当事者以外の書き手による主観であることに注意が必要だ。
【ここからが本題】突然だけど小説を書いてみた。
2週にわけて小説を投稿した。本を読んだり感想文を書いたりすることはあっても、1から小説を書いたことがなかった。書いてみた感想だが、超ムズい。言わずもがなである。だけど、書いてみてすごく楽しかった。妄想を広げ、自分の中の物語を創るってこんなに楽しかったのかと。創作によって紡がれる成果物は、ChatGPTに頼らない人間による産物であるとヒシヒシと感ずるところだ。
noteで雑多にいろいろと書いていたが、今まで書いてこなかったのが小説だ。そう思ううちに、自分でも小説を書いてみたくなったのだ。書こうと決めたものの、なかなか筆が走らないでいた。自分の中でようやく構想ができはじめたので、この度、小説を書き、投稿まで至った次第だ。
「夜の街の片隅で」は、久しぶりに会った大学の友人とドライブする話である。どことなく『夜のピクニック』な感じがしたなとあとから思った。いきなり長編を書くのは難しかったので、ショートショートという形をとって全編後編合わせて10,000字とした。小説を書いてみたいという人は、はじめは短めに書いてみるといいだろう。
小説を書いてみて、難しかった半面、小説を書く上で一定のルールが存在することも知った。文章がうまく書ける方法として「他人の文章をまねろ」とか「とりあえずたくさん書くことだ」みたいなことをここで書いても身も蓋もない話になってしまう。やはり小説を書く際の作法やルールがあるので、それを徹底するだけでも書けるようになる。
今回は、自分が小説を聞いてみてわかった小説を書く上での作法やルールを、これから小説を書いてみたいという人にむけて紹介していく。
①場面設定をどうするのか
人物が登場する舞台、場所、状況、様子などを場面設定というのだが、登場人物の設定によってその場面にふさわしい場所やシチュエーションが変わってくる。
高校生なら学校やファーストフード、サラリーマンなら会社や大衆居酒屋、ちょっとお高目なレストランなど、登場人物にふさわしい場面設定が必要だ。
また場所によってそれぞれにある「見えるもの」や「聞こえる音」があるだろう。
駅・電車の場合
「ガタンゴトンという音」「発車メロディ」「車内アナウンス」「列をつくる乗客」「駅員」「清掃員」「広告」「路線図」「満員電車」「スマホを見ている乗客」「改札」
学校の場合
「教室」「体育館」「放課後」「部活」「黒板」「校内放送」「先生の愚痴を言うクラスメート」「クラスLINEのやりとり」「修学旅行」「テスト」「体育祭」「文化祭」
コンビニの場合
「“いらっしゃいませ“という店員の声」「新商品」「レジ横の肉まん」「店内放送」「たばこ」「トイレ」「ATM」「コーヒー」「ピンポーンという入店音」「バックヤード」「ホットスナック」「アイス」
といったように、書き出せるだけまず書き出してみよう。その場所がどこなのか、どんな時間なのか、どんな時期なのか、周辺にはなにがあるのか、どんな音やにおいがするのか、どんな状況に展開するのかなど。こうしたことを考えていくと描写の幅が広がる。
具体的な地名を出すなら読者に想像が及ぶ範囲にしよう。新宿、渋谷、代官山、青山、銀座とかお買い物で行く場所であっても、そこに住んで日常生活をするイメージって湧かないですよね。そんな感じで場所とシチュエーションを考えるは場面設定においてすごく重要になってくる要素だ。
場面設定がよくできている例として、「帰宅部で高2の男子高校生」という主人公だ。アニメやライトノベルでよく見られる場面設定だが、その理由は以下のように考えられる。
・後輩や先輩との交流が描ける
・部活に入る(つくる)という展開が描ける
・恋愛に展開しやすい
・そもそもアニメやライトノベルを見る層が大体その年齢に近い
・主人公が進級する際のイベントを描くことができる
・一番青春っぽい年齢
・修学旅行などのイベントもあって話が盛り上がりやすい
②人称をどうするのか
登場する人物の大体のキャラクター付けができたら、次に本文を書くうえで問題になってくるのが人称だ。
人称とは言うまでもなく話し手・聞き手・第三者のいずれかであり、一人称・二人称・三人称とよんでいるものである。
一人称は「私は」とか「俺が」というように、1人の人物の視点に基づいて物語が進行していく。日記形式や過去を振り返る際にはひときわ効果が発揮する。
しかし、一人称で物語を進行していくうえで不便なのが、物語が展開しにくいところだ。
1人の人物の視点からしか描けないので、作品の中でやたらめったら人物を登場させにくいところがある。だから先日投稿した「夜の街の片隅」ででも主要な登場人物は2人までとした。
一人称=主人公なので会話文で「僕は」と言うなら2人目以降は「僕」以外の人称代名詞を使わないとごちゃごちゃしてわかりにくくなってしまう。
もし一人称視点で物語の展開を広げるなら、章ごとに人物視点を変えるのが一つの手だ。オムニバス形式や短編ではそれは可能だ。宿野かほる『ルビンの壺が割れた』が良い例だろう。
僕が思うに、初めて小説を書くなら自分自身を主人公として見立ててまずは書いてみたらどうだろうか。
それに比べて三人称で書くことのメリットは、「アキラは〜」「アヤは〜」というように、俯瞰から人物を見ている感じで描けるところだ。そうすることで、急に人物視点が変わっても違和感がない。長編向きといえるだろう。芥川龍之介『羅生門』や紫式部『源氏物語』がその例だろう。
③本文の書き方
地の文の書き方
大前提に、時間経過したときや場面転換したときに行アケする。ブログやSNSでは、文を目立たせるためだったり、読みやすさからあえて行アケすること多いが、小説の場合、それをやっていたら逆に読みづらい。あくまで時間経過や場面転換がおきたときに行アケしよう。
あと、文豪を気取って難しすぎる語彙は使わず平易な言葉で書くようにしよう。たとえば
「胡乱な目をした」
とか、「胡乱」って読み方も怪しいものをいちいち辞書をひきながら読む小説は億劫でしょう。だったら「怪しい目をした」でいいだろう。せめて字面から意味が想像ができる範囲の語彙にとどめよう。高校生が理解出来る程度の語彙レベルで書く方がちょうどいいと思う。
地の文では説明や描写を書く。ここで問題になってくるのが「説明と描写の違い」はなんなのか。
説明→誰が、どこで、何をしているかといった5W1H
描写→物の形や状態・現象、あるいは感情などを客観的に表現すること
例文を使って説明しよう。
①私は友達と待ち合わせしている。約束の時間より5分過ぎている。
これだとただの説明になってしまうので、小説の雰囲気とか味わいやリズムがない。
②私は今、友達を待っている。胸を膨らませながらまだかまだかと時計を何度も見た。
こうするだけでも、少し違うだろう。いちいち友達が待ち合わせに遅刻してることを言わなくても、「胸を膨らませながら」と書くと早く友達と会いたいというワクワク感が伝わってくるだろう。これが説明と描写の違いだ。地の文では説明はほどほどに、程よく描写を入れて場所や心情を語っていく方がいいだろう。描写については、比喩や倒置などのレトリックを使って書いていくが、それはまた別の機会に。
会話文の書き方
人物のセリフを書くとき、誰が言っているセリフなのかが大事だ。それがわからないとこんがらがってしまう。そうならないために
「〜〜〜」と、○○は言った
がオーソドックスだ。
また人称代名詞で区別するのもありだ。主人公なら「僕」にしておいて、もう1人は「俺」もしくは「私」とかに統一してしまおう。
また会話文を書くときに不自然ではない言葉遣いが求められる。
男か女かを区別するのに
男は「〜だぜ」
女は「〜だわ」「〜かしら」
みたいに書きたくなるがちょっと待った。
リアルな会話でそんな風にしてしゃべってる人は…いないと思う。電車の中とかで周りの人の会話を聞いてみるといい。まずそんな古風な男言葉や女言葉を使ってる人はいない。なので、自分や自分の友達に置き換えて、不自然ではない会話文を書くことを心がけるといい。
会話文で「!」とか「……」などを使うと会話文の中でも心理描写が描けるのでおすすめ。
おわりに-次書く小説の構想が固まってきたのでまたボチボチ書いていくよ!
どうせ僕に小説なんて…と思いつつも、何か1つ書き上げてみるとそれなりに自信がついてくるのと、「もっと何かいいものを書いてみたい」という欲が出てきた。ありがたいことに感想をくださった方もいて、とても励みになった。
実はもうすでに、次の小説の構想が固まってきたので、また近いうちに小説を投稿する予定でいる。その折には告知やお知らせをしていくのでぜひお読みいただければ嬉しい。
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